片付け下手だった整理収納アドバイザーが振り返る!1次・2次試験対策の傾向と対策

  • 2023年06月27日更新

こんにちは、整理収納アドバイザー1級の資格を持つヨムーノライターまいです。

今でこそ人にアドバイスをする立場ですが、実はその前は3LDK中2部屋を窓も開けられない物置にしてしまったほどの片付け下手でした。
私がなぜ整理収納アドバイザーを取ることにしたのか、1級受験対策、資格を取った後の変化などについて今回はお伝えします。

ご興味のある方は是非最後までお付き合いくださいね。

整理収納アドバイザーとは

片付かない根本的な原因や問題点を見つけ出し、それを解決する、整理収納のプロです。

整理収納アドバイザーとして仕事するには1級が必要不可欠

整理収納アドバイザーの資格には2級と3級からあります。
「自身の整理について深め生活に反映させる」内容に対して、1級は「スキルを第3者に伝え促進する技術の習得」であり、プロとして有償で活動することができます。

1級を取得するには、「※準1級認定講座受講→1次試験合格(筆記)→2次試験(プレゼン)」というプロセスがありそれなりの時間と勉強が必要になります。
※準1級認定講座:2019年6月に「1級予備講座」から名称が変更になりました

整理収納アドバイザー2級は1日で資格取得が可能

私が初めてこの資格を知ったのは2014年3月でした。
子どもが小さく時間が無いことや捨てることが苦手なのを理由に、モノを部屋に押し込み続け2部屋が物置状態になり家の散らかりはMAXでした。

▲衝撃の物置部屋(お恥ずかしい……)

「もっと大きな家に引越ししないとモノが収まらない?でもお金がかかるなぁ。そろそろどうにかしないと一生このまま。いや、もっとひどくなるのでは?」

「そうだ!引越しをすると思って家を片付けてみよう!」

自分だけでは無理だと思い、片付けのプロに頼もうと思いました。でも料金が高い。

色々調べているうちに整理収納アドバイザー2級が1日受講するだけで取得でき、自身の整理をできるようになると知り、同じお金を払うならプロに頼んで1度で終わってしまうより、教えてもらって身に着けよう!と考えたのです。

目からウロコな整理収納アドバイザー2級の受講

2級は丸1日受講してテストを受けて合格すれば取得できます。
捨てることが苦手だった私にとって、目からウロコな話ばかりで、すごくためになり、楽しくあっという間に時間が過ぎました。

スポンジが水を吸うように学びました(プチ自慢!?)。

「早く家に帰って片付けたい!」という気持ちになったのを思い出します。
2級での学習を念頭において毎日片付けを進め、ほぼ家の片付けが終わりました。部屋を生き返らせることができたのです!

▲生還した部屋

使っていないモノが多すぎました……。
不用品回収業者にトラック1台まとめて処分をお願いしました。

「1級ってどんなことが学べるのだろう???」と片付けながら興味が湧いてきました。
「片付けが苦手な私が人に教えるなんてもってのほか」と思っていたので、2級受講時は1級を受けるなんて考えてもいませんでした。

でも、どんどん片付く部屋が快適になり「もっと片付けについて知りたい!」という思いが強くなり取得を目指すことにしたのです。

整理収納アドバイザー1級までの道のり

1級取得へのプロセスは下記の通りです。

受講可能対象者

以下を受講後。

  • 整理収納アドバイザー2級・整理収納アドバイザーBAV・整理収納教育士

  • オフィス環境診断士2級

または以下を認定後

  • 整理収納アドバイザー オフィス&ホーム

整理収納アドバイザー1級受験の流れ

準1級認定講座を受講(2日間)
→1次試験を受験(筆記試験マークシート:半日 又は CBT受験:90分):合格
→2次試験を受験(半日):合格
→整理収納アドバイザー1級取得(2か月後に郵送)

私が受講した当時の内容から変わっているため、下記のハウスキーピング協会公式サイトから一部引用しております。詳細は公式サイトをご参照ください。

https://housekeeping.or.jp/about_license/grade1/

整理収納アドバイザー1級 1次試験内容

1次試験はマークシートの筆記試験で、100点中70点以上で合格です。
※私が受験した当時は無かったのですが、今は「CBT」といってコンピュータを使ってセンター受験ができます。

結果が即時にわかります(筆記は1か月後)。
また、事前に試験対策ができるオンライン学習サイトも販売されています。

整理収納アドバイザー1級 1次試験対策

点数は教えてもらえないのでわからないのですが、私なりの1次筆記試験対策をお伝えします。

  • 「準1級認定講座」をしっかり聞く

準1級認定講座は2日間です。
私はこの講座もとても楽しく「片付けの話が好きなのだ」と実感しました。講座では講師の話をよ~く聞いておきましょう。

なぜなら試験に出そうなところや暗記した方が良い箇所を先生が念入りに話してくれるからです。テキストに書き込んだりマーカーなどで目印をつけながら聴講しました。

  • 大切なのは2級のテキスト内容

講座で言われますが、2級の内容を理解し頭に入っているかが大切です。
私は試験前に2級テキストから要点を書き出してノートを作りました。その上で1級テキストから大事そうな箇所を書き出しました。書くことで覚えられ、移動中や試験直前に復習するのにもノートが役立ちました。

▲バイブル「2級用テキスト」

  • 分からない問題は飛ばす

1次試験は「え?意味がわからない」という問題があるかもしれません。
質問の意味がわからない問題が出てくるのです。

そんな時はすっとばして次に行きましょう。分かる問題からどんどん解きます。何しろ100問もあるのです。

そうすれば……後半で似たような内容や、意味がわからなかった問題のヒントになりそうな文章がでてきたりします。

ひっかけのような問題もありますので、そこで時間を無駄にしないで先に進んで戻るほうが効率的です。

整理収納アドバイザー1級 2次試験内容

1次試験の合格者のみが2次を受けることができます。

受験はプレゼンで、持ち時間は一人20分。
試験管と他の受験者でグループが作られ部屋に分けられます。順番にプレゼンを行い、他の受験者のプレゼンも聞き評価もつけなければいけません。

プレゼンは【提案編】か【実作業編】で選んで行います。
私は提案編のイメージが湧かず実作業編にしました。

詳しくは、最新のハウスキーピング協会公式サイトの手引き(PDFファイル)を参照ください。

http://housekeeping.or.jp/wp/wp-content/uploads/tebiki2015.10.pdf

整理収納アドバイザー1級 2次試験対策

実はグループの他の受験者に「あなたがもし落ちていたら誰も受かっていないと思う」と帰りがけに言われました。

私も「これだけやって落ちたら合格するために他に何をすれば良いかわからない」くらいしっかり準備をしました。

そんな私の2次試験対策をお伝えします。

  • 試験の手引きに忠実に

手引きには「あなたが実際に行った(自身以外、家族可)整理・収納の体験を通して、その目的と効果を述べてください。どのような目的で改善を行い、どのように理論を使いどのような効果があったかを具体的にしてください」(実作業編)と書かれています。
プレゼン資料を作る際はこの内容からそれないようにします。

  • アドバイザー理論に沿う

私は友人宅のキッチンのbefore→afterを発表しました。
作業の際は整理収納アドバイザー2級で学んだ「アドバイザー理論」に沿って片付けを行い、具体的に資料にも理論を明記しました。

  • 写真を多く

印象を決める時、視覚が8割以上と言われています。
before→afterは必ず撮らせてもらい資料に入れましょう。片付けてしまうと撮れないのでbeforeを忘れずに。様々な角度から撮っておくとafterと合わせやすいです。

  • 時間をはかる

試験の前に一度は本番さながらに声に出して読み、時間を計ってみましょう。私は15~18分で終わるようにまとめました。

  • 動画に撮る・家族に見てもらう

声が小さく早口だったり目線を落としすぎだったりといったことに気づいたり、客観的に見ることができます。夫にも見てもらい感想を聞きました。

私は緊張して頭が真っ白になったらこわいので、発表用のノートを作成して左ページに資料右ページに一語一句全てのセリフを書きました。「〇〇です。それでは発表いたします」とか“ここでひと呼吸!”とか“ゆっくり読む!”といったことまでメモしました。

当日は緊張せず落ち着いて発表でき、17分で終わりました。
ゆっくり大きめな声で、そして笑顔で発表ができれば好印象です。

整理収納アドバイザー1級取得後

約1か月後に郵送で合格認定カードが届き、心底ほっとしました。
次男が卒園するまでは、ママ友達の家を片付けたり(6件)自宅の引き出し全部見せますセミナー(25名)といった活動を行いました。

その後、名刺代わりにしようとブログを開設。
まいCleanLife

WEBライティングなどのお仕事依頼をいただけるようになりました。
散らかっているから大きな家に引っ越そうとしていた数年前からは、想像できない今があります。
家を片付けたら無駄使いが減りお金がたまるようになりました。理想的な新居に本当に引越しをすることになりました。

モノの適正量がわかると家がよく見えてきて、暮らしに合った家のサイズや間取りがわかるようになります。

家を大事にすると、良い新しい家に出会えるとも聞きいたことがあります。
私の場合大げさではなく「片付け」が人生を変えてくれました。
今後もさまざまなかたちで、片付けの素晴らしさを伝えられたらいいなと思っています。

※この記事は私個人の試験対策であり、合格を保証するものではありません。正確な試験スケジュールや内容に関しては下記のハウスキーピング協会公式サイトをご確認ください。

https://housekeeping.or.jp/

※2019年10月15日現在の情報です。

この記事を書いた人
整理収納アドバイザー
整理収納アドバイザー まい

夫・男児2人・ワンコと、都内の一戸建てに暮らす専業主婦です。開かずの間が2部屋もあった、片付け下手な私が整理収納アドバイザーの資格を取りました。苦手な人の気持ちに沿ってコラムを書いています。

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