「拙者」「某」「我輩」「妾」…日本の一人称まとめ
- 2021年03月22日更新
ぼく、俺、わし、おいどん…いずれも「自分」を表す一人称です。これは主に男性のもので、さらに女性が用いるものでは、わたし、わたくし、うち、わらわ、などとキリがないほど続々出てきます。日本語の一人称の世界は「果てしない」のです。
多過ぎる?日本の一人称
一人称は自分、つまり話し手を指します。一説によると日本語は最も一人称を多く持つ言語だとも言われます。(逆に無限に存在しそうなため調べようがなく、本当に世界一なのか確かめられない、という説も。)英語や中国語など他言語にはない文法的特徴として、“名詞とはっきり区別できないこと”が挙げられます。たとえば「アユ」という方が「アユは~」などと話せば、自分の名前を一人称にしてしまえます。その他には、二人称と入れ替わりやすいのも日本語の一人称の特徴です。例を挙げると、まず体育会系男性などが用いる「自分」という一人称があります。これが所変わって関西などで「自分なあ」と他人に対して声をかけた場合、この「自分」というのは相手のことになります。ちょっと乱暴な「てめぇ!」という呼びかけ、これも「手前=自分」だった本来の意味と入れ替わっています。
場面別、正しい一人称の使い方
わし、オラ、拙者…など、アニメやドラマなど劇中で用いられる一人称の多くは「役割語」といえます。つまり「そうじゃ、わしゃ最近足腰が痛くてのう」というセリフがあったなら、仮に映像を見ずとも「ああ、この人は老人なのだ」と理解できます。今時、自分を「わし」と呼ぶ老人など現実社会ではなかなか出会えませんが、「お約束化」された表現ゆえ状況をパッと共有するには話が早いのです。さて現実に話を戻しますと、男性ならば「僕」「俺」「自分」あるいは「わたくし」などの使い分けを、時には意識的に、時には無意識的に行っています。一人称は話す人のその時々の「立場」により使い分けられます。スピーチなどフォーマルな場面ならば「自分」や「わたし」「わたくし」等がふさわしいでしょう。しかし、リラックスして仲間と打ち解けるには、かしこまり過ぎてもNGですね。ただ「俺」は「上から目線」と取られる事もありますので、日常で常用しがちな人は注意するのがベターです。
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