【お願い…卵はドアポケットに入れないで!】夏場の冷蔵室に潜む食中毒「収納ワザで防げることも」
- 2023年08月27日公開

こんにちは、管理栄養士のくふうLive!ライターの安達春香です。
食中毒が気になる暑いの時期、お弁当や作り置きには気を使っている人は多いと思いますが、それだけでは不十分。
意外にも、食品を安全に保存してくれるはずの冷蔵庫にも菌が潜んでいるんです!冷蔵庫を正しく使って、まだまだ続く暑い季節を乗り切りましょう。
盲点だった……!夏は冷蔵庫の食中毒対策も必須
食中毒を予防するために買い物から帰ってきたら、食材をできるだけ早く冷蔵庫に入れるようにしている人も多いと思います。
ところが、暑い季節や夏場は「冷蔵庫に入れているから大丈夫」とは限りません。
暑い時期は冷たいお茶やジュースを取り出すために、どうしても冷蔵庫を開ける回数が多くなりがち。冷蔵庫を10秒開けると、庫内の温度が3~5度も上昇してしまいます。
冷蔵庫を開けたり閉めたりして中の温度が上がると、菌が増えやすくなってしまうんです。
また低温に強く4℃以下で増殖する菌もあるので、夏は冷蔵庫の食中毒対策をしっかりと行いましょう。
汚れ度トップクラス!野菜室は菌だらけ
冷蔵庫の中で、1番汚れやすいといわれている野菜室。恐ろしいことに、トイレの床よりも菌の種類と量が多いんです……!
理由は野菜の表面や土には、菌がたっぷりついているから。野菜室の底に玉ねぎの皮やキャベツの葉、土などがそのまま放置されていると菌が繁殖してしまいます。
野菜くずが落ちている野菜室と、落ちていない野菜室では、菌の数に100〜1,000倍もの差が!野菜を保存するときはくずや土が落ちないように袋に入れたり、キッチンペーパーで包みましょう。
お願い…卵はドアポケットに入れないで!
みなさんは卵をどこに入れていますか?
ドアポケットの卵ケースにそのまま収納してる人も多いと思います。ところが卵は振動と温度変化に弱いデリケートな食品。
ドアポケットに入れていると開閉のたびに温度が上がり、振動の衝撃をダイレクトに受けてしまいます。振動で卵の殻にヒビが入ったり、温度変化で結露したりすると菌が繁殖し、食中毒につながることも……。
そのため、卵は冷蔵庫内の安定した場所に置くのがおすすめです。保存するときは他の食材に菌を移さないように、パックのまま保存しましょう。
詰め込み過ぎはNG!7割収納を心がけよう
暑くてできるだけ外に出たくない夏場は、まとめて食材を買って、パンパンに冷蔵庫に詰めていませんか?
食材がぎっしり詰め込まれていると、奥の方に入っているものを取り出しにくく、どうしても冷蔵庫を開ける時間が長くなりがち。
食材で冷気の吹き出し口が塞がれると、庫内の温度はさらに上がってしまいます。一度温度が上がるとなかなか冷えないので、その間に菌が増殖して、電気代もアップ。
冷蔵庫内全体に冷気が行き渡るよう、7割収納を心がけましょう。
実は汚れているかも?収納グッズはこまめに洗おう
納豆やチーズ、瓶入りの調味料などをプラスチック容器に入れて冷蔵庫整理をしている人は多いと思います。
突然ですがその収納グッズ、最後に洗ったのはいつですか?
せっかく冷蔵庫をキレイにしようと使っているケースも、ゴミや汚れがついたままだと、食中毒の原因に。
食材を詰め替えるときや使い切ったタイミングでこまめに洗うのがおすすめですが、特に食中毒が発生しやすい5~10月の間だけは、1か月に1回は洗うようにしましょう。
冷蔵庫を正しく使って食中毒を予防しよう
気温と湿度が高いこの時期は、冷蔵庫にも食中毒菌が潜んでいます。開けるたびに温度が上がってしまうので、「冷蔵庫に入れているから安心」という考えは危険。
今回ご紹介したポイントを参考に、食中毒を防ぎましょう。
参考文献

趣味は旅行と食べること。好きなものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得しました。「おいしいものはガマンしない」をモットーに、栄養の知識やお悩み解決食材などをわかりやすくお伝えします!
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