目からウロコのアイディアが詰まった「家事シェアハウス」のモデルルームに行ってきた!

  • 2023年06月27日更新

先日、「名もなき家事」についてお話を伺った際に、家事の分担に関する問題の解決策のひとつとして挙げられた「家事シェア」。
それを実現できる家「家事シェアハウス」の見学に足を運んできました。

「家事シェアハウス」を提案する、大和ハウス工業株式会社 2級建築士・インテリアコーディネーターの佐藤文さんに、「家事シェアハウス」の魅力と、「家事シェア」をかなえる収納や家事動線のコツを伺いました。

「家事シェアハウス」とは

共働き率の高い富山県の女性社員の声をきっかけにうまれた「家事シェアハウス」は、先日取り上げた「名もなき家事」という言葉を生み出すきっかけにもなった暮らし方提案です。

「名前のある家事……掃除や洗濯などを家族で分担しても、家事の負担が減らない」という経験はありませんか。
その理由は「名もなき家事」にありました。
名もなき家事の負担を軽減するためには、自分のことは自分でする……家事を分担するのではなく、家族みんなで話し合い、シェアすることが重要なのです。そのためには、収納や動線を工夫するのが大切です。

今回は、埼玉県越谷市の越谷レイクタウン駅にある「セキュレアシティ レイクタウン美来の杜」の「家事シェアハウス」を見学させていただきました。
日本最大級のイオンモールである「イオンレイクタウン」が徒歩圏の、ファミリー世帯にピッタリな好立地で、日当たりの良い角地にありました。

「家事シェアハウス」の収納

「家事シェアハウス」の収納には、目からウロコのアイディアがたくさんありました。
「散らかるのは家側の問題です。家が片付けをサポートできれば、より暮らしやすくなりますよ」という佐藤さん。

「自分専用カタヅケロッカー」や、「自分専用ボックス」などを活用することで、自分のことを自分でする習慣づけができるようになります。

しまいごこちイージークローク▲ダイワハウス×近藤典子さんの「しまいごこちイージークローク」

「進化する収納」としてダイワハウスで活用されている「しまいごこちイージークローク」は、子どもの成長やライフスタイルの変化に合わせてカスタマイズできる素敵な収納。

暮らしに合わせて棚板やパイプを付け替えることで、クローゼットが押入れや物入れに変化します。
ハンガーパイプを2本使うと、上部や奥を有効活用することも可能。使わない服を上部や奥にかけ、ハンガーパイプごと入れ替えるだけで衣替えもできちゃいます。
パイプの位置を調整することができるので、空間を無駄なく使えます。

ダボレール▲ダボレール

「しまいごこちイージークローク」で使用されている「ダボレール」は、ガチャレールとも呼ばれており、類似の商品も市販されているので、ご自宅でも気軽に取り入れることができるそうです。

賃貸住宅の場合、壁に設置をする際には規約をよく確認してくださいね。
壁に直接取り付けが難しい場合には、「ディアウォール」と呼ばれる壁面収納アイテムを使用するのがお勧めです。

自分専用カタヅケロッカー

自分専用片付けロッカー▲自分専用片付けロッカー

玄関を入って右手には「自分専用カタヅケロッカー」がありました。
一人ひとりの荷物を入れるクローゼットの下部に、メールボックスとスリッパケースがついています。

郵便箱から取り出した郵便物を玄関で仕分けしてしまえば、リビングの机の上が散らかることもありません。
コートや帽子などを収納できるクローゼットがついていることで、外出時の用意や帰宅時の片付けも自分で行いやすくなります。

キッチンの工夫

キッチン

キッチン横にマルチスペースが設けられており、ゴミ箱を収納するなど、使い方は自由。
対面式カウンターは収納力が高く、キッチンには食洗機が備えつけられています。

対面式カウンターとキッチンの作業台の高さを変えることで、手元が見えないように工夫されており、調味料など普段使用するものをキッチンに出しっぱなしにしておいても、お客様からはすっきりと綺麗にみえます。

キッチンの収納スペースを広くとることで「適材適所」の場所にしまうことが可能になります。例えばホットプレートの置き場にこまり、和室の押し入れにしまっていたりしませんか?
「適材適所」でしまうことができれば、使いたい時に使いたいモノを、スムーズに出すことができます。

「家事シェアハウス」の動線

家事シェアハウスの「動線」

「動線のポイントは、短い!曲がらない!止まらない!ことです」と佐藤さん。
「家事シェアハウス」では、帰宅して玄関の「自分専用カタヅケロッカー」を通ったら、「ファミリーユーティリティ」を経由してリビングに向かうことで、帰宅後の片づけがスムーズにできるように配慮されています。

ファミリーユーティリティ

ファミリーユーティリティ

洗濯や家事をスムーズにしてくれる「ファミリーユーティリティ」は、洗面室の横に設置された家事のためのマルチスペースです。

帰宅後にスーツを一時的にかけておけるポールが付いた棚があり、汚れた服を脱いだらその場で洗濯カゴに入れることができます。ここで部屋着に着替えれば、「ソファの上に脱ぎっぱなし」という事態を、家族ひとりひとりが避けることができます。

棚の横には造り付けの机がついており、ミシンやアイロンなど家事だけではなく、ドレスアップコーナーなど多彩な使い方が可能です。

ご紹介した以外にも、「家事シェアハウス」には家事を楽にする工夫がたくさんありました。
例えば、郵便受けの下には宅配ボックスが付いており、手軽に受け取りができるようになったことで、再配達を依頼する手間や受取立会を行う必要がありません。

また、「お便り紙蔵庫」や「ビューティークローゼット」など、魅力的なアイディアが詰まっています。
「家事シェアハウス」のアイディアについて、詳しくはこちらをご覧ください。
家事シェアハウス

お家の住み替えをすぐにするのは難しいかもしれませんが、ご家庭でも取り入れることができるヒントがたくさんありました。
モデルハウスは全国各地にありますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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この記事を書いた人
あおみ ゆうの

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