猛暑と酷暑の違いとは?気温の基準を気象庁の定義で確認

  • 2026年06月18日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部です。

テレビの天気予報やニュースでよく耳にする、猛暑や酷暑という言葉。なんとなくどちらも、すごく暑いという意味で使っていますが、その違いを聞かれると答えられないという方は多いのではないでしょうか。実はこれらは気象庁が気温の数字で明確に定義しており、2026年4月には新たな正式用語も追加されました。

本記事では、夏日・真夏日・猛暑日・酷暑日といった暑さを表す気象用語の基準や違いを一覧で分かりやすく解説します。また、近年の気温上昇の背景にある原因や、命に関わる危険な暑さから身を守るための具体的な熱中症対策、子連れで外出する際の目安についても詳しくご紹介します。

それぞれの言葉が指す具体的な温度を知ることで、天気予報を聞いたときに今日の暑さが数字でパッと分かるようになり、外出の判断や事前の熱中症対策にしっかり役立てることができますよ。

猛暑と酷暑、どちらがより暑い?結論から先に

酷暑のほうが猛暑より暑い、というのが答えです。

気象庁の定義では、猛暑日は最高気温が35℃以上の日、酷暑日は最高気温が40℃以上の日を指します。5℃の差があり、酷暑日は猛暑日よりひとつ上の段階に位置します。

「猛暑」「酷暑」という漢字の意味だけではどちらが上かわかりにくいですが、気象庁の数字を覚えておけば迷うことはありません。ニュースで「酷暑日」という言葉を聞いたら、「40℃を超えている可能性がある」と判断できます。

気象庁が定める暑さの4段階

気象庁は最高気温をもとに、暑さを以下の4つの区分で整理しています。それぞれ何度から始まるかを表で確認しましょう。

区分最高気温の目安正式用語化
夏日25℃以上以前から使用
真夏日30℃以上以前から使用
猛暑日35℃以上2007年に正式化
酷暑日40℃以上2026年4月に正式化

夏日:最高気温25℃以上

1日の最高気温が25℃以上になる日を「夏日」と呼びます。5月ごろから各地で夏日が増え始め、梅雨の晴れ間にも記録されます。日なたで少し汗ばむ程度の暑さですが、年配の方や小さな子どもは水分補給を意識したい気温帯です。

真夏日:最高気温30℃以上

最高気温が30℃を超えると「真夏日」です。日中の外出で汗が止まらなくなり、熱中症への注意が必要になってくる気温です。真夏日が続くと体力も消耗しやすいため、家の中でもこまめな水分補給が大切です。

猛暑日:最高気温35℃以上

最高気温が35℃以上の日が「猛暑日」です。この気温になると、屋外での活動は命に関わるリスクが生じます。農作業や部活動など、屋外で長時間過ごす必要がある場合は、熱中症対策を万全にする必要があります。

「猛暑日」という言葉は2007年に気象庁が正式な用語として導入しました。それ以前は「酷暑日」という言葉も一部で使われていましたが、当時は公式の定義がなく、メディアや気象解説者が独自に使っていたという経緯があります。

酷暑日:最高気温40℃以上(2026年4月に正式追加)

最高気温が40℃以上になる日が「酷暑日」です。日本国内でも2018年の埼玉県熊谷市(41.1℃)や2020年の浜松市(41.1℃)など、40℃超えの記録が出ており、近年は珍しくない気温帯になってきました。

2026年4月、気象庁は「酷暑日」を正式な気象用語として追加しました。これにより、35℃以上の「猛暑日」とは明確に区別されるようになり、天気予報でも使われるようになっています。

「酷暑」はなぜ長い間、正式用語ではなかったのか

「猛暑日」が2007年に正式化されたとき、なぜ「酷暑日」が同時に設けられなかったのでしょうか。

理由のひとつは、当時の観測データです。40℃を超える気温は日本国内でも非常にまれな出来事であり、正式な区分を設けるほど頻発するとは考えられていませんでした。しかし2010年代以降、気温40℃超えの記録が国内各地で相次ぎ、「猛暑日と同じ扱いでは危険度が伝わらない」という声が気象の専門家やメディアの間で高まりました。

こうした背景から、2026年4月に気象庁が正式に「酷暑日」を定義し、気象用語として導入しました。今後は天気予報で「明日は酷暑日になる見込みです」という表現が定着していくと考えられます。

数字で言えばたった5℃の差ですが、40℃超えの環境は人体への負荷が格段に大きくなります。正式な用語ができたことで、危険度が以前よりも正確に伝わりやすくなりました。

熱帯夜・超熱帯夜も知っておきたい夜の暑さ基準

暑さの基準は「昼間の最高気温」だけではありません。夜間の気温にも気象庁の区分があります。

区分夜間の最低気温
熱帯夜25℃以上
超熱帯夜30℃以上

「熱帯夜」は夜間(夜9時〜翌朝9時)の最低気温が25℃以上の夜を指します。この気温になると寝苦しくなり、睡眠の質が大きく落ちます。体の疲れが取れないまま翌日の暑さを迎えることになり、熱中症のリスクが高まります。

さらに近年問題になっているのが「超熱帯夜」です。夜間の最低気温が30℃以上という状況で、都市部では珍しくなくなってきています。エアコンなしでは睡眠を確保することが難しい気温帯です。

子どもや高齢者がいる家庭では、夜間の気温にも目を向けることが大切です。翌朝の天気予報と合わせて夜の最低気温も確認し、エアコンの使用を判断する目安にしましょう。

猛暑日・酷暑日に家族を守るための対策ポイント

数字の定義を覚えたら、次は「その気温になったら何をすべきか」を確認しておきましょう。猛暑日と酷暑日では対応の強度を変えることが重要です。

猛暑日(35℃以上)の日にやること

  • 外出は午前10時〜午後4時を避ける:気温がピークになる時間帯の外出を最小限にします。買い物は朝か夕方に済ませると体への負担が減ります。
  • 1時間に1回は水分補給:のどが渇いていなくても定期的に水や経口補水液を飲む習慣をつけましょう。子どもは自分でのどの渇きに気づきにくいため、声かけが必要です。
  • エアコンを適切に使う:室温が28℃を超えたらエアコンをためらわずに使います。電気代が気になる場合は扇風機との併用で効率を上げましょう。
  • 保冷剤・冷却グッズを活用:首元や脇の下を冷やすと体温を下げやすくなります。100円ショップでも入手できる冷却タオルや冷感スプレーを外出時に持参するのも手軽な対策です。

酷暑日(40℃以上)の日にやること

  • 原則として外出しない:40℃超えの環境では数分の屋外活動でも熱中症のリスクがあります。やむを得ない用事は家族への依頼や宅配の活用で代替することを検討してください。
  • エアコンを終日稼働させる:節電が気になる日もありますが、酷暑日は体の安全を優先しましょう。特に乳幼児・高齢者・ペットは体温調節が難しいため、室温管理は欠かせません。
  • 近隣の冷却スポットを把握しておく:万が一停電が起きたり室内の冷却が追いつかない場合に備え、近くのスーパーやショッピングモール、自治体が開設するクーリングシェルターの場所を事前に調べておきましょう。
  • 体調変化を見逃さない:めまい・吐き気・頭痛・皮膚の赤みなどが現れたらすぐに涼しい場所へ移動し、水分を補給します。症状が改善しない場合は救急車を呼ぶことをためらわないでください。

「猛暑」「酷暑」と似た言葉の使い分け

天気予報や新聞記事では、気象庁の正式用語以外の言葉も使われます。混乱しないよう、よく見かける表現の意味を整理しておきましょう。

言葉使われ方・意味
猛暑一般的に「非常に暑い夏」を指す言葉。「猛暑日」の「猛暑」と混同しやすいが、気象庁用語の「猛暑日」は35℃以上の特定の日を指す
酷暑「非常に厳しい暑さ」を意味する一般語。2026年4月から気象庁の正式用語「酷暑日」(40℃以上)としても使われるようになった
炎暑文学的・ニュース的な表現。「炎のような暑さ」というニュアンスで使われるが、気象庁の定義はない
激暑メディアや SNS で使われる俗語的表現。気象庁の正式用語ではない
大暑二十四節気のひとつ(7月23日ごろ)。「1年で最も暑い時期」という意味の暦の言葉で、気温の定義とは別物

ニュースや SNS で「炎暑」「激暑」などの言葉を目にしても、気象庁の公式な暑さ区分とは異なります。正確な危険度を判断したいときは、天気予報の最高気温の数字と「猛暑日・酷暑日」という正式用語を基準にしましょう。

また、「猛暑」という言葉は文脈によって2通りの意味で使われます。「今年の夏は猛暑だ」という使い方は一般的な形容で、「明日は猛暑日になります」という使い方は気象庁用語の35℃以上を指します。同じ「猛暑」でも指しているものが異なるので注意してください。

まとめ:数字で覚えると天気予報が正確に読める

猛暑と酷暑の違いを数字で確認しましょう。

  • 夏日:最高気温25℃以上
  • 真夏日:最高気温30℃以上
  • 猛暑日:最高気温35℃以上
  • 酷暑日:最高気温40℃以上(2026年4月に正式用語化)
  • 熱帯夜:夜間最低気温25℃以上
  • 超熱帯夜:夜間最低気温30℃以上

猛暑日と酷暑日の違いは気温5℃ですが、人体への影響は大きく異なります。酷暑日の40℃超えは短時間の屋外活動でも熱中症のリスクがあり、外出を控えることが基本です。

天気予報で「明日は猛暑日の見込み」「酷暑日になる地点も」といった情報を耳にしたとき、今日からは「何度のことか」を数字でイメージできるはずです。暑さの区分を正しく理解することが、家族の体を守る最初の一歩になります。特にこれから暑い夏を迎えるにあたって、子どもや高齢の家族がいる場合は日々の天気予報チェックを習慣にしてみてください。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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