【2023年桜開花予想】桜はいつ咲く!?「お花見」の起源・コロナ禍の花見
- 2023年02月15日更新
2023年が明けたと思ったら早くも最初の1月が終わろうとしていますが、今年の冬は寒さが厳しく春の訪れが待ち遠しい日が続きますね。
春の便りと言えば「桜」をイメージする方も多いでしょう。桜が満開になる頃には、お花見スポットでは宴を楽しんでいる人もたくさん見かけます。 しかし、このお花見という風習がいつ・どのようにして始まったのかについては意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、今や当たり前のようにやっている「お花見」の歴史についてご紹介していきます。 桜が咲いているとつい見入ってしまう、日本人には馴染み深い春の花「桜」。2023年は平年並みか、少し早めの地域が多いと予想されています。
そんな中、お花見をどう楽しめるのかもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
お花見はどうしてはじまった?
今では、春には当たり前のようにお花見を楽しんでいますが、どのようにして始まったのかご存じの方は少ないのではないでしょうか?
実は、遡ること約1,300年前からお花見が行われており、長い歴史のある風習なのです。ここではまず、お花見の起源や歴史について見ていきましょう。
お花見の起源は貴族の「宴」
お花見の始まりは奈良時代。冬が明けて暖かくなる気候のなか、貴族たちが花を見ながら歌を詠んだり、宴を楽しんだりしていたことが始まりと言われています。
一方、お花見は豊作祈願として農民の間でも行われていたという説も。農民たちは冬が終わり山から降りてくる田の神が桜の木に宿るとされ、桜の咲き方でその年の農作物の収穫を占い、種まきの時期を見ていたようです。
それと同時に、桜の木の下でお酒や食べ物で神を迎えて、一緒にいただき一日を過ごすことも行われていました。まさに、現代のお花見に近いものと言ってもいいでしょう。
その後、江戸時代になると貴族の宴と農民の花見のスタイルが融合し、庶民の間にも広がっていきます。こうして身分に関係なく春になると花見は行楽として定着し、お酒を酌み交わし桜の木の下で飲食を楽しむようになりました。
このことが長年の時を経て、今でも桜が咲くとお花見を楽しむという文化が続いているのです。
お花見のはじまりの花は「梅」
お花見のお花と言えば「桜」を思い浮かべると思いますが、お花見が始まったとされる当時、実は桜ではなく「梅」で楽しんでいました。
お花見の歴史は長いですが、お花見文化が広がったとされている奈良時代の頃は中国から伝わってきた梅の花で楽しんでいたんです。
その後、平安時代以降には日本古来より咲く桜に親しみを感じるようになり、今のようにお花見は「桜」を鑑賞するようになったと言われています。
桜の基礎知識
桜は主に北半球の温帯に広く分布しています。きれいに花を咲かせる桜はアジアが多く、なかでも日本列島が中心。たくさんの種類の桜が見られると有名で、最近では外国人旅行客もはるになると桜を見に日本に足を運ぶことが多くなりました。
桜にはたくさんの種類がありますが、原種は約10種類。その10種類をもとに交配を重ね、今では100種類以上もの桜が自生しています。さらに、園芸用の桜は約300種以上も栽培されているのです。
日本を代表する桜「ソメイヨシノ」が見られなくなる?!
日本の桜と言えば「ソメイヨシノ」を思い浮かべる方も多いと思いますが、ソメイヨシノは「エドヒガンザクラ」と「オオシマザクラ」を交配して作り出した桜です。日本の桜の約8割を占めていると言われていますが、交配により作り出された桜のため自生することができません。
全国に咲いているソメイヨシノは接ぎ木や挿し木で増やしたもので、いわゆるクローン桜といってもいいでしょう。そのため、同じような気候や環境下で同時に咲くためお花見に適しています。
また、成長が早いのも特徴のひとつで、植樹してから10年もすれば花を咲かせます。そのため明治時代、公園や河原などに多くの桜が植えられて、今の桜が見られているのですが「一斉に寿命が来るのでは…」とその対応に追われているのです
3月からはじまる桜前線!お住まいのエリアは何月予想?!
日本列島の桜前線は早咲き桜を除くと、毎年3月中旬頃から九州をスタートします。
2023年のさくら開花予想は以下のとおりです。(2月9日時点)
ウェザーマップ「さくら開花予想」
- 北海道(札幌) 4/27
- 北海道(函館) 4/26
- 青森 4/20
- 仙台 4/6
- 新潟 4/8
- 東京 3/22
- 金沢 4/1
- 名古屋 3/23
- 京都 3/26
- 大阪 3/27
- 広島 3/23
- 高知 3/22
- 福岡 3/20
提供:ウェザーマップ(2023年2月9日発表)
今後の天候次第では、開花が早まったり遅れたりする可能性はあります。桜前線の日にちは開花予想日であり、この日から大体10日前後で満開を迎えます。
日本だけでも1ヶ月半もの期間、桜を楽しめるんですね!見頃を迎える頃にお出かけの予定を立ててみてはいかがでしょう。
東京都内のお花見名所3選
ここでは、東京都内にあるお花見の名所を3ヶ所ご紹介します。
目黒川(目黒区)
約4kmに渡って桜並木が広がる目黒川沿いは、都内でも1・2を争う人気お花見スポット。
大きな公園などはありませんが川沿いを歩きながら桜を楽しむことができ、随所に架かっている橋の上からの眺めは息を飲むほど美しいと人気を集めています。
目黒川は東京都内の桜の開花を知らせるニュースなどで取り上げられることも多く、散策途中には個性派のショップでショッピングも楽しめます。
千鳥ヶ淵周辺(千代田区)
千鳥ヶ淵緑道・千鳥ヶ淵公園・外濠公園を合わせると約730本もの桜が咲き乱れ、仕事帰りのサラリーマンやOLから人気が高いお花見スポット。
ボートに乗りながら桜を眺めることもでき、夜にはライトアップで幻想的な桜並木に…。1日の疲れを夜桜で癒やされてみてはいかが?
隅田川(墨田区)
隅田川はソメイヨシノを始めとするさまざまな種類の桜約250本が楽しめるお花見スポット。
徳川吉宗が桜を植えたことが始まりとされており、隅田川の河川敷は現在公園として整備され、約1kmに渡り桜並木が広がっています。
公園内にはスポーツセンターやテニスコート、球場などの設備もありスポーツなどをして体を動かしながらお花見をすることも可能です。
コロナに打ち勝て!2023年のお花見どうなる?
お花見と言えば、桜の木の下で飲食をしながら宴会を楽しむ方が多いでしょう。屋外での新型コロナウイルスの感染対策は緩和されつつありますが、2023年のお花見は各地で縮小や中止になる可能性があります。
それでもこの時期にしかないお花見を別の形で楽しめないかと、さまざまなサービスなども企画・展開されています。
- お花見タクシー
- 熱気球花見
- ホテル花見
- クルージング花見
- VR花見
お花見タクシーは、そのエリアを熟知したタクシーの運転手さんが花見スポットを案内。人との接触も最小限に抑えられるので感染予防にもなりますね。
その他、宴会とは違った形でお花見を楽しめるものがたくさんあります。サービスを利用しなくても、登山や散策をしながら桜を眺められれば季節を感じられますね。
青空のもと、満開に咲き乱れる桜の下で飲んだり食べたりするのはとても開放的になれる花見。
2023年のお花見はいつもとは違った形で楽しんでみるのもいいかもしれませんね!
超のつくめんどくさがり屋ということもあり、プチミニマリストで時短テクが大好き!普段は一児の母としても奮闘中。ハンドメイドをするのも、見るのも好きな転勤族の妻です!
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