【おすすめ自由研究】あっという間に完成!牛乳とお酢でおいしい「カッテージチーズ」を作ろう
- 2022年06月22日更新
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こんにちは、くふうLive!編集部です。
夏休みの自由研究は、子どもの探究心を伸ばしながら、身近な材料を使ってできるテーマがおすすめ。
今回は、お酢のふしぎな力を使って、「牛乳」と「お酢」だけであっというまにできる「カッテージチーズ」をご紹介します。
牛乳がみるみる固まっていく様子がわかるので、変化を観察しながら楽しむことができる自由研究です。
自由研究を安全に、楽しく成功させるために、【自由研究のまとめ方のコツ】もチェックしてみてくださいね!
カッテージチーズを作るための準備をしよう
【実験にかかる時間】30分程度
【対象学年】小学校低学年〜
材料
- 牛乳 …500ml
- りんご酢… 50ml
実験に使うもの
- 耐熱ボウル
- 計量カップ
- ラップ
- スプーン
- キッチンペーパー
※もしくは、コーヒー用ペーパーフィルター、布やガーゼでもOK。 - ざる
- 電子レンジ
・実験やお酢メニューは、子どもだけでなく、保護者の方も一緒に行ってください。
・牛乳の加熱後の容器やラップは、熱くなっていることがあります。レンジから取り出すときは、鍋つかみなどを利用し、やけどに十分に注意してください。
・ラップを外すときは、少しずつゆっくり外してください。一気に外すと蒸気によりやけどする恐れがありますので、十分注意してください。
作り方
- 600Wの電子レンジで3分、耐熱ボウルに入れた牛乳を500mlあたためます。取り出すときに、火傷に注意しましょう。
「突沸現象」といって、加熱後に、急激に沸騰が起こり、中身が飛び散ることがあります。加熱後は、少し時間を置いてから作業するようにすると安心です。
小鍋で火にかける方法でもOKです。その場合は、ふきこぼれたり、焦げたりしないように注意し、温度計で60℃になるように加熱します。小鍋で作る場合も「突沸現象」には気をつけてください。
火加減の調整が難しい場合や、やけどを防ぐためにも、温度設定が簡単にできる電子レンジがおすすめです。電子レンジで温度が60℃程度になるよう設定します。
あたためた牛乳にお酢を回しかけながら加えます。 お酢を加えたら、すぐに混ぜましょう。だんだん、モロモロとしたかたまりができてきます。 次第に、黄色い液体が表面に浮き、モロモロとしたかたまりが沈んでいくのが分かります。
キッチンペーパーとざるで水分をこします。
こした水分も、後ほど使うので、捨てないように注意しましょう。 ざるでこす時は、ざるを持つ人、ボウルを持つ人と分担するといいでしょう。最後に、水分を切ります。
このとき、水分をしっかり絞ってしまうとチーズがポロポロとしてしまうので、お好みの食感に仕上げてみてください。ざるの上で自然に落ちる程度に水気を切ると、おいしい仕上がりになります。
コロンとした、カッテージチーズのできあがり!
残った液体は「乳せい」といい、栄養が含まれています。炭酸と割るとサワージュースになるのでおいしくいただきましょう。
さらに考えを進めてみよう!
お酢の代わりに「レモン汁」で実験してみよう
お酢には、牛乳に含まれるカゼインというタンパク質を集めて固める作用があります。カッテージチーズ作りは、この性質を利用したものです。
お酢以外にも、タンパク質を固めるものがあります。それが「レモン」。 お酢の酢酸と同じように、レモンには「クエン酸」が含まれており、牛乳をどろどろと固める同じはたらきをするのです。牛乳と同じ要領で、レモンを絞ったレモン汁で実験をしてみてもおもしろいでしょう。
食感の違うカテージチーズを作り比べてみよう!
カッテージチーズを作るとき、使用するお酢の種類、酸の量、そして牛乳を温める温度などの条件を変えて作ってみましょう。それらの条件を変えてみると、硬さや柔らかさ、粒の大きさ、食べてみた感じに、どのような変化があるでしょうか?
酸の種類:レモン汁、お酢、など。
酸の量:牛乳250mlに対して、小さじ1、2、大さじ1、1半、2など、お酢の量を変えてみましょう。
牛乳を温める温度:45℃、60℃、75℃、90℃など、温度を変えて比較してみてもいいでしょう。
たとえば、牛乳の温度が高いと、カッテージチーズの粒が硬く大きくなり、低いと、粒が細かくやわらかくなります。特に45℃付近では、クリームのようななめらかな仕上がりになります。
また、お酢で作るよりも、レモン汁で作るほうが、粒が細かくやわらかくなる傾向があるんですよ。実際に作って、その違いを確認してみてくださいね。
最後に〜チーズのルーツを調べてもおもしろい!〜
実は、カッテージチーズはオランダ生まれ。一口にチーズといっても、お酢を使う以外にも、世界にはいろんな方法で作られているものがあります。
また、今回の実験ではお酢と牛乳を使いました。ところがチーズの本当の製法を調べてみると、カッテージチーズには乳酸菌とレンネットという酵素(こうそ)が使用されているといったように、作り方も様々。
この実験をきっかけに、もしチーズに興味が沸いたら、他のチーズの種類や作り方を調べてみてもおもしろいですね。
【監修者紹介】 平松サリー(料理研究家 / 食・科学ライター)
- 京都大学大学院農学研究科修士課程修了。“科学”する料理研究家として「科学をわかりやすく楽しく、より身近に」をモットーに、執筆や企画・監修など幅広く手がける。近著に、身近な食材を使った科学実験やレシピなどを掲載した、小学生向けの『おもしろい! 料理の科学』(講談社)。人気ブログ『サリーの「おいしい」を科学する料理塾』でも、簡単レシピや食にまつわる科学の豆知識などを多数紹介。
編集:松崎祐子 / 撮影:中山英克
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