夏のボーナスシーズン到来!「ボーナス払い」が危険な理由とは

  • 2023年06月27日更新

こんにちは、キッズ・マネー・ステーション認定講師、ファイナンシャルプランナーの串宮由紀子です。

6月に入ると、そろそろ夏のボーナスの支給時期ですね。
今年の夏のボーナスの金額、気になりませんか?

ボーナスの金額によって、旅行に行くか、洋服を買うか、家電を新調するか、使い道も決まってくると思います。

そこで、2019年夏のボーナスの状況とクレジットカードのボーナス払いを使うときの注意点についてご紹介します。

2019年夏のボーナスの状況

民間企業の一人当たりボーナスは4年連続で増加と予想

みずほ総合研究所が2019年4月16日に発表した2019年夏季ボーナス予測によると、2019年夏の民間企業の一人当たりボーナス支給額は、前年比+0.8%と予測され、夏のボーナスとしては4年連続の増加となる見込みです。しかし、前年(同+4.2%)から伸びは大幅に鈍化するとみられています。

中国経済の減速やIT需要の停滞、米国通商政策の不透明感などを理由に景気の先行きが楽観視できないことも伸びを抑制する要因となりそう、という見立てです。

公務員の一人当たりボーナスは6年連続の増加と予想

対して、公務員(国+地方)の一人当たりボーナス支給額は、前年比+4.1%と6年連続の増加を予想しています。

このように民間企業、公務員ともに2019年夏のボーナスの状況は増加が予想されていますが、2019年10月には消費税増税も控えていることから、個人の懐は一時的に暖かくなるものの、継続はしないとみられています。

ボーナス払いが危険な理由 

毎年必ず同じ金額のボーナスをもらえるとは限らない

ボーナス払いの取扱期間は各クレジットカード会社によって変わってきます。
だいたい下記2通りのパターンが多いようです。

  1. 夏:12月中旬から6月(7月)中旬まで、冬:7月中旬から11月(12月)中旬まで
  2. 夏:2月1日~6月末まで、冬:8月(9月)1日~11月末まで

1のパターンだと半年以上、支払いを先送りにすることができます。
しかし夏にもらうボーナスを前年12月から予測できるでしょうか?

前述のとおり2019年夏のボーナス予想は増加となっていますが、すべての業界にこれが必ずあてはまるとは言えません。
前年夏のボーナスより減ってしまう場合ももちろんあり得ます。

ボーナス払いに頼りすぎると困るのは実際にもらったボーナスの金額よりもクレジットカードの支払いが多くなってしまうことです。
請求書を見て、足りない!と青ざめてしまうことのないよう、使った金額は書き留めておくなり、管理するようにしましょう。

ボーナス2回払いは手数料が余分にかかって総返済額が増える

ボーナス払いにはボーナス1回払いとボーナス2回払いの2種類の支払い方法を選択できる会社があります。(クレジットカード会社によってはボーナス1回払いのみ)。

ボーナス1回払いであれば、手数料は無料になります。
しかし、ボーナス2回払いとなると100円につき3%~3.5%の手数料が2回目の引き落とし時に加算されます。
よって、金額が大きくなれば大きくなるほど手数料がかさむので、その分総返済額が増えてしまいます。

クレジットカードを危険なカードにしないために

クレジットカードは大きなお金を持ち歩くことなく買い物ができる点や、ポイントを貯めることができる点で現金とは違うメリットがあり、とても便利なものです。

しかしながら、使い方を間違えてしまうとたちまち危険なカードとなってしまいます。
ボーナスで買う買い物は、あくまでボーナスをももらう金額の範囲内で。これが大前提になります。

使いすぎることのないように十分注意しましょう。

串宮由紀子(くしみや ゆきこ)
キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャルプランナー
2013年、ママ達が気軽にお金について話す場を設けたく、マネーサロンなないろを立ち上げる。子育て中のママという立場から、ママと子ども達へお金についてわかりやすく伝授している。現在自分も2人の娘(中1、小4)にマネー教育を実践。

この記事を書いた人
キッズ・マネー・ステーション

キッズ・マネー・ステーションとは、「見えないお金」が増えている現代社会の子どもたちに、物やお金の大切さを知り「自立する力」を持ってほしいという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行います。2018年までに1000件以上の講座実績を持っています。

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