食欲の秋はなぜ?理由の諸説とセロトニン・基礎代謝の関係を解説

  • 2026年09月18日公開

台風の名前の決め方とは?アジア名140個のルールと日本の名前の由来

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

「食欲の秋」という言葉、毎年なんとなく使っているけれど、なぜ秋になると無性にお腹がすくのかを説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。子どもに「どうして食欲の秋っていうの?」と聞かれて、答えに詰まってしまった経験がある方もいるかもしれません。

実は秋に食欲が増える理由は一つではなく、日照時間や気温の変化、夏バテからの回復など、いくつもの説が重なっていると考えられています。

この記事では、秋に食欲が増す科学的な理由や説を分かりやすく整理してまとめました。子どもや家族にもそのまま話せる解説をはじめ、食べすぎてしまったときの罪悪感を減らして秋の味覚を楽しむ工夫、2026年の秋の行事までたっぷりご紹介します。

理由を知ることで、毎日のごはんや旬の味覚がもっと楽しくなりますよ。ぜひチェックしてみてくださいね。

食欲の秋とは?言葉の由来と意味

「食欲の秋」は、秋になると食べ物がおいしく感じられ、つい食が進むことを表す言葉です。いつ生まれたのかを示す資料は見当たらず、由来には諸説あります。よく引き合いに出されるのが「天高く馬肥ゆる秋」ということわざで、空が澄んで馬もよく食べて太る季節、という意味で使われています。

また、日本には「読書の秋」「スポーツの秋」のように、秋にいろいろな言葉をくっつける言い回しがあります。「食欲の秋」もその仲間で、暑さがやわらいで過ごしやすくなり、米や果物、魚がいっせいに出回る時期の実感が言葉になったものと考えられています。子どもに聞かれたら「涼しくなって体が元気になって、おいしいものがたくさんとれる季節だからだよ」と伝えると伝わりやすいでしょう。

秋に食欲が増えるのはなぜ?考えられる理由

秋に食欲が増える理由は一つに決まっているわけではなく、体の変化や気候、季節の実りが重なっていると考えられています。代表的な4つの説を紹介します。

セロトニンの減少で甘いものが欲しくなる

秋は夏に比べて日照時間が短くなります。日光を浴びる時間が減ると、気分の安定に関わるとされる脳内物質セロトニンの分泌が減りやすいといわれています。不足ぎみになると、その材料となる栄養素を含むごはんやパン、甘いものを体が欲しやすくなる、という説明がよく紹介されています。

急に菓子パンや栗のスイーツに手が伸びるのは、意志が弱いからとは限りません。季節の変化が背景にある可能性を知るだけでも、気持ちはずいぶん楽になります。

基礎代謝が上がりエネルギー消費が増える

基礎代謝とは、じっとしていても体温維持や呼吸に使われるエネルギーのことです。一般に、気温が下がる季節は体温を保つのにエネルギーを多く使うため、基礎代謝は夏より冬のほうが高くなるとされています。

秋はその移行期で、消費するエネルギーが少しずつ増えていきます。使う量が増えれば、補おうとしておなかもすきやすくなります。夏はそうめんだけで済んだのに秋は物足りない、というのはよくある感覚です。

夏バテからの回復で食欲が戻ってくる

暑い時期は冷たい飲み物や冷房で胃腸が疲れやすく、食欲が落ちる方も多くいます。涼しくなって体の負担が減れば、落ちていた食欲はもとに戻ります。

つまり秋に食べすぎているのではなく、夏に減っていた分が通常に戻っただけ、というケースも少なくありません。9月に入って急に食が進むなら、体が回復してきたサインと受け止めてよいでしょう。

秋は収穫期でおいしい食材が多い

新米、さつまいも、栗、きのこ、さんま、梨、柿。秋は収穫の季節で、旬を迎える食材が一気に増えます。スーパーの入り口の顔ぶれが変わり、秋限定の商品も目立ちます。おいしそうなものが目に入る機会が増えれば、食べる回数も量も自然と増えます。

なお「冬に備えて体が脂肪をためこむから食欲が増す」という説明を見かけることもありますが、これは動物の冬眠になぞらえた話で、人間にそのまま当てはめる根拠は弱いとする見方もあります。理由は一つに断定せず、いくつかの要因が重なっていると考えるのが自然です。

食べ過ぎを我慢せず楽しむための工夫

秋の味覚を前に「太りそう」と身構えると、食事が楽しくなくなってしまいます。我慢するより、食べ方と生活のリズムを少し整えるほうが続きます。今日から試せる工夫を2つ紹介します。

食べる順番を工夫して食べ過ぎを防ぐ

同じ献立でも、食べる順番を変えるだけで満足感が変わります。汁物やサラダ、きのこや根菜のおかずから口をつけ、肉や魚を挟んで、ごはんやパンを後半に回す。この流れなら、主食にたどり着くころには落ち着いて食べられます。

食器を小ぶりにするのも手です。100円ショップの小鉢や豆皿におかずを取り分けると、量は控えめでも食卓がにぎやかに見えます。新米や焼きいもを楽しむ日は、おかわりの前にお茶を飲んでひと呼吸置く。それだけでも、食べすぎたという後悔は減らせます。

睡眠と日光浴を意識してセロトニンを増やす

セロトニンは日光を浴びることや規則正しい生活と関わりが深いとされています。特別なことは要りません。朝起きたらカーテンを開ける、子どもの送りや通勤の行き帰りで15分ほど外を歩く、洗濯物を干すときに数分だけ日に当たる。この程度で十分です。

夜更かしが続くと翌日に甘いものを欲しやすい、と感じる方も多いはずです。就寝時刻を大きく崩さない、寝る前のスマホ時間を短くする調整も助けになります。面倒に思えても、朝カーテンを開けるだけなら数秒です。

秋に食べたい旬の食材

秋は選べる食材が多い分、迷いやすい季節です。買い物で役立つ選び方と、家庭で扱いやすい保存のコツをまとめました。

  • さつまいも:持ったときにずっしり重く、皮の色が濃くて均一なものを選びます。冷蔵庫では低温で傷みやすいため、新聞紙に包んで常温の暗い場所へ。
  • きのこ:しめじは軸が太く、かさが開きすぎていないもの。石づきを落として小分け冷凍しておくと、みそ汁や炊き込みごはんにそのまま使えます。
  • :ずっしりと重く、鬼皮に張りとつやがあるもの。小さな穴のあるものは虫が入っている場合があるので避けます。
  • さんま:目が澄んで背が青光りしているもの。口先が黄色いものは脂がのっているとされます。
  • 新米・果物:新米は精米日の新しいものを、梨やぶどうは軸がしっかりしたものを選ぶと失敗が少なくなります。

秋の食材は蒸す・焼く・汁物にするだけでも十分おいしく、きのこたっぷりのみそ汁やさつまいもの炊き込みごはんなら手間なく満足できます。

2026年の秋の行事も一緒に楽しもう

食べることと季節の行事はつながっています。2026年の秋は連休と月見が近く、予定を立てやすい年です。

  • 敬老の日:9月21日(月)。内閣府が示す国民の祝日で、9月の第3月曜日です。
  • 秋分の日:9月23日(水)。日付は国立天文台の計算にもとづいて決まります。9月19日(土)からの5連休になります。
  • 十五夜(中秋の名月):9月25日(金)。国立天文台によると、2026年の中秋の名月はこの日です。
  • 十三夜:10月23日(金)。十五夜の次に美しいとされる月で、栗名月・豆名月とも呼ばれます。

お月見は身構えなくて大丈夫です。ススキがなければ100円ショップの造花やねこじゃらしでも雰囲気は出ますし、団子は市販品で十分。さつまいもや栗を小皿に盛るだけでも様子になります。「昔の人は秋にとれたものをお供えして、収穫に感謝したんだよ」と伝えれば、子どもにとって食欲の秋がぐっと身近になります。

よくある質問

この記事に関してよく寄せられる質問をまとめました。

食欲の秋の理由は結局どれが正しいのですか?

一つに決まってはいません。セロトニンの減少、基礎代謝の上昇、夏バテからの回復、旬の食材が増えることなど、複数の要因が重なっていると考えられています。子どもには「涼しくなって体が元気になり、おいしいものがたくさんとれる季節だから」と伝えるとわかりやすいです。

秋に食欲が増えるのは異常ではありませんか?

季節の変化にともなう自然な反応と考えられており、心配しすぎる必要はありません。夏に落ちていた食欲が戻っただけ、ということもよくあります。ただし急激な体重の増減や体調の不安がある場合は、自己判断せず医療機関に相談してください。

食べ過ぎを防ぐには何から始めればよいですか?

まずは食べる順番を変えることから始めましょう。汁物や野菜、きのこのおかずを先に食べ、主食を後半に回すだけなら、献立を変えずに今日から試せます。慣れてきたら、朝に日光を浴びる、睡眠時間を安定させるといった調整を足していくとよいでしょう。

2026年の十五夜はいつですか?

2026年の十五夜(中秋の名月)は9月25日、十三夜は10月23日です。古くから両方の月を見るのが縁起がよいとされてきました。9月19日からの5連休のすぐあとに十五夜が来るので、連休中に団子や飾りを用意しておくと慌てずに済みます。

まとめ|食欲の秋の理由を知って旬を楽しもう

食欲の秋の理由は一つではなく、体と季節の変化がいくつも重なって起こると考えられています。理由がわかれば、食欲が増すことを自分の弱さのせいにする必要はなくなります。

  • 「食欲の秋」の由来には諸説あり、「天高く馬肥ゆる秋」などが引き合いに出される
  • 理由はセロトニンの減少、基礎代謝の上昇、夏バテからの回復、収穫期の重なりなど
  • 「冬に備えて脂肪をためる」説は根拠が弱いとする見方もある
  • 我慢より、食べる順番と睡眠・日光浴を整えるほうが続けやすい
  • 2026年は9月19日からの5連休、十五夜は9月25日、十三夜は10月23日

今日からできるのは、夕食で汁物や野菜を先に食べることと、朝いちばんにカーテンを開けることの2つだけ。秋の味覚は一年に一度しか巡ってきません。理由を知って上手に付き合いながら、新米や焼きいもの香りを家族で味わってください。

【弟溺愛の両親に高級ホテルの予約は“家族だけ”と言われるが!?】実話をもとにした、恋愛漫画やスカッとストーリー特集 思わずハマる漫画がいっぱい【全部無料】笑いあり・涙あり・共感あり!ヤバイ、読み始めたら止まらない 孫は正解?不正解?【ことわざクイズ】「まごにも衣裳」の「まご」を漢字で書けますか?

偉人の無茶ぶりで誕生!?"肉じゃが”を最初に作ったのは?【不正解者続出!】「給食のおばさんとか?」→全然違った…

【おもしろい漢字雑学クイズ】「肉」の音読み・訓読みは?昔の呼び方と意外な豆知識

【おもしろ雑学クイズ】初代江戸城の城主は誰?徳川家康ではなく最初に築城した人物とは

合衆国はアメリカだけじゃない?世界に2つの意外な国名と「日本」の由来雑学

【面白い雑学クイズ】「登竜門」の意味・語源は?5月5日の「子供の日」との意外な関係も解説

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

「くらしをもっと楽しく!かしこく!」をコンセプトに、マニア発「今使えるトレンド情報」をお届け中!話題のショップからグルメ・家事・マネー・ファッション・エンタメまで、くらし全方位を網羅。

こちらもどうぞ

特集記事

連載記事

こちらもどうぞ