みんなで笑いたかった!【ティラノサウルス】が青森県浅虫を全力で駆け抜けた「ちょっとだけイイ話」

  • 2022年08月05日更新

こんにちは!ヨムーノライターlovekuma_emilyです。

最近巷を賑わしているティラノサウルスレースを知っていますか?
今回はそのティラノサウルスレースをどうしてもやりたくて、私が住む青森県で企画運営し開催しちゃったお話です。

是非ご覧ください。

ティラノサウルスレースとは?

そもそものティラノサウルスが何かというと……。

空気で膨らむティラノサウルスの着ぐるみです。

私は数年前からこの着ぐるみを着てイベントに参加していましたが、当時は誰もティラノサウルスを着ている人はおらず、ただただ1人寂しく着ぐるみを楽しんでいました。

鳥取でレースが行われた衝撃

コロナ禍のアメリカのYouTubeでは、ティラノサウルスの着ぐるみを着て競馬場を走るシュールな映像が話題になっており、それを観て笑っては羨ましく思っていました。

ここ数年、コロナ禍もあってイベントも次々に中止になり、何か楽しい事はないかと思っていた令和4年4月。

鳥取県でティラノサウルスを集めてレースが開催されたニュースが飛び込んできました。沢山のティラノサウルス達が本気で走ってる姿は本当に面白く、是非、地元青森で開催したいと直ぐに行動に移します。

ティラノサウルスは誰のものでもない

まずは鳥取県大山で行われたレース主催者の方へ連絡を取り、真似をしてレースをしても良いかと直球で聞くことにしました。

すると主催者の方は『ティラノサウルスは誰のものでもないから』っと、カッコいいお言葉が。

その言葉に甘えて開催までの怒涛の2ヶ月がスタートしました。

青森の温泉街浅虫のビーチを会場に!

青森県青森市には古くからある浅虫(あさむし)温泉という温泉街があります。
温泉街の直ぐ目の前にはサンセットビーチあさむしという全長約300mのビーチがあり、そのビーチの中心辺りの海には赤い鳥居が特徴の無人島、湯ノ島が浮かんでいます。

レースをする場所が砂浜なら走りにくくスピードが出にくいので、転倒した時の怪我も少なく、 また、もたついて走る姿も面白いと思いこの場所しかないと考えました。

周辺には温泉施設だけではなく、浅虫水族館があり観光と付随しての開催を目指す事にしました。

浅虫駅を降りて直ぐの敷地内や、温泉街の中にも無料で足湯が楽しめます。

この場所の隣では温泉卵も作ることが出来るんですよ。

公式Tシャツを作って参加者の心を掴む

公式Tシャツのティラノサウルスのバックのカラーを何種類か準備し、それぞれ好みのカラーを選んで購入できるようネット販売を始めました。

着ぐるみのカラーが豊富なのでバックのカラーとティラノサウルスのカラーをお揃いにして購入してくれる方が多くいました。

エントリー受付後、それぞれの缶バッチを配布

エントリー受付は全てInstagramのみで行いました。
女性3人で実行委員会を立ち上げましたが、運営費があるわけではないので広告も全てInstagramのストーリーズで作り、広告費・エントリー経費がかからないように徹底し、レースと同時開催で飲食とクラフト部門のブースを置けるよう、青森県のInstagramで人気の飲食店さんとクラフト作家さん達に声をかけ、Instagramでの宣伝をお願いしました。

▲受付の様子

当日は仲間に声をかけボランティアスタッフ(飼育員)として参加をしてもらいました。
エントリー費は成獣 千円、幼獣(小学6年生まで)500円で受付でお支払いしてもらい、手作りしたエントリーNo.がついた缶バッチと交換しました。

ボランティアスタッフを飼育員、観戦客を応援団と命名し、こちらの缶バッチも手作りし大変人気のアイテムとなりました。

ラジオ体操で一致団結

開会式後すぐにラジオ体操があり、その際には青森県で大学生であり男子新体操の普及のため活動されている、BLUEアスリートのお2人に本気のラジオ体操のお兄さんをお願いし、会場を盛り上げるため始まる前にクルクルと回転してもらいました。

体操のお兄さんさんと湯ノ島バックに約130頭でのラジオ体操は圧巻でしたよ。

入賞賞品のため本気でダッシュ

成獣1位は地元青森の肉のいしおかさんからご協賛頂いた5kgの豚ロースの肉の塊でした。
2位は地元青森の水産物加工の大豊さんの1kgのタコ。
3位は野菜卸のあすなろ青果さんから4Lサイズのスイカと、ティラノサウルスレースあさむしを応援してくださる企業様からご協賛いただいたおかげで、さらにレースが盛り上がりました。

成獣達はこの賞品GETを目指し走り難い砂浜を必死に走り抜け、熱い戦いを繰り広げました。

運動会や学園祭の裏方の雰囲気を少しでも味わってほしかった

幼獣達のレースの小学生の部は障害物にし、飼育員の学生達にレースのお手伝いをお願いしました。

コロナ禍で味わえなかった運動会や学園祭の裏方の雰囲気を少しでも味わってほしかったので、来年もお手伝いしたい!と、目を輝かせながら言った彼らの姿に筆者は大変感動いたしました。

幼稚園の部はうし子を追いかけるレースで、観客の皆さん目尻が下り、至る所から可愛いとの声が飛んでいました。

笑顔弾ける表彰式

表彰式では5kgのお肉とトロフィー、メダルを授与されそれぞれの優勝者からは素敵な笑顔をお返しにいただきました。

幼獣の部の表彰では暑い中、着ぐるみのまま表彰式に参加してくれて、メダルが首に掛からないので口で受け取ってました。

それぞれ楽しむレース後

当日飼育員カメラマンとして参加してくれたプロカメラマンのなりきよさんが沢山素敵な写真を撮ってくれました。

↑の画像はジェラシックワールドのパロディだそうで実際の映画のシーンを知って爆笑してしまいました。

是非似たシーンを探してみてください。
今回のイベントは多くの優しい大人達の協力のおかげで無事終える事が出来ました。

当日はそれぞれが走り回っていた実行委員会3人。

なかなか写真も撮る事が出来なかったのですが、1番最後になりきよさんが私たち3人を湯ノ島をバックに撮影してくれました。

このイベントで何がしたかったかというと、とにかくみんなで笑いたかったという事です。

この場にいた人達、このレースをニュースを通して知った方々も全ての人が笑ってしまうイベントを開催出来たことが、最高に嬉しかったです。

ティラノサウルスで走りたい!

馬鹿げた内容ですが、熱中症にならないよう見知らぬ参加者達がそれぞれに声を掛け合い 助け合ってくれたこの日は生涯忘れる事は無いでしょう。

今、青森県では各地で実行委員会が立ち上げられ、八戸市・平内町などでレースが予定されています。

ティラノサウルスレースあさむし実行委員会は、今後それぞれのイベントが成功するよう心から応援していこうと思います。

何処かで皆さんにティラノサウルスで会えますように。
最後までご覧頂きありがとうございました!

この記事を書いた人
青森県マニア
lovekuma_emily

ヨムーノライターで木工作家の活動をしながらや100円ショップのオススメアイテムもご紹介しています。また地元青森県のご当地情報や、かなりマニアックな全国的ではない青森の魅力もご紹介していきます。

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