【漫画ヒトリポート③】もう限界!!!恥を捨ててズボンを下ろす!(自称)お嬢様、野トイレデビュー♡@エチオピア
- 2025年04月17日更新
こんにちは、ヨムーノライターの佐々木舞です。 実は私、過去にひとりで2年かけて世界一周をした経験があります。
とにかく働きまくった20代。 ある時ふと「20代の思い出が仕事だけだなんてもったいない!」とハッとし、衝動的に仕事を辞めて、思いつきと勢いだけで29歳の誕生日に世界一周に旅立ちました。
目的や行き先を事前に決めず、心の赴くままに旅して最高の思い出を作る予定だったのですが、現実は甘くなく……。
計画性ゼロ、英語力ゼロ、海外旅行超初心者の状態でひとりで世界に飛び込んだため、それはもう行く先々でトラブルやドタバタの連続。
そんな私の世界一周旅行の様子を再現漫画とともにお届けします!
エチオピアの「世界一過酷」なツアーに参加!

「世界一〇〇」って魅力的な言葉ですよね。
私は世界一周中、世界一古い、世界一美しい、世界一大きい、世界一高いなどさまざまな世界一を追い求め旅をしました。
中でも印象に残っているのが、世界一過酷なツアーと呼ばれている「ダナキルツアー」です。
アフリカ大陸はエチオピアのツアーで、平均気温35.5度で日中は70度まで上がることのある、人が住む地としては世界一暑い場所などを何時間もトレッキング。野宿なので夜は無数の虫が体を刺し眠れない。
という状況を3日ほどこなし秘境を目指すというもので、もはや観光レベルではなく修行の域でした。
ここでは書ききれないくらい過酷なことがたくさんあったのですが、その話はまた今度(笑)。
このツアーの中で一生忘れられない、とある初体験をしたんです。
みんな聞いて。アフリカ大陸の辛すぎるトイレ事情



日本だと考えられませんが、なんとこのツアーにはトイレがなかったのです。
トイレに行きたくなったらどうするかって?
各自、その辺でします。
これはこのツアーに限ったことではなく、アフリカの田舎の方では普通に野トイレします。初めてその光景を見たときは衝撃が走りました。
でも私、(自称)お嬢様ですので、このツアーに参加するまでは「外でするなんて絶対イヤーーーッ!!」と野トイレを我慢&反抗し続けておりました。
(自称)お嬢様、ツアーで洗礼をうけることに
今回のダナキルツアーの道中、長時間バスに揺られながら景色を眺めていたら、突然、何もない原っぱでバスが停まりました。
あら、何かしら。いやな予感がしますわ。
そこでツアー案内人が一言。「みなさん、トイレ休憩でーす!"ご自由に"どうぞ」
予感的中~!(やけくそ)ついにこの時が来てしまったのね......(泣)
みんなバスから降り、当然のようにその辺でトイレを済ませます。
おっ、トイレ発見!→近づいて大後悔
掘っ立て小屋のようなトイレを発見。そう、たまにトイレがある場合もあります。
▲ツアー中に見つけたトイレ。しかし扉はなく中はカオス状態
ですが、どこももれなく地獄のような汚さでとてもじゃないですが使えません(オエーッ)。ここでするなら外でする方が100倍マシなので、みんな野トイレを選んでいます。
というわけで、各自原っぱで死角を探して、自分専用トイレにします。
ほかの誰かと場所やタイミングが被ってしまうと、お尻丸出し状態で「こんにちは」する、望まないサプライズも発生(悲劇)。だいたいみんなが目星をつける場所って同じですからね。
日本で生まれ育ち、立ち振る舞いやマナーに厳しい家庭で蝶よ花よと育てられ、この年まで「う○ちなんてしたことない♡」キャラで通してきた(自称)お嬢様の私には、やっぱりハードルが高すぎる。
でも気持ちとは裏腹に、もよおす下腹部。そしてついに、このツアーで我慢の限界が訪れてしまったんです(号泣)。
日が暮れるのを待って、その時を迎えました。
野トイレデビューです。
ベストポジションを見つけたら、ズボンを脱いで......
▲佐々木舞、人生初の野トイレはここで決まりっ♡(写真は昼間です)
「こんなところでお尻出して、恥ずかしい!」
「あぁ、人が来たらどうしよう!」
緊張と戸惑いのなか、意を決してことを済ませました。
最終的な私の感想としては......
「思ったより悪くない」
です。
お父さん、お母さん、聞こえますか。
アフリカの広大なサバンナのど真ん中で、頭上には無数の星がきらめく中、私はプリッとお尻を出している。
アフリカの熱を帯びた風が、私の丸出しのお尻を優しく撫でる。
まるで「大丈夫よ。遠慮なく安心して出していいのよ」と私のお尻に語りかけてくれているようだ。

夜空を見上げながら考える。
いよいよ、私はどこに向かっているんだろうか(遠い目)。
今年30歳。
同年代の独身仲間は日本でせっせと婚活に勤しんでいる中、私はアフリカで肌を真っ黒に焦がし、メイクも忘れ、野トイレをマスターしている。
お父さんお母さん、
散々待たせた挙句申し訳ないのですが、孫の顔は拝ませてあげられそうにありません......。
目指せ★野トイレマスター!
この一件で私はすっかり野トイレに慣れ、いや、むしろクセになりエチオピアから出国する時に「もう野トイレできなくなるのか……。」と寂しさを覚えたほど。
野トイレベストポジション早探し大会があれば入賞狙えるくらいまでには成長したのに、この先もうこの特技を使う機会がないかと思うと、なんだか名残惜しい。
大自然の中でするトイレの開放感は、日本に帰国した今でもたまに恋しくなりますね。
いろいろな意味で忘れられないツアーになりました
トイレの話ばかりになりましたが、世界一過酷と言われるダナキルツアーは、その苦労に見合った、いやお釣りがくるほど素晴らしい景色を見せてくれました。
▲あっつあつ!「エルタ・アレ火山」でパシャリ
人気番組「クレイジージャーニー」でも取り上げられた、ダナキル砂漠にある秘境「エルタ・アレ火山」は、カメラが溶けないか本気で心配するほど、マグマに限界まで近づくことができました。
▲まるで惑星「ダロル火山」
「他の惑星」と比喩される「ダロル火山」は、本当に世界のどこでも見たことがない景色で、ここが地球上なのが信じられない不思議な世界が広がっていました。
どちらも野トイレデビューの次に、忘れられない貴重な思い出となりました。
次回は、イタリアの男性は本当にプレイボーイなのか、体を張って検証します!お楽しみに♡
この話を最初から読む(第1回)
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