夏のカレー"食中毒を防ぐ保存方法"とやりがちな3つのNGを解説【管理栄養士監修】

  • 2026年07月23日公開

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こんにちは!管理栄養士でヨムーノライターの広田千尋です。

子どもも大人も大好きなカレーは、夏の定番メニュー。
夏休みのお昼ごはんとして作るご家庭も多いですよね。我が家も月に2回ほど登場する人気メニューです。

でも実は、カレーを作った後の何気ない行動が、食中毒につながることも……。
今回は、夏のカレーでやりがちなNG行動3つと、食中毒対策の保存方法を紹介します!


夏のカレーで食中毒も!?原因になる「ウェルシュ菌」に注意

「しっかり煮込んでいるから、カレーは食中毒とは無縁」と思っていませんか?

実は、カレーやシチューなどの煮込み料理は、食中毒菌「ウェルシュ菌」が増えやすい代表的なメニューです。

ウェルシュ菌とは?

ウェルシュ菌は、土や肉など自然界に広く存在している菌で、特に肉類に付着していることがあります。

この菌の厄介なところは、加熱しても芽胞(がほう)※が生き残ることがある点。 100℃で60分加熱しても芽胞が残る場合があります。

さらに、ウェルシュ菌は酸素が少ない環境を好むという特徴もあります。
つまり……!

  • 加熱しても芽胞が生き残ることがある
  • カレーの中は酸素が少ない
  • カレーは大鍋で作ることが多く、とろみがあり、冷めにくい

これらの条件が重なることで、カレーはウェルシュ菌が増えやすい料理になってしまうのです。

特に夏は室温が高く、菌が増える温度帯が長く続きやすいため要注意。
だからこそ、作った後の扱い方がとても大切になります。

出典:農林水産省「煮込み料理を楽しむために〜ウェルシュ菌による食中毒にご注意を!!~」
出典:東京都保健医療局「ウエルシュ菌(Clostridium perfringens)」

※芽胞(がほう)とは…
ウェルシュ菌を含む特定の菌がつくる、殻のような構造のこと。菌にとって悪い環境(高温など)になると、ウェルシュ菌は、芽胞を形成して生き残り、発育に適した環境になると、通常の菌の状態に戻り、再び増殖します。〔引用:農林水産省「煮込み料理を楽しむために〜ウェルシュ菌による食中毒にご注意を!!~」〕

「やってるかも…」食中毒リスクあり!夏のカレーでやりがちなNG行動3選

ここからは、夏にやってしまいがちなNG行動を紹介します。
当てはまるものがないかチェックしてみてくださいね。

NG①常温で放置する

「午前中に作ったカレー、夕食までこのままでいいかな?」
「夜は涼しいし、一晩くらい平気かな?」

こんなふうに、作り終えたカレーを常温で長時間置きっぱなしにするのはNGです。

ウェルシュ菌は12〜50度で増えやすく、特に43〜45度では急速に増殖します。
大鍋のカレーはゆっくり冷めるため、菌が増えやすい温度が長く続いてしまうんです。

夏場は室温も高いので、「ちょっとだけ」のつもりでも油断は禁物です。

出典:食品安全委員会「ウエルシュ菌食中毒」

NG②鍋ごと冷蔵庫に入れる

鍋ごと冷蔵庫に入れて、「とりあえず冷蔵庫に入れたから安心!」……と思っていませんか?

実は鍋のままだと、表面は冷えても中まで冷えるのに時間がかかります。
その間、中心部分は菌が増えやすい温度のまま……ということも。

特に大量に作ったカレーほど冷めにくいので、鍋ごと冷蔵庫に入れて保存するのは避けましょう。

NG③見た目や臭いで判断する

「変な臭いはしないから大丈夫」
「見た目もいつも通りだから食べられそう」

こんな自己判断はNGです。

ウェルシュ菌をはじめとする食中毒菌は、増えていても見た目や臭いが変わらないことがほとんど。
「見た目がOK」だからといって安全とは限らない、というわけです。

だからこそ、食中毒予防では正しく保存することがとても大切です。


今日からできる!食中毒を防ぐカレーの正しい保存方法3ステップ

カレーによる食中毒を防ぐポイントは、とにかく菌を増やさないこと。
今日から実践できる保存方法を紹介します。

①小分けにして素早く冷ます

カレーは量が多く、とろみもあるため、鍋のままだとなかなか冷めません。

保存容器やチャック付き保存袋などに小分けして、素早く冷ましましょう。
浅めの容器だと、より素早く冷ましやすくなります。

必要に応じて保冷剤や氷水を活用するのもおすすめです。

②粗熱が取れたらすぐ冷蔵・冷凍する

粗熱が取れたら、できるだけ早く冷蔵庫へ。

すぐに食べない場合は冷凍保存がおすすめです。

じゃがいもは冷凍すると食感が変わりやすいため、気になる場合は取り除くか、つぶして保存するとおいしく食べられます。

保存期間の目安は以下のとおりです。

  • 冷蔵…2~3日
  • 冷凍…2週間~1カ月

あくまで目安として、できるだけ早めに食べきるようにしましょう。

③食べる際はしっかりと再加熱する

食べる前は、中心までしっかり再加熱しましょう。

「ウェルシュ菌は熱に強いため、加熱しても意味がないのでは……?」と思うかもしれません。
しかし実は、加熱によってウェルシュ菌が出した毒素を不活化できるとされています。

ただし、カレーはとろみがあるため、加熱ムラが起きやすい点に注意が必要です。

鍋で温める場合も電子レンジの場合も、途中でよくかき混ぜながら、全体がしっかり熱くなるまで加熱しましょう。

夏のカレー食中毒対策は「早く冷ます」が合言葉!

カレーはウェルシュ菌が増えやすい条件がそろいやすいため、特に夏場はいつも通りの保存方法が食中毒につながることもあります。

今回紹介した保存方法を参考に、今年の夏もおいしいカレーを安心して楽しみましょう!

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この記事を書いた人
毎日の「おいしい」を考える管理栄養士
広田千尋

食べるのが大好きな2児の母で管理栄養士。
毎日のご飯作りと子育てに奮闘しながら、簡単・時短・おいしい・健康レシピを考えるのが大好きです!
毎日の暮らしに役立つ栄養・健康情報をお届けします。

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