【冷凍野菜は生野菜に比べて栄養が少ない?】「そんなことはありません」管理栄養士が解説!

  • 2026年03月17日公開

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みなさんこんにちは!管理栄養士でヨムーノライターのmihoです。

「冷凍野菜って、なんとなく生野菜に比べて栄養が落ちていそう」そんなイメージを持っている人は少なくありません。

でも実は、冷凍野菜=栄養がないというのは誤解されやすいポイント。
冷凍野菜と生野菜の違いは「栄養がある・ない」ではなく、収穫後から食べるまでに栄養がどう変化しやすいかにあります。

冷凍野菜は栄養なし?

結論からいうと、「冷凍野菜=栄養がない」とは言い切れません。
むしろ、買ってから数日置くことが多いなら、条件次第で冷凍野菜のほうが“結果的に”栄養を保ちやすいこともあります。

というのも、野菜の成分は収穫後も変化していき、特にビタミンCのような一部の成分は保存条件によって低下しやすいのです。
「生野菜=いつでも栄養が多い」と決めつけるより、保存日数や温度も含めて考えた方がよいでしょう。

参考:農研機構『青果物の鮮度に関する収穫後生理学』

冷凍野菜はどうやって作られている?

市販の冷凍野菜の多くは、収穫後に洗浄・カットなどの下処理をしたあと、品質を保つために短時間の加熱処理(ブランチング)を行い、急速冷凍されるのが一般的です。
この短時間加熱は、野菜の中の酵素の働きを抑えて、変色や品質の劣化を起こりにくくするために行われます。

一方で、ビタミンCのように水に溶けやすい成分は、下処理や調理の過程で減ることがあります。
ただしこれは冷凍野菜だけの話ではなく、生野菜でも保存や調理で栄養が変化する点は同じ。

つまり「冷凍か生か」だけで栄養面の優劣が決まるわけではなく、どんな状態で買って、どう保存して、どう食べるかが大切なのです。

参考:農林水産省『冷凍野菜のサイエンス』

冷凍野菜と生野菜で栄養はどれくらい違う?成分ごとにチェック!

ここからは、冷凍野菜と生野菜で栄養がどのくらい違うのか、成分ごとにみてみましょう。

ビタミンCは減る?減らない?

ビタミンCは、熱・水・酸素の影響を受けやすい栄養素です。
そのため、冷凍野菜では凍結前の工程で一部が変化する可能性があります。

ただし、生野菜でも保存中にビタミンCが低下しやすいことは見逃せません。
「買ってすぐ食べる」なら生野菜が有利になりやすい一方、数日冷蔵庫に入れてから食べることが多いなら、冷凍野菜の方が有利になることもあります。

ポイントは、ビタミンCは「冷凍だから栄養価が低い」と決めつけるより、保存日数・保存温度・加熱のしかたまで含めて考えることです。

参考:国立健康・栄養研究所 HFNet『ビタミンについて』

βカロテンはどうなる?

βカロテンは、ビタミンCに比べると安定した成分として扱われることが多い一方、油と一緒に摂ったり、加熱調理したりすることで吸収が高まりやすいといわれています。

冷凍野菜は加熱して食べる場面も多いので、この点でも「冷凍野菜=栄養価が低い」とは限りません。

参考:国立健康・栄養研究所 HFNet『ビタミンA』

食物繊維は?

食物繊維は、ビタミンCのように“溶け出して減りやすい”性質とは違います。
そのため、冷凍野菜だから大きく失われるとは考えにくいでしょう。

食物繊維による腸内環境へのメリットを意識するなら、冷凍か生かよりも、まずは野菜量を継続して摂取できるかが重要です。

参考:農林水産省『冷凍野菜のサイエンス』

「冷凍野菜は栄養が少ない」は誤解!賢く使おう!

冷凍野菜と生野菜の違いは、「どちらが優れているか」ではありません。

  • 買ってすぐ使える・使い切れる → 生野菜が活躍しやすい
  • 忙しくて数日保存しがち・ムダなく使いたい → 冷凍野菜が現実的で続けやすい

栄養価は、食品そのものだけでなく、保存や調理まで含めた“使い方”で決まります。
冷凍野菜は妥協ではなく、条件次第ではとても合理的な選択肢です。

「足りない分を冷凍野菜で補う」これがいちばん現実的で、続けやすい方法でしょう。
忙しい時の手軽な野菜として、冷凍野菜を活用しましょう。




この記事を書いた人
田舎暮らしを楽しむフリーランス管理栄養士
miho

子育てをきっかけに都会からUターンし、海も山も近い田舎に住みながら、フリーランスの管理栄養士をしています。毎日の生活に役立つ、アイディアレシピや節約レシピなどを楽しくわかりやすく伝えていければと思います。ぜひご覧くださいね★

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