肉も魚も真っ黒！？武豊町で「料理が黒い」のあたりまえな理由とは？＆稲沢市の秋は鼻をつまみたくなってしまうのがあたりまえ！？

2023年03月20日公開

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所変われば品変わる。同じ愛知県の中でも市区町村ごとに全然違う仰天の風習やサービス、グルメ、スポットがたくさん！武豊町で見つけた「料理が黒い」とウワサの真相とは？さらに秋には鼻をつまみたくなってしまう稲沢市のヒミツにも迫りました。

肉も魚も真っ黒！？武豊町で「料理が黒い」理由とは？

肉でも魚でも「料理が黒い」というウワサを聞きつけてやってきたのは知多半島に位置する武豊町。街を訪れてみるとまず目についたのが黒塗りの建物の数々でした。どうやら武豊町では料理だけでは無く、家屋も黒いのがあたりまえ！？

ウワサを確かめるべく街の人に聞き込みを進めていると、ちょうどお昼ご飯を作っていた方に実際のご飯を見せてもらうことができました。

この日のお昼に作っていたのは筑前煮。よく味が染みて美味しそうですが「黒い」というほどではありません。
すると次の瞬間、筑前煮におもむろに真っ黒の液体を入れ始めました！

実はこの時入れていたのは「たまり」。茶色の筑前煮があっと言う間に真っ黒に染まっていきます。

続いて作ったサバの煮付けもたまりたっぷりと使用。一見すると真っ黒で味がとっても濃いように見えますが、実際食べてみるとまろやか。コクがあって奥深い味わいに仕上がっており、塩辛さは一切ありません。

実は武豊町はたまりの一大産地。江戸時代の初期から醸造が始まり、今も6つの蔵元が昔ながらの製法でたまりを作っています。実は街にある黒い家屋こそが、たまりの蔵元の証でした。

熟成までに2年から3年かけてつくられる武豊のたまりはコクがあってまろやか。料理の味を引き立てたせてくれる名調味料なんです。そのため武豊町民にとってはしょうゆの代わりにたまりを使うのがあたりまえ。さらに街の人たちは6つある蔵のたまりを料理によって使い分けているんだそうです。

実際、武豊で生まれ育った方の自宅を見せてもらうと、武豊で作られたたまりがたくさん並んでいました。

和食に限らず、から揚げやスペアリブ、さらにはロールパンにまでたまりをつかうとのこと。色味は真っ黒ですが、この黒さこそ美味しさの証。武豊では「黒いが美味しい」があたりまえです。

稲沢市の秋は思わず鼻をつまみたくなってしまうのがあたりまえ！？

名古屋市の北西部に位置する稲沢市。その西側にあたる祖父江町では秋になるとどこからともなくプーンと臭い匂いが漂ってきてしまうんだそうです。その匂いは強烈で、思わず鼻をつまみたくなってしまうほど！

匂いの原因は街のあちこちに植えられた「イチョウ」。実は稲沢市祖父江町はイチョウの木が1万本以上植えられており、秋には街全体が黄金色に染まります。

ちなみに祖父江町の人口は9429人。街の人口よりもイチョウの木の方が多いんです。

隔月で開催される祖父江ぎんなんマルシェでは、銀杏おこわに銀杏焼きそば、銀杏コロッケ、銀杏かりんとうなどなど銀杏グルメが勢揃いです。

祖父江町で昔から親しまれている和菓子屋さんでは銀杏の入った「銀杏もなか」が名物。また昨年からは「銀杏入りの鬼まんじゅう」を、この秋からは「銀杏わらびもち」を開発し発売を始めたそうです。銀杏入りの鬼まんじゅうは製造が追いつかないほどの大人気！

祖父江町のお店を回るとさらなる銀杏グルメが次々と。中華料理店の「北京」では麺に銀杏を練り込んだ「玉子とじ銀杏ラーメン」を発売開始。祖父江の銀杏レシピの数々、まさに仰天です！

実は愛知県は7年連続日本一を誇る銀杏大生産地。その中でも祖父江ぎんなんは大粒で高級品として知られており、昔は1kg1万円以上で取引された時代もあったそうです。祖父江の人たちにとって黄金色に色づくイチョウは「金のなる木」そのもの。先祖から受け継いだイチョウを大切に守りながら、どんどんと増やしてきました。

そんな「お金の実」とも言える銀杏ですが、唯一の悩みがその匂い。銀杏は果肉から強烈な匂いが出るため、秋になるとどうしてもその匂いが街の中に溢れてしまうんです。

高級ブランドの祖父江ぎんなんの中でも最高級品とされているのが「藤九郎」。地元の人たちはこの「藤九郎」をなんとレンチンして食べるのがあたりまえなんだとか。

茶封筒に入れた銀杏をレンジで1分程度温めるとパチパチと殻がはじけ、中から翡翠のように美しい実が現れます。あとは塩をお好みで振れば完成。殻を剥く手間もなく美味しい銀杏が食べられます。祖父江の人たちには、最高級銀杏はレンチンで食べるのがあたりまえでした。

※記事の情報は放送日時点のものです。

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【放送局】テレビ愛知　
【番組HP】https://tv-aichi.co.jp/atarimaeAICHI/

※記事の内容は放送当時のものです。