おばあちゃんちにまだあるかも!「詰め替えパック」爆誕でお役御免の“この子”の名前なんだっけ?

  • 2025年08月13日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部です。

みなさんは、醤油やみりんなどの調味料やシャンプーや洗剤などを、詰め替えパックから口の小さいボトルに移し替えるとき「漏斗」という道具を使っていますか?

口が広くて下がすぼまっているラッパ型のアレです。
理科の授業で一度は使ったことがあるかもしれません。

「漏斗」

「漏斗」は実験などに使われるときは「ろうと」と呼ばれますが、家庭などで実用的に使われる場合は「じょうご」と呼ばれています。

今は家庭でも「ろうと」の呼び方に統一されつつあり、詰め替えパックも移し替えやすく改良されているので、道具自体を使う人は減ってきているようです。

しかし、100円ショップにいくと「じょうご」という名称で販売されていることもあるので、少し気になったことがある人もいるのでは?

  • 「ろうと」は学術的・専門的な場面で
  • 「じょうご」は日常的・口語的な場面で使われる

そこで、今回「じょうご」という名前について調べてみました。

「じょうご」って何のこと?

そもそも「じょうご」という言葉は大酒飲みの人を指す言葉です。
酒を飲めない人のことを「下戸(げこ)」といいますが、その反対で「上戸(じょうご)」といいます。

「笑い上戸」「泣き上戸」という言葉も、たくさん酒を飲むと陽気になって笑い続ける人や泣いてしまう人、というように酒を飲んだときの状態を表します。
(酒を飲んでなくてもこの言葉をあてはめることがありますが)

「漏斗」で粉や液体が小さい口の容器にするする入っていく様から、大酒飲みの人がガブガブ酒を飲む様子を重ね合わせて「じょうご」と呼ばれるようになっていったとのことです。

江戸時代初期に中国から「ろうと」の名前で伝わったと言われていますが、昔の人にとって、漏斗と大酒飲みのイメージがぴったり合って、「ろうと」より「じょうご」のほうが覚えやすかったのでしょうね。

ここからは筆者の勝手な妄想ですが、江戸時代の人たちが道具を使ってみて「これは、大酒飲みのようにするする入っていくわ」「上戸のようじゃ!」「まさに!」など、面白がって流行語大賞のように広まっていった気がします。

「酒豪」と「上戸」の違い

  • 上戸(じょうご): 酒が強い人のこと。元々は飛鳥時代の法律で定められた身分階級から転じた言葉。

  • 酒豪(しゅごう): 「豪傑(ごうけつ)」の「豪」の字が使われており、酒を飲むことにかけては豪快で並外れている人、という強いニュアンスがあります。

「じょうご」の敵は「詰め替えパック」!?

液体をこぼさず移し替えるための便利な発明品「じょうご」。

だがしかし……もはやシャンプーや洗剤の詰め替えパックが工夫されて注ぎ口が付いているため、そもそも「じょうご」を使わない人が増えています。

むしろ、「じょうご」を知らない人が増えているかも!?

「じょうご」は飛鳥時代からある言葉

もう少し「上戸」について調べていくと、もともとは「大宝律令」で決められた税制の基礎単位だとのこと。
「大宝律令」って学生時代に歴史で習ったけど、もう忘れてしまいました。。

ともかく大昔に定められた法律で(後で確認したら飛鳥時代だった!)、家族の人数や財産によって「大戸(たいこ)」「上戸(じょうご)」「中戸(ちゅうこ)」「下戸(げこ)」と区分されていました。

その単位によって酒を配られる量も決められていたので、酒を飲める量から転じて、後に大酒飲みのことを「上戸」、酒が飲めない人のことを「下戸」というようになったという説もあります。なんで「大戸」ではなかったんでしょうね…。

以上、「じょうご」という道具の名前について書きましたが、いかがでしたでしょうか。
道具の名前には意外と深い歴史があるものですね。また、面白い名前を見かけたら調べてみたいと思います。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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