調理師が本気で止めたい【揚げ油NG行為9選】「初心者はやりがちですが…危険です」
- 2026年02月12日更新
こんにちは、とにかくカツ丼が大好き、調理師でヨムーノライターのだいきです。
揚げ物っておいしいけれど、“やり方ひとつで“命に関わる料理”になるって知ってましたか?
「今まで、よく火事にならなかったね?」レベルの危険行為が、家庭ではわりと普通に起きています。
今日は調理師の視点からガチで危険な行動をまとめます(※笑って読めるけれど内容はガチです)。
大切な家族や家を危険にさらさないためにも、今一度チェックしてみてくださいね!
調理師が本気で止めたい揚げ油NG行為9選【初心者は特に注意】

少しの習慣を変えるだけで、防げる事故はたくさんあります。まずは、下記の9項目を意識してみてください。
- 遠くから食材を投げ入れる
- ぬれた菜箸・ぬれた手で油に食材を突っ込む
- フタをして揚げる
- 冷凍食材を解凍せず大量投入する
- 鍋に油を入れすぎる
- 温度がわからないまま、強火で加熱し続ける
- 揚げ物中にコンロから離れて別の家事をする
- 油に引火したとき、水をかけようとする
- コンロ周りが“燃える物だらけ”
それぞれ、紹介していきます!
遠くから食材を投げ入れる

調理師:そっと入れれば怖くない
意外とやってしまうのが、距離を取って“ポイッ”と投げ入れるスタイル。
油の近くで入れると危ないかなーと思ってやる方が多い印象です。
いや、急に忍者になるのやめて。手裏剣じゃないし、相手は油です。
と言いたくなる時があります。
これ、逆に危険なので、やめた方がいいです。
油が跳ねて、火傷の危険があります。
それだったら、そっと食材を入れたほうが全然セーフティーです。
投げると危険とわかっていても、意外とやりがちなので、注意しましょう。
ぬれた菜箸・ぬれた手で油に食材を突っ込む

調理師:頼むから手と菜箸をちゃんと拭け
「まあこれくらい大丈夫でしょ」という油断が一番危ない。
油 × 水分 = ほぼ100%跳ねる&下手すると爆発的に跳ねる。
ちょっと前に終了した竹内涼真さん主演の人気ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』通称“じゃあつく”で、勝男もやってたあのシーンと同じです。
“手と器具を拭く”は揚げ物の基礎の基礎。これだけは徹底しましょう。
フタをして揚げる

調理師:フタは“火災が起こったときに使う道具”だ
揚げている途中でフタをすると、油の温度急上昇&湿気でベチャベチャになります。
揚げ物は、水分を飛ばすことで、サクサクの食感になるので、基本フタはNG。
最悪、温度が上がりすぎて発火リスクもあります(中も見えないし)。
揚げ物調理中は、フタは火災時にかぶせるもの。調理中はNGです。
冷凍食材を解凍せず大量投入する

調理師:家庭の鍋はフライヤーじゃない
冷凍のまま食材を大量投入するのも危険です。
「温度急降下 → 吸い油 → ベチャベチャ」というコンボが待っています。
そして、その冷凍食材の水分が多いと、「油跳ね → 跳ねた油が服&腕を攻撃してくる」、このコンボも同時に襲いかかってきて、踏んだり蹴ったり。
冷凍は“少量ずつ・そっと”が鉄則です。
鍋に油を入れすぎる

調理師:鍋の半分以上は“油がこぼれないかのドキドキチャレンジ”
油は深さの1/2くらいまでが安全なラインです。
それ以上入れると食材を入れた時などに、吹きこぼれて、火災の危険があります。
食材を入れる余白&油が吹きこぼれないような深さになるように、油を入れるのがベスト。
油は"表面張力ゲーム"ではありません。
油を入れすぎないように注意しましょう。
温度がわからないまま、強火で加熱し続ける

調理師:油の温度を常に気にしながら揚げる
常に強火 → 思いの外一瞬で200℃オーバー。
揚げ物で怖いのは、知らない間に油の温度が上がりすぎてしまうことです。
調理師が揚げ物をするときに気を付けていることは、
- 食材から出る泡の感じ
- 煙の量
- 食材の色のつき方
を常に気にして、油の温度が上がりすぎないようにしています。
慣れていないうちは温度計の導入が最強。
プロでも油断すれば焦がします。マジで。
揚げ物中にコンロから離れて別の家事をする問題

調理師:見ていない時に限って事件が起きる
「ちょっと洗濯物をやってこよう……」
その数分間が命取り。
揚げ物中は絶対に現場を離れない。もはや鉄の掟です。
消防庁も『てんぷらを揚げるときはその場を離れないようにし、離れるときは必ず火を消します。』とちゃんと注意喚起してますよ。
参考:消防庁 防災・危機管理eカレッジ『出火原因別防火のポイント』
油に引火したとき、水をかけようとする

調理師:やめろォォォオ!!
水 × 油火災 = “油が爆散して炎上拡大”
台所全焼コース……。
水だけは、マジでシャレになりません。
わかっている方も多いと思いますが、今一度確認を込めて書きました。
正解は「フタ」「ぬれタオル」「消火器」。水は絶対にNG。
こちらはいざというとき知ってないと本当にやばいので、詳しく解説します。
調理師が解説「油に引火した時に知っておきたい対処法」
まず、可能であればコンロの火を止めることが最優先です。
ただし、炎が大きくなっていて近づくのが危険な場合は、無理に手を伸ばさないようにしましょう。
火がまだ小さく、鍋に近づける状況であれば、"鍋全体を覆えるフタ"をかぶせて空気を遮断する「窒息消火」が有効です。
フタはずらさず、完全に覆うことがポイント。
中途半端に隙間があると、かえって危険です。
フタがない場合は、水でぬらしてかたく絞ったタオルで鍋を覆う方法もあります。こちらも目的は空気を遮断すること。
タオルは必ず鍋全体を覆える大きさのものを使いましょう。
最も安全で確実なのは、住宅用消火器を使用することです。
消火器は天ぷら油火災にも対応しており、初期消火には非常に有効とされています。
なお、火が消えたように見えても、油は高温のままなので再び燃え出すことがあります。
完全に冷めるまでは、フタやタオルを外さず、その場を離れないようにしましょう。
炎が大きい、怖くて近づけないと感じた場合は、無理に消そうとせず避難して119番通報してください。
自分の安全を最優先にすることが、被害を広げない一番の対処法です。
参照:北九州市役所【てんぷら油火災】こんろを使うときは、絶対にその場を離れないようにしましょう!
コンロ周りが“燃える物だらけ”

調理師:気を抜くと燃える
コンロの周りに、キッチンペーパーやラップ、布巾などの燃えるものを置きながら揚げ物をするのは危険です。
知らない間に油がはねて、そのまま燃えてしまったなんてこともあります。
実際、筆者が働いていた会社では、キッチンペーパーで油を拭いて、ゴミ箱に捨てたら、ゴミ箱が燃えてしまった……なんていう事故がありました(筆者の職場とは別の場所ですが、通達が来ました)。
なので、油の近くでは、燃えるものを基本使わないことが大切です。
なるべく火災の可能性が減るように、燃えやすいものは置かないようにしましょう。
※編集部注:これは消防や自治体の公開情報にある「クッキングペーパー等に天ぷら油を染み込ませ、密閉したごみ袋/ふた付きのごみ箱に捨てたところ、酸化熱により自然発火した」 という火災事例と同様と思います。
参照:東京都生活文化局消費生活部「油による自然発火に注意!!」
揚げ物は細心の注意をはらって作ってね【初心者ほど注意が必要】

揚げ物は決して、難しいものではありません。
しかし、少しの油断が大惨事になってしまうことも少なくありません。
今日取り上げたNG行動を少しでもやってしまっている心当たりがあれば、今日から一つずつ変えていけば大丈夫です。
安全第一で、おいしい揚げ物ライフを楽しんでくださいね。
そして何より——火の前では忍者にならないように!
ホテルで4年間洋食を学び、介護施設の調理師として働いていました。脂っこい料理が大好物で、日々ダイエット中。自分も楽しみつつ、面白いレシピやアイディア、調理のコツなどを紹介していきます。
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