取り返しがつかない!【絶対やってはいけない怒り方】キャリアが伸びない人の「意外な口癖」

  • 2024年11月20日公開

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

人を傷つけたり、相手から傷つけられたりしない言葉の使い方「言いかえ力」を身につけること。
それができれば、職場や家庭、恋愛、友人同士の雑談など、あらゆる場面で、自分の言いたいことはしっかり伝えつつ、信頼や好感を持ってもらえるようになります。

ここでは、心理研究家の津田秀樹と精神科医の西村鋭介著書『会話の9割は「言いかえ力」でうまくいく』(出版社:アスコム)の中から一部を抜粋・編集してご紹介します。

「会社は仲良しクラブじゃない」悪意の比喩は傷を深くする

  • × 会社は仲良しクラブじゃないんだよ

  • 〇 仕事とプライベートは分けようね

比喩は負の感情も強めてしまう

会話の中で抜いておいたほうがいいトゲは、《悪意の比喩》です。

比喩というのは、「雪のように白い肌」というように、何かに例えることです。

A(肌の白さ)を表すために、Aと共通点(白さ)のある、イメージしやすいものB(雪)を持ってきて、表現するのです。

そうすることで、単に「白い肌」というよりも、ありありと肌の白さを伝えることができます。

比喩を使うと、表現が強く鮮やかになります。面白みを出すこともできます。ただ、それだけに、相手に文句を言うような場合に比喩を使うと、よけいに相手の感情を逆なですることになります。

悪意の比喩で文句を言われて、反省する人はいない

たとえば、あまり働かない人に対して「給料泥棒」という表現を使ったりしますが、「もっと仕事に身を入れてください」などと言うのに比べて、何十倍もの破壊力を持っています。

「給料泥棒」と言われて、反省して「そう言われないように働こう」などと思う人は、まずいないでしょう。

言った相手に悪意を持って、「許せない!」と仕返しの機会をうかがうようになる場合のほうが多いでしょう。

ですから、悪意の比喩は、うかつに使わないほうがいいのです。面白い例えを思いついても、ぐっとこらえましょう。

平気な顔をしている相手が何も感じていないとは限らない

それをわかってはいても、ついついということがあります。
人を叱ったり怒ったりしているときに、相手があまりにも平気な顔をしていたり、全然感じていないようだと、「この人には普通に言っても効き目がないな」と思って、つい悪意の比喩のトゲを混ぜてしまいがちです。

でも、相手は本当は最初からすごく傷ついていて、必死でそれを表情に出さないようにしていたのかもしれません。そこにさらにひどい比喩で追い打ちをかけられたのでは、効き目がありすぎて深刻なダメージを与えてしまうこともありえます。

実際、なかなかパソコンを覚えられなかった中年男性が、同年代の優秀な親戚から、「パソコンくらい小学生でも覚えられる」と言われ、それがきっかけでアルコール依存症になってしまったという例もあります。

悪意の比喩は、雪合戦のときに雪玉の中に石を詰めるようなもので、いささかやりすぎです。相手をケガさせてしまうかもしれません。

悪意の比喩を口グセにしてしまわないように

比喩は便利なので、ついクセになりがちです。

また、使っているほうは、慣れてくると、それほどインパクトを感じなくなります。
「小学生じゃあるまいし」と何度も言っていると、もう決まり文句みたいなもので、自然に口から出ているだけで、本気で小学生レベルと思っているわけでもなかったりします。

しかし、言われるほうは、そうはいきません。「小学生レベルなんてひどい!
そこまで言われる覚えはない!」と、まともに反応してしまいます。

10の悪意は、相手に20になって伝わる

言葉で思いを伝えようとしても、10のうち5も伝えられないものです。

でも、ネガティブなインパクトだけは、10が20になって相手に伝わってしまいます。
なぜなら、人はネガティブな情報に注意が向きやすいという性質を持っているためです。

良いニュースより悪いニュースのほうに関心が集まるのもそのため。そのつもりで、相手を悪く言うときには、いくらか加減するほうがいいのです。

10けなしたいときでも、5くらいにしておきましょう。
それで充分なのです。

【相手も自分も傷つかない話し方のコツ】相手の反発を招く悪意の比喩は使わないこと

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

「くらしをもっと楽しく!かしこく!」をコンセプトに、マニア発「今使えるトレンド情報」をお届け中!話題のショップからグルメ・家事・マネー・ファッション・エンタメまで、くらし全方位を網羅。

こちらもどうぞ

人気記事ランキング 24時間PV集計
ランキング

特集記事

連載記事

こちらもどうぞ