ズルズル先延ばしは卒業【衣替えベストタイミング】「やってはいけない日」「収納のコツ」全解説
- 2023年03月10日更新
季節の変わり目になると耳にする「衣替え(ころもがえ)」。衣替えをする日に決まりはなく、いつしようか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
衣替えは基本的には自分で判断しなければいけません。しかし、なにか判断材料がないとズルズルと先延ばしにしてしまいがちです。
そこで今回は、衣替えはいつがベストタイミングなのかをご紹介していきます。
衣替えのヒントや注意点も解説しているので、参考にしてみてくださいね!
衣替えとは
日本には四季があり、天候や気温が激しく変化します。その変化とともに日々身につけている衣類を入れ替えることを衣替えといいます。
衣替えは中国の宮廷で行われていた習慣が平安時代に日本へと伝わったのが始まり。それからは日本でも四季によって式服を替えることが習慣となり定着したと言われています。日本人の着用していた衣類も大きく関係しており、古来から続く風習なのです。
衣替えのタイミングはいつ?
学生の頃にも制服の衣替えがありましたが、先生や親の言われるがままに夏服や冬服に入れ替えていたという方がほとんどでしょう。
学生を卒業し社会人になってからは、自分の判断で衣替えをしなければいけません。しかし、決められた日がなければ、気温の変化などもその年によって異なります。
衣替えを行うベストタイミングはいつなのでしょうか?ここでは、判断が難しい衣替えのタイミングの考え方をご紹介していきます。
6月1日と10月1日が「衣替えの日」
まず、基本的な衣替えの日は6月1日と10月1日です。現在でも学校の制服で衣替えの習慣が残っていますが、日本の多くのエリアでは6月1日から夏服、10月1日から冬服への衣替えが行われます。
エリアによって多少前後することもあり、北海道においては6月15日と9月15日と半月ほどずれて衣替えするところも。この期間はあくまでも衣替えをする目安のひとつとして考えて置くといいかもしれませんね。
また、一般的なスーツにおいても春夏タイプと秋冬タイプの2タイプに別れています。その季節に合わせた素材や設計がされているので、スーツの衣替えも忘れずに行いましょう。
スーツの場合は、春夏タイプは4~9月、秋冬タイプは10~3月を目安に気温と相談しながら衣替えをして季節に応じたスーツを着るのがおすすめです。
普段着は最高気温を基準に考えよう
衣替えのタイミングが難しいのが普段着です。もし、タイミングに困ったときは最高気温を基準に考えてみましょう。
春服の衣替え「15℃~20℃」
最高気温が15℃~20℃になったら春服へ衣替えをしていい頃でしょう。ダウンコートやウールコートの出番はほぼないでしょう。ただし、春はまだ昼間と夜の寒暖差が激しい季節です。温度調節が簡単にできる、羽織物などはまだ残しておきましょう。夏服の衣替え「22℃以上」
最高気温が22℃を超える日が続くようになったら、いよいよ夏服へ衣替えをしましょう。最高気温が25℃以上となる日は半袖で過ごすことは可能です。しかし、昼間の気温が22℃前後の場合、日が沈むとじんわり汗ばんだ汗が冷えて肌寒く感じることもあります。薄手のカーディガンを携帯しておくといいでしょう。秋服の衣替え「18℃以下」
最高気温が18℃以下になったら、そろそろ秋服の出番。薄手の長袖とジャケットやパーカーなどで重ね着できる服へと衣替えが必要です。温かい日であればセーター1枚で大丈夫です。冬服の衣替え「15℃以下」
最高気温が15℃以下になったら冬服へ衣替えをしましょう。厚手のセーターやコートなどのアウターへとチェンジしていきます。その際、手袋やマフラーなどのファッション小物も忘れずに!
衣替えをするときのヒント!
衣替えをしてから、予想外に気温が上がったり下がったりするときもあります。「切る服がない…」とならないように、次の2点をヒントに衣替えをしてみましょう。
- 移行期間を2~3週間ほど設ける
- 1年中着こなせるアイテムは出しておく
急な気温の変化にも対応できるように、2~3週間ほど前シーズンの服を数枚残しておくのがおすすめ。完全に季節が移り変わったら移行期間を終了し、収納しましょう。
また、薄手のロンTや半袖Tシャツなどは重ね着などで1年中着回せるアイテムです。特に秋春用の服は気温調節が簡単にできます。急な気温変化があったときにも重宝するので2~3枚は出しておきましょう。
衣替えを避けるべき日とタイムリミット
衣替えは雨の日や湿度の高い日は避けて行いましょう。雨が降っている日や湿度の高い日に衣替えをすると、衣類と一緒に湿気も閉じ込めてしまいます。湿気はカビや衣類害虫の大好物です。
長期間収納するときはカラッと晴れた日に行い、大切な洋服を守りましょう。このことを考えると、夏服は梅雨シーズンに入る前までがタイムリミットです。
衣替えは面倒でつい後回しにしてしまいがちですが、ゴールデンウィークが過ぎ梅雨シーズンに入ると衣類害虫の産卵に突入します。卵が付いたまま衣類をしまうと秋には孵化し、害虫により食い荒らされ大切な洋服が台無しになってしまう可能性が高くなります。
汚れをしっかりと落としたうえで、ゴールデンウィークくらいまでには冬服はしまっておくとベストです。夏服は秋雨の時期を避けて行うと、湿気を最小限に抑えることができます。
チャンス!衣替えのタイミングで断捨離しよう
衣替えは季節に応じて衣類を入れ替えるだけではありません。自分が持っている洋服を把握するチャンスでもあります。
「こんな服持っていたっけ?」
「この服、一度も着てない」
なんて経験をしたことある方、意外と多いのではないでしょうか?毎シーズン、トレンドの服を購入するあまり増え続ける衣類。衣替えのタイミングで自分の持っている洋服を把握して、いらないものは捨てたりリサイクルしたりするなどして整理していきましょう。
衣替えはタンスやクローゼットを整理するチャンスです。また、洋服を把握することで同じような物を購入することもなくなり、よりおしゃれを楽しむことができるようになりますよ。
衣替えで起こりやすいトラブル回避法!
ただ衣類を入れ替えただけでは、カビや黄ばみ、虫食いなどのトラブルが起きてしまう可能性があります。
ここでは、衣替えでトラブルが怒らないようにする方法をご紹介します。
汚れを落としてから収納する
衣替えをして衣類を収納する前にしっかりと汚れを落としましょう。これを「しまい洗い」といいます。
一見汚れが付いていないように見える洋服でも、見えに皮脂や食べこぼしなどが残っています。これらの汚れは黄ばみや衣類害虫の餌食となり虫食いの原因となります。
自宅で洗濯する場合も衣類がしっかりと乾燥してからしまいます。もし、自宅で選択ができない衣類の場合はクリーニング店におまかせしましょう。
クリーニングに出す場合は「着る前に出す」のではなく「着たから洗う」のがポイント!お世話になった衣類の汚れをしっかり落とすことが重要です。
スーツがクリーニングから仕上がってくるとビニールカバーが付いています。これは取ってからクローゼットにしまいましょう。
つけたままにすると湿気がこもりやすくなるのでトラブルの発生確率が高くなります。100円ショップなどで売っている、通気性のある不織布カバーがホコリなどを防げるのでおすすめです。
防虫剤は上から下に効果を発揮する
虫食いやカビから衣類を守る防虫剤を使用する場合は、衣類の上に置くようにしましょう。防虫成分は空気より重いので、防虫成分が上から下へと流れていく性質があります。
下の方に防虫剤を起きがちですが、タンスやクリアケースに収納するときは衣類の上に置くと最大限の効果を発揮。吊り下げタイプの場合は、衣類の中間に吊り下げると全体に行き渡ります。
このとき衣類の詰め込み過ぎには注意しなければいけません。詰め込みすぎると、防虫剤が行き渡りません。目安は8分目。有効期限などにも注意して虫食いやカビから衣類を守りましょう。
収納スペースの清掃
衣類を収納する前に清潔にしておくことが、虫食いやカビから衣類を守るポイントです。
衣類害虫やカビが発生する原因は湿気の他に汚れがあげられます。衣類の汚れを取ることと同時に、収納場所の汚れも落としておきましょう。
掃除機で砂埃やチリを取り、雑巾で拭き掃除をします。しっかり乾燥させてから、衣類を収納し防湿剤や防虫剤を置くことでさらに湿気を防ぎましょう。
衣類を収納するときのポイント!
衣類の収納方法を間違えると、着たいと思った時にすぐに着られず苦労することが多くなります。いつでも着られるように衣類を正しく収納して、翌シーズンの衣替えに備えましょう。
- ひと目で分かるように収納する
ひと目で分かるように収納することで、次のシーズンの衣替えが楽になります。また、急に必要になった衣類を探すのも簡単です。
薄手のカーディガンは季節の変わり目に気軽に対応調節できるマストアイテム。すぐに取り出せるように上にしまっておくのがおすすめです。
- 衣類に合わせた収納方法を替える
セーターやカーディガンなどは畳んで重ねて収納すると潰れていまいます。丸めて立てて収納すると型くずれなく、翌年もふわふわで着ることが可能です。
パンツやスカートは畳んで長時間収納するとシワになってしまいます。ハンガーで吊るして収納しましょう。
- ハンガーを統一するだけでスッキリ見える
ハンガーで収納するといろいろなものが吊るされて、ごちゃごちゃしているように見えてしまいますよね。
そんなときは、ハンガーを統一してみてください。ハンガーが揃っているだけで、クローゼット内がスッキリしてみます。
まとめ
学生服の衣替えは6月1日と10月1日に行われるところが多いですが、その他は自分で判断しなければいけません。
もし衣替えのタイミングに困った場合は、今回ご紹介したように最高気温を判断基準にしてみましょう。
タイミングが早すぎたとしても、薄手の羽織物を上の方に収納しておけばすぐに取り出すことも可能です。
正直めんどうな衣替えですが、翌シーズンもおしゃれを楽しむために正しく収納して衣類を守りましょう。
超のつくめんどくさがり屋ということもあり、プチミニマリストで時短テクが大好き!普段は一児の母としても奮闘中。ハンドメイドをするのも、見るのも好きな転勤族の妻です!
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