「どうせお金か、体が目当てでしょ?」お見合い相手の女社長に侮辱された僕→「お言葉ですが…」思わず激怒して言い返した結果
- 2026年11月01日公開
こんにちは、ヨムーノ編集部【ときめき分室】です。
実話をもとにした、スカッとストーリーをお届けします。
僕は中堅の商社で営業として働いています。日頃から誠実な対応を心がけていたところ、ある日、長年お世話になっている大口取引先の会長から、思いがけない話を切り出されて……。
取引先会長からのお見合い話
ある日、取引先での打ち合わせが終わったあと、会長から直々に声をかけられました。
「いつも君の丁寧な仕事ぶりには本当に感心しているんだ」
そう褒めていただいたあと、思いがけない話を持ちかけられたのです。
「実は、うちの娘とお見合いしてみないか? 気の強い娘だが、君のような実直な人なら気が合うんじゃないかと思ってね。もちろん、気が進まなければ遠慮なく断ってくれて構わないよ」
聞けば、娘さんは取引先の関連会社で社長を務めているとのこと。僕のようなごく普通のサラリーマンとは、住む世界が違うのではないかと戸惑いました。
それでも、日頃から尊敬している会長の娘さんなら、一度お話ししてみたい。そう思い、お見合いをお受けすることにしました。
当日はスーツを整え、少し緊張しながら指定されたホテルのラウンジへ。しかし、そこで待っていたのは予想もしない展開だったのです。
お見合いの席で浴びせられた言葉
約束の時間を少し過ぎて現れた娘さんは、颯爽としたスーツ姿の女性でした。しかし、席に着くやいなや僕を上から下まで値踏みするように眺め、「は?」と顔をしかめ、あからさまにため息をついたのです。
挨拶もそこそこに、彼女は腕を組んで冷たく言い放ちました。
「父に勧められて来たけど、正直言って時間の無駄ね。あなたみたいな平社員が、私と釣り合うと思ってるの? どうせ私のお金か、体が目当てでしょ?」
初対面でそんなことを言われるとは思わず、僕は耳を疑いました。最初は穏便に済ませようとしたものの、見下した態度に我慢できず、思わず怒りがこみ上げました。
「お言葉ですが……その言い方は、あまりに失礼ではありませんか」
気づけば、僕は強い口調で言い返していました。
「僕は会長を尊敬しているので、その娘さんと一度お話ししてみたいと思って来ました。そんな風に決めつけられるのは心外です」
一度口を開くと、抑えていた気持ちがあふれ、言葉が続きました。
「あなたも、お金や見た目だけで判断されたら嫌でしょう。それなのに、僕のことは平社員という肩書だけで判断するんですか?」
彼女はハッとしたように目を見開き、何か言いかけたまま口を閉じました。
「どんな人なのか、まずは話してみたかったです。でも、今日はこれで失礼します。お茶代は僕が払いますので」
言い終えると、僕は席を立ちました。彼女が引き止めることはありませんでした。
_取引先会長から娘の女社長を 薦められてお見合いしたら…見下されたので俺激怒すると__7-3-13.png)
数年後、思いがけない再会
その日の夕方、僕は会長に連絡を取り、お見合いの席で起こったことを正直に伝えました。
「僕も思わず腹を立てて、きつい言い方をしてしまいました。せっかくご紹介いただいたのに、申し訳ありません」
会長は電話口でため息をつき、謝ってくれました。
「娘がそんな失礼なことを……。嫌な思いをさせてしまって、本当にすまなかった。私からも娘と話をするよ」
僕のほうも、もう少し落ち着いて気持ちを伝えられたのではないか。そんな思いは残りましたが、その後、彼女と会う機会はありませんでした。
それから数年後。大規模な共同プロジェクトの打ち合わせで、僕は思いがけない再会を果たしました。関連会社の代表として現れたのは、あの日の彼女だったのです。
以前とは違う、落ち着いた雰囲気に驚きました。周囲の意見に真摯に耳を傾け、誰に対しても丁寧に言葉を返す姿が印象的でした。
打ち合わせのあと、彼女は僕のもとへ歩み寄り、深々と頭を下げました。
「あのときは、本当にごめんなさい。あなたのことを何も知らないのに、ひどいことを言ってしまって」
そして、あの日のことを振り返るように続けました。
「あなたに言われて、自分だって相手を肩書だけで判断していると気づいたんです。自分はお金や見た目だけで判断されたくないのに、矛盾していますよね。それから、人との接し方を見直すようになりました」
僕も、ずっと心に引っかかっていたことを伝えました。
「僕のほうこそ、腹を立ててきつい言い方をしてしまいました。もっと落ち着いて話せばよかったと思っています」
互いに謝り、ようやくあの日のことを素直に話せた気がしました。
本音を言い合える、かけがえのない相手に
その後、僕たちは仕事のパートナーとして、共同プロジェクトに取り組むことになりました。一緒に仕事を進めるなかで、彼女の誠実さや、仕事に真剣に向き合う姿を知っていったのです。
意見が違うときもありましたが、今度は感情をぶつけるのではなく、互いの考えを聞き、率直に話し合うことができました。気づけば、お互いに遠慮なく本音を言い合える相手になっていました。
プロジェクトは大成功。共に困難を乗り越えるうちに、僕たちは仕事以外でも会うようになり、自然と惹かれ合っていきました。そして先日、婚約しました。
最初のお見合いでは、まさかこんな未来が待っているとは思いもしませんでした。あのときはうまく話せなかった僕たちですが、今は相手の言葉に耳を傾けながら、自分の気持ちも素直に伝えられます。これからも、そんな関係を大切にしていきたいと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者が特定されないよう、固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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