【イジョンソク史上初の悪役】「魔女2」公開前に要チェック!韓国映画「V.I.P 修羅の獣たち」

  • 2021年04月26日公開

こんにちは、映画とドラマのことならお任せ!ヨムーノライターのはるです。

今回は、新作映画「魔女 2」の公開が待ち遠しい映画監督パク・フンジョンの2017年の作品「V.I.P 修羅の獣たち」を紹介していきます。

監督が「息をするようにセリフを言うだけで、シナリオのキャラクターと同化しているような俳優たちをキャスティングした」と話しているように、俳優たちの細やかな演技が光る本作をぜひ観てみてくださいね。

韓国映画「V.I.P 修羅の獣たち」のあらすじ

韓国国家情報院とCIAの企てにより、北から亡命してきたエリート高官の息子キム・グァンイル(イ・ジョンソク)。しかしVIPとして韓国に迎えられた彼は、韓国で起きている連続殺人事件の容疑者として浮上します。

CIAと組みグァンイルを韓国に連れてきたパク・ジェヒョク(チャン・ドンゴン)は、グァンイルが犯人だと知り、警察に捕まる前に身柄を確保することに。しかしグァンイルが犯人だと確信している刑事チェ・イド(キム・ミョンミン)が先手を打ち、グァンイルの身柄は警察の手に渡ります。

しかしその後の攻防で、グァンイルの身柄は国家情報院の手に渡ることに。そんな中、イドの部屋を訪ねた脱北者で元保安省のリ・デボム(パク・ヒスン)の登場で事態は新たな局面を迎え……。

韓国映画「V.I.P 修羅の獣たち」の見どころ

イジョンソク初の悪役

「自分が持っていない部分は何かと考え、“ノワール映画”に挑戦してみたいと思った」、そして監督への信頼感から「怖がらずに出演できると思った」と言うイジョンソクは、本作で初めての悪役に挑みました。

そんな彼が演じたのは、殺人に快楽を覚える猟奇的な殺人者キム・グァンイル。映画冒頭から早々に始まるグァンイルの残虐な犯行シーンがあまりにもおぞましく、辛く、直視できない部分も多くありましたが、イジョンソクはそんな猟奇犯罪者グァンイルを見事に演じていました。

ドラマで見せる最高に可愛い笑顔も、本作では背筋が凍るサイコな微笑みに一変。表情一つとっても、演じるキャラクターによって全く異なる印象を与えるイジョンソクの演技に引き込まれました。

また、本作で大先輩であるチャンドンゴン、キムミョンミン、パクヒスン等と共演したイジョンソクは、撮影中に色々なアドバイスをもらったそう。キムミンミョンからは、表情を表現する際の顔の筋肉の使い方を丁寧に教えてもらったそうです。

監督が描きたかったドライなノワールの世界

韓国映画によくある“男の友情”や“仁義”など熱いエネルギーを放出するノワール映画ではなく、「背筋の凍るようなドライなノワール映画」にしたかったと話しているパクフンジョン監督。

そんな監督は本作で、各国の利害関係により危険人物を制御するシステムが機能しなくなった先のジレンマを描きました。そしてドライなノワールにするために、友情や裏切り、妬みなど感情の動きではなく、残酷な事件の経過を辿ることに焦点を当てたそう。

実際、本作では保身や復讐心からの行動はありつつも、裏切りや妬みなどの要素はありませんでした。(グァンイルはひたすらに残酷で猟奇的だったけれど)

しかしそうしてドライに描かれた世界にも、目立たなくとも芽生えるものはあって。特にそれは誰かがグァンイルに容赦なく踏み潰されるときに揺らぎとなって顔を出し、ドライなノワールの中にささやかな哀愁を残していました。

気になる映画を観て”Stay Home”を楽しみましょう

いかがでしたか?
本作での縁から、パク・フンジョン監督の新作映画「魔女2」への出演が決まったイジョンソク。新作公開前に、ぜひ2人の初タッグ作となった本作をチェックしてみてくださいね。

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※作品は予告なく配信終了となることがございます。
※2021年4月時点での情報です。

この記事を書いた人
映画・ドラマに情熱を注ぐエンタメ専門Webライター
はる

映画館スタッフやCATVの営業を経て、現在はWEBライターとして活動中。主に、大好きな映画やドラマの情報をマニアならではの視点でお届けしていきます♪

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