あの有名なお城の城主になったことがない武将といえば……【間違えたら恥ずかしい】「知ったかぶりしてた…」「覚えておきます!」
- 2026年09月21日公開
こんにちは、ヨムーノ編集部です。
本記事では、歴史クイズを出題しています。
問題:歴代の姫路城城主じゃない人は?

世界遺産であり、その白く美しい姿から「白鷺城(しらさぎじょう)」とも呼ばれる兵庫県の「姫路城」。
実はこのお城、時代によって城主(持ち主)がコロコロと変わったことでも有名です。 では、次の戦国武将のうち、歴代の姫路城の城主(持ち主)になったことが「ない」人物は誰でしょう?
- 黒田官兵衛
- 羽柴秀吉
- 徳川家康
- 池田輝政
正解

正解は… 3. 徳川 家康(とくがわ いえやす) です!
「西国の監視役」という境界線
徳川家康は天下人ですが、姫路城の城主になったことは一度もありません。 1600年の関ヶ原の戦いのあと、家康は豊臣恩顧の西国大名たち(西日本の敵になりそうな大名たち)を監視するため、自身の娘婿(次女・督姫の夫)である池田輝政に姫路城を与えました。
つまり、家康にとって姫路城は「自分が住む城」ではなく、「信頼できる部下に任せる、西の絶対防衛ライン」だったのです。現在の巨大で真っ白な姫路城を築き上げたのは、この池田輝政です。
官兵衛と秀吉の「運命の城」
一方、黒田官兵衛と羽柴秀吉は姫路城と非常に深い関わりを持っています。
- 黒田官兵衛: 姫路生まれの天才軍師。もともと姫路城(当時は小さなお城でした)は黒田家の居城でしたが、官兵衛は主君としてやってきた秀吉に、自分のお城をまるごとプレゼントしてしまいました。
- 羽柴秀吉: 官兵衛から城をもらった秀吉は、ここを大改修して中国地方を攻めるための巨大な軍事拠点にしました。秀吉の天下取りは、この姫路城からスタートしたのです。
豆知識:昔の姫路城は「黒かった」?
現在の姫路城といえば、白漆喰(しろしっくい)で塗られた「真っ白」な姿が特徴ですが、実は秀吉が城主だった頃の姫路城は、「黒いお城(黒漆塗りの下見板張り)」だったと言われています。
色の境界線: 秀吉が好んだと言われる実戦向けの「黒いお城(大坂城や岡山城など)」。それに対して、徳川の時代になってから池田輝政が建て直した、権力と平和の象徴である「白いお城(姫路城)」。
実は、白漆喰には見た目の美しさだけでなく、「防火」という非常に実用的な目的がありました。火に弱い木造の城を、燃えない石灰の壁で包み込む。この「守りの白」が、結果として400年後の私たちにこの姿を残してくれたのかもしれません。
問題:歴代の春日山城城主じゃない人は?

「義」を重んじた戦国大名・上杉謙信の居城として知られる、新潟県上越市の「春日山城」。
山全体に無数の曲輪(くるわ)や堀が巡らされた、日本屈指の難攻不落の山城です。
では、次の歴史上の人物のうち、歴代の春日山城の「城主」になったことがない人物は誰でしょう?
- 長尾景虎
- 上杉景勝
- 直江兼続
正解

正解は… 3. 直江 兼続(なおえ かねつぐ) です!
「最強のナンバー2」ゆえの境界線
大河ドラマで爆発的に知名度がアップした「愛」の一文字を掲げた兜でおなじみの直江兼続。
上杉謙信の跡を継いだ景勝を支え、上杉家のために一生を捧げた「戦国最高の軍師・家老」として非常に有名です。
春日山城を舞台にしたドラマや小説でも主役級の活躍をするため、「兼続もお城の主だったのでは?」と思われがちですが、彼の立場はあくまで上杉家の「家臣(家老)」です。
どれほど絶大な権力を持っていても、お城の主(城主)は主君である「上杉景勝」であり、兼続はその屋敷に住むナンバー2でした。主君を立て、自らは一歩引いて支え続けた兼続らしい、「忠義の境界線」と言えるかもしれません。
春日山城を治めた意外な面々
不正解の2人は、春日山城の歴史を繋いだ歴とした「主」たちです。
長尾景虎(のちの上杉謙信): 言わずと知れた春日山城を象徴する城主。父・長尾為景から城を引き継ぎ、ここを拠点に宿敵・武田信玄と何度も激闘を繰り広げました。
上杉景勝: 謙信の養子。謙信の死後、激しい身内争い(御館の乱)を制して城主となりました。のちに秀吉の命令で会津(福島県)へ転封(引っ越し)となるまで城を守りました。
豆知識:春日山城は「不便すぎて」捨てられた?
難攻不落を誇った春日山城ですが、戦国時代が終わるとその「最強の防御力」が仇(あだ)となります。
山の上に築かれたお城は、攻められにくい反面、日常生活や政治を行うにはあまりにも不便でした。
上杉家の後に入ってきた大名・堀 忠俊(ほり ただとし)は、「これからの平和な時代に、こんな高い山の上で生活するのは無理だ!」と判断。1607年、麓の港に近い場所に新しく「福島城」を築き、春日山城を廃城にしてしまいました。
(※その後、この地を治めた徳川家康の息子・松平忠輝によって、現在の「高田城」が築かれます)
最強の山城は、「時代の変化」という境界線を越えられず、その歴史を閉じたのです。
おまけ:謙信が今も山を見守っている?
現在、春日山城の跡地には謙信を祀った「春日山神社」がありますが、そこにある謙信の銅像は、お城ではなく「直江津の海」の方を向いて立っています。
これは、当時貴重だった「塩」や「海産物」を運び込む海のルートを監視し、領民の暮らしを守ろうとした謙信の姿を象徴していると言われています。
城主がいなくなった今も、謙信の魂はかつての領地を静かに見守り続けているのかもしれませんね。
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