宮城が誇る【最高にウマいご当地鍋】「主役は“根っこ”に驚き!」「県外から取り寄せる人も」地元民流美味しい食べ方
- 2025年02月01日公開
こんにちは!宮城県のヨムーノ公認ご当地アンバサダーの仙台カフェグラムです。
2025年2月は、ヨムーノ公認ご当地アンバサダーが、各地域ならではの『冬のあったかグルメ』をリレー形式でお届けします。
宮城県在住の私が紹介するのは、宮城名物の「せり」を使った絶品ご当地鍋です。
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宮城が誇る冬の味覚、せり鍋の魅力
せりはセリ科の多年草で、宮城県が誇る在来野菜のひとつです。
「春の七草」として知られ、無病息災を願う「七草がゆ」にも古くから使われてきました。
新鮮なせりは、シャキシャキとした歯触りと爽やかな香りが特徴で、生のままでも美味しく味わえます。
宮城県のせり生産量は全国トップクラスであり、その約8割が名取市で栽培されています。名取市でのせり栽培の歴史は非常に古く、元和(1620年)年間には野生のせりが栽培されていたとする記録が残されています。
さらに、安永(1770年)年間にはその栽培が広まり、仙台藩主・伊達政宗公がせりにちなんだ句を詠んだことからも、せりが地域に根付いた存在であったことがうかがえます。
現在、せりはほぼ年間を通して生産されますが、特に9月から3月に収穫される「根せり」は宮城の冬の風物詩として親しまれています。「葉せり」とは異なり、根の部分まで丸ごと味わえるのが特徴。その「根せり」を贅沢に使った鍋料理が、仙台の名物「せり鍋」です。
新しい郷土料理「せり鍋」
意外にも、せり鍋が誕生したのは2004年頃と、まだ新しい郷土料理。たちまち冬の定番メニューとして仙台市内の飲食店で広がり、根っこの部分まで味わう楽しさが評判を呼びました。
冬が旬の根せり鍋は、強い香りとほろ苦さ、そして甘みを兼ね備えた根の部分が絶品。茎のシャキシャキ感と根のホクホク感が一度に楽しめるのは、せり鍋ならではの魅力。地元の人々はもちろん、観光客にも愛される宮城の冬の味覚です。
家庭で楽しむ宮城の冬の味覚「せり鍋」
今回は、せりの魅力を存分に引き出しながら家庭でも手軽に作れるせり鍋レシピをご紹介します!
用意する具材
具材は、せりの風味を邪魔しないものを選びます。今回は以下のものを準備しました。
- 白菜、にんじん、きのこ、長ねぎ
- 鶏肉、肉団子
- 仙台油麩
お店で提供されるせり鍋には鴨肉が使われることが多いですが、家庭では鶏肉でも十分美味しく仕上がります。
また、仙台名物の油麩を加えることで、せりの風味を邪魔することなく鍋にコクと旨味をプラス。高級せり専門店で油麩入りのせり鍋を食べたときの美味しさを再現してみました!
鍋つゆの選び方
だしは、せりの香りを引き立てるものが最適。カツオや昆布を使った鍋つゆがよく合います。仙台にはせり鍋専用の鍋つゆも販売されていますが、手に入らない場合は鳥塩味や寄せ鍋のあっさり系のつゆがおすすめです。せりの繊細な風味を損なわないよう、香りの強すぎるつゆは避けましょう。
作り方
1. 固めの野菜と油麩を煮る
鍋つゆを火にかけ、白菜やにんじん、きのこ、長ねぎといった固めの野菜を軽く煮ます。このタイミングで油麩も投入。つゆをたっぷり吸った油麩がふわっと柔らかくなり、鍋全体に深みが出ます。
2. 鶏肉と肉団子を加える
野菜が少し煮えたら、鶏肉と肉団子を加えます。鍋から立ち上る旨味たっぷりの香りが食欲をそそる〜!鶏肉にしっかり火が通るまで煮込みます。
3. せりを入れる
食べやすい大きさに切ったせりを、根、茎、葉の順に鍋へ。三等分することで、根のホクホク感、茎のシャキシャキ感、葉の軽やかな口当たりをそれぞれ楽しめます。
ズボラさんは、二等分でもOKです(笑)。
4. 煮すぎに注意!
せりの歯ごたえを残すため、煮すぎないのがポイント。葉はさっと湯通しする程度がベストです。
実食!
一口味わうと、せり特有の爽やかな香りが口いっぱいに広がります。根のほろ苦さと甘み、茎のシャキシャキ感、そしてつゆの旨味をたっぷり吸った油麩の柔らかな食感───どの要素も絶妙!
アレンジとして「かんずり」を少々加えるのもおすすめ。ピリッとした辛味がアクセントになり、最後の一口まで飽きさせません。
〆は雑炊で決まり
鍋の締めには雑炊かうどんがおすすめ。せりの香り、鶏肉や油麩の旨味が溶け込んだスープで作る雑炊は絶品で、心も体も温まりますよ。
せりと油麩はどこで手に入る?
宮城以外ではせりが手に入りにくいかもしれませんが、名取市のふるさと納税で購入できます。
また、仙台油麩は常温保存可能なため、ネット通販で手軽に取り寄せられます。
ぜひ、この冬、家庭で宮城の味を楽しんでみてください!
ゴリラ顔の夫と2歳息子の3人暮らし。転勤族の家庭に生まれ、幼少期から宮城と山形を交互に住んでいます。結婚を機に現在は宮城で生活。趣味はグルメ、美容、柔術。大人のおしゃれカフェ、穴場スポット、子連れでも楽しめるカフェ、テーマ性のある撮影スポットなど、幅広く発信していきます。オススメな場所への記事は熱くなりがちです!
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