大掃除どこから始めるのが正解?効率重視の順番とNGな場所リスト

  • 2025年12月04日公開

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年末が近づき、「今年こそは早めに大掃除を終わらせてスッキリとした新年を迎えたい」と意気込んでいる方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ掃除道具を手に取ると「家のどこから手をつければいいのか分からない」「やることが多すぎて頭が真っ白になる」と途方に暮れてしまうのが大掃除の最大の悩みです。

とりあえず目についた場所から始めてみたものの、せっかくきれいにした床をまた汚してしまったり、時間が足りなくなって中途半端に終わってしまったりするのは、多くの人が陥る「失敗パターン」です。

大掃除を短期間で効率よく終わらせるための鍵は、強力な洗剤や高価な道具ではなく、実は「掃除をする順番」にあります。
正しい順番さえ知っていれば、無駄な動きをなくし、二度手間を防ぎ、驚くほどスムーズに家中をピカピカにすることができます。

逆に、順番を間違えてしまうと、どんなに頑張っても掃除の効果が半減してしまうことさえあるのです。
特に、キッチンや水回りなどの手ごわい汚れが多い場所や、リビングなどの広い空間は、戦略的に攻める必要があります。

この記事では、プロも実践している「大掃除の正解ルート」を徹底解説します。
どこから始めれば最短ルートで終わるのか、どの場所を後回しにすべきなのか、そして挫折しないための具体的な進め方をご紹介します。

一人暮らしの方から大家族の方まで、今年の大掃除は賢く順番を決めて、清々しい気持ちで新年を迎えましょう。

大掃除をどこから始めるか悩む前に!面倒な手間と時間を一気に省くおすすめサービス

「どこから始めるか」を考える以前に、仕事や育児で忙しくてどうしても時間が取れない、あるいは長年放置した頑固な汚れを見るだけで気が滅入ってしまうという方も多いのではないでしょうか。

そんな時は、無理に自分で全てを抱え込まず、プロのハウスクリーニングにお任せするのも賢い選択です。
ここでは、年末の忙しい時期でも頼りになるおすすめのサービスをご紹介します。

【おそうじ本舗】業界店舗数No.1で予約が取りやすく年末の駆け込みにも対応可能

「おそうじ本舗」は、全国に1,800店舗以上を展開するハウスクリーニング業界の最大手であり、その圧倒的な店舗数が最大の魅力です。

年末の大掃除シーズンはどこの業者も予約が殺到し、「年内の作業は満枠です」と断られてしまうことが多々あります。
しかし、おそうじ本舗なら近隣に複数の店舗があるケースが多く、A店がダメでもB店なら空いているといった具合に、予約枠を確保できる可能性が非常に高いのです。

また、店舗数が多いということは、それだけ多くの現場経験とノウハウが蓄積されていることを意味します。
エアコンの内部洗浄から、レンジフードのギトギト油汚れ、浴室のカビ取りまで、あらゆる汚れに対する最適解を持っています。
自分では道具を揃えるだけでも大変な作業も、プロが専用の機材と洗剤を持ち込んで、短時間で徹底的にきれいにしてくれます。

さらに、訪問時の見積もりが無料である点や、追加料金が発生しにくい明朗会計も安心材料の一つです。
もし「大掃除をどこからやればいいか分からないから、一番大変なキッチンと換気扇だけ頼みたい」という場合でも、柔軟に対応してくれます。
年末ギリギリになって焦っている方にとって、最後の砦とも言える頼もしい存在です。

プロに頼むことで生まれた時間は、家族と過ごす時間や、自分へのご褒美の時間に変えることができます。
「掃除はプロに任せて、自分はお正月の準備を楽しむ」という新しい年末の過ごし方を検討してみてはいかがでしょうか。

【ユアマイスター】地域のプロを口コミと価格で比較して安く依頼できるマッチングサイト

「プロに頼みたいけれど、大手は料金が高そうで手が出せない」「地元の評判の良い職人さんに安くお願いしたい」と考えているなら、「ユアマイスター」が最適です。このサービスは、ハウスクリーニングを依頼したい人と、地域のプロフェッショナルをつなぐマッチングプラットフォームです。

ユアマイスターの最大の特徴は、登録している多数の業者を「価格が安い順」や「口コミ評価が高い順」で並べ替えて比較できる点にあります。
大手チェーン店とは異なり、広告費を抑えて活動している個人業者が多いため、相場よりも驚くほど安い料金でサービスを提供している場合があります。

「キッチン周りセット」や「水回りセット」など、大掃除にお得なパックプランを出している業者も多く見つかります。
また、実際に利用した人のリアルな口コミやビフォーアフター写真が豊富に掲載されているため、事前に業者の技術力や人柄を確認できるのも大きなメリットです。
「作業がとても丁寧だった」「追加料金なしでやってくれた」といった具体的な感想を参考にすれば、失敗のない業者選びが可能です。

さらに、「おまかせマイスター」という機能を使えば、希望の日程とメニューを選ぶだけで、ユアマイスター側がおすすめの優良業者を手配してくれます。
業者選びの手間すら省きたい忙しい方には、この機能が非常に便利です。
予算を抑えつつ、プロの技で家をきれいにしたい方には一押しのサービスです。

【カジタク】イオングループの一律料金システムだから追加費用の心配がなく安心

ハウスクリーニングを初めて利用する人が一番不安に感じるのは、「見積もりの手間」と「当日の追加料金」ではないでしょうか。
イオングループが運営する「カジタク」は、そんな不安を解消する「一律料金システム」を採用しています。

カジタクでは、汚れ具合や部屋の広さ、レンジフードのサイズなどに関わらず、メニューごとに料金が固定されています。
そのため、事前の訪問見積もりが不要で、ネットで注文して当日を待つだけという手軽さがあります。

当日になって「汚れがひどいのでプラス料金がかかります」と言われることは絶対にありません。
この透明性は、予算管理が重要な年末において非常にありがたいポイントです。

また、「仕上がり満足保証」という制度があり、万が一仕上がりに満足できなかった場合は、作業終了から7日以内であれば無料でやり直しをしてくれます。
これは品質に対する自信の表れであり、イオングループという大企業の看板があるからこその安心感です。
スタッフの教育も徹底されており、マナーや身だしなみもしっかりしています。

特に「大掃除セット」などのパッケージ商品は、個別に頼むよりも割安になることが多く、家全体をまとめてきれいにしたい方におすすめです。
料金のわかりやすさと企業の信頼性を重視するなら、カジタクが最もストレスなく利用できるでしょう。

【ダスキン】長年の実績と高度な技術で自分では落とせない頑固な汚れも徹底除去

日本の掃除業界を牽引してきた「ダスキン」は、まさに掃除のプロ中のプロです。
長年の研究開発によって生まれた独自の洗剤や専用機材を使用し、素人の手には負えない長年の蓄積汚れも、素材を傷めることなく徹底的に除去してくれます。

ダスキンのサービスは、単に汚れを落とすだけでなく、「汚れをつきにくくする」ためのコーティング技術や、除菌・抗菌仕上げなどのプラスアルファの価値を提供してくれる点が魅力です。
例えば、浴室のクリーニング後に防カビコーティングを施せば、大掃除後のきれいな状態を長くキープすることができ、来年の掃除がグッと楽になります。

料金設定は格安業者に比べるとやや高めかもしれませんが、その分、サービスの質、接客態度、アフターフォローのすべてにおいて最高水準を期待できます。
「年に一度の大掃除だからこそ、妥協せずに完璧にきれいにしてほしい」「大切な家を任せるのだから、絶対に失敗したくない」という品質重視の方にとって、ダスキン以上の選択肢はありません。

また、家事代行サービス「メリーメイド」も展開しているため、掃除だけでなく片付けや整理整頓の相談にも乗ってもらえます。
家のメンテナンスをトータルで任せられるパートナーとして、長い付き合いができるのも老舗ならではの魅力です。

大掃除はどこから進める?効率を最大化する「上から下」「奥から手前」の鉄則

大掃除を効率よく進めるためには、闇雲に動くのではなく、物理的な法則に基づいた正しいルートを通ることが重要です。
基本となるのは「重力」と「動線」を意識すること。ここでは、プロも実践している掃除の黄金ルールについて詳しく解説します。

天井や照明などの「高い場所」から始めないと落ちたホコリで床が汚れるから

掃除の基本にして最大の鉄則は、「上から下へ」進めることです。これは重力に従ってホコリや汚れが落ちてくるためです。
もし最初に床をきれいに拭き上げた後に、天井のホコリを払ったり、照明器具を拭いたりしたらどうなるでしょうか?
当然、落ちてきたホコリで床は再び汚れてしまい、もう一度掃除機をかけ直すという最悪の二度手間が発生します。

具体的な順番としては、まず「天井の四隅」や「カーテンレールの上」、「エアコンの上部」、「照明の傘」、「背の高い家具(食器棚や本棚)の上」からスタートします。
ハンディモップや掃除機を使って、積もったホコリを床へと落としていきましょう。

この段階では床が汚れることを気にする必要はありません。
むしろ、すべての汚れを床に集めるつもりで行うのが正解です。

壁の汚れや窓ガラスの掃除も同様に、高い位置から低い位置へと進めていきます。最後にすべての汚れが床に集まったところで、一気に掃除機で吸い取り、拭き掃除で仕上げる。
これが最も無駄のない、効率的な掃除の流れです。
大掃除を始める際は、まず目線を上げて「高いところ」を探すことから始めましょう。

脚立などを使う際は安全に十分注意し、無理のない範囲で行うことも大切です。
高い場所専用の伸びるモップなどの便利グッズを活用すると、安全かつ効率的に作業を進めることができます。

部屋の「奥」から掃除して出口に向かわないと足跡で再び床を汚してしまうから

「上から下」と並んで重要なルールが、「奥から手前(出口)へ」という動線の確保です。
これは、ワックスがけをイメージすると分かりやすいでしょう。

出口から遠い場所(部屋の奥)から掃除を始め、徐々に出口(ドアや廊下)に向かって後退しながら進めていくことで、きれいにした場所を自分の足で踏んで汚してしまうのを防ぐことができます。

特に、拭き掃除やワックスがけを行う場合は、この順序を間違えると、乾いていない床を踏んで足跡をつけてしまったり、部屋の奥に取り残されて出られなくなったりする喜劇のような事態になりかねません。
掃除機をかける際も同様で、コンセントの位置を確認しつつ、奥から手前へとバックしながらかけることで、コードが邪魔にならず、かけた場所にホコリを残さずに済みます。

また、精神的な面でも「奥から攻める」ことは有効です。
部屋の隅や家具の裏などの「普段見ない場所」から着手することで、徐々にきれいになっていく実感が湧きやすく、モチベーションを維持しやすくなります。
最後に出口付近を仕上げてドアを閉めた時の「終わった!」という達成感は格別です。

一人暮らしのワンルームの場合も同様で、玄関から遠い窓際やベッド周りから始め、最後に玄関に向かってゴミを集めていくのが正解です。
この基本ルールを守るだけで、掃除の効率は劇的に向上します。

家の中で一番遠い部屋からスタートして最後にゴミが集まる玄関で仕上げる

家全体で見るときも、「奥から手前」の法則は適用されます。
玄関をゴール地点として、そこから最も遠い部屋(例えば2階の寝室や、廊下の突き当たりの部屋)から掃除をスタートさせるのが正解です。

一軒家の場合、まずは2階の奥の部屋から始め、2階の廊下、階段、1階の奥の部屋、リビング、廊下、そして最後に玄関というルートを辿ります。
各部屋から出たゴミやホコリは、掃除の進行とともに玄関方向へと掃き出されていきます。

もし玄関から始めてしまうと、奥の部屋から運んできたゴミ袋を持って、せっかくきれいにした玄関を通らなければならず、また砂ボコリが落ちてしまう可能性があります。

玄関は「家の顔」であり、大掃除の総仕上げにふさわしい場所です。
すべての部屋の不用品やゴミ袋を玄関に集め、それらを外に出した後に、最後に玄関のたたき(土間)を水洗いして飾り付けを行えば、完璧な状態で新年を迎える準備が整います。

「遠いところから攻めて、玄関で締める」。この全体像をイメージしておくだけで、大掃除の迷いはなくなります。

スケジュールを立てる際も、「1週目は2階」「2週目はリビング」「大晦日は玄関」というように、奥から手前へのブロック分けをしておくと、進捗管理がしやすくなります。

大掃除どこから手をつける?掃除の前に「不用品の処分」から始めるべき理由

掃除道具を持って意気込む前に、必ずやっておかなければならないことがあります。
それは「片付け(断捨離)」です。
実は、大掃除に時間がかかる最大の原因は、汚れを落とす時間ではなく、物をどかしたり移動させたりする時間にあります。

物が減れば掃除する面積が減り作業時間が劇的に短縮されるから

掃除とは、基本的に「平面」をきれいにする作業です。
床、机の上、棚の上など、平面に物が置かれていればいるほど、掃除をする面積は狭くなるように思えますが、実際には「物を持ち上げる」「拭く」「物を戻す」という3つのアクションが必要になり、何倍もの手間がかかります。

不用品を処分して物を減らすことは、掃除をするための「障害物」を取り除くことと同義です。
床に物がなければ、掃除機を一気にかけることができます。

棚に物が少なければ、サッとひと拭きで終わります。
大掃除を最短で終わらせたいなら、まずはゴミ袋を片手に家中を巡回し、不要なものを徹底的に捨てることから始めましょう。

「掃除」と「片付け」は別の作業です。これらを同時にやろうとすると、思い出の品に見入ってしまって手が止まるなど、効率が著しく低下します。
まずは「捨てる日」を設け、その後に「磨く日(大掃除)」を設けるのが、挫折しないスケジュールの組み方です。

一人暮らしで部屋が狭い場合や、物が多い部屋の場合は特にこの工程が重要です。
床が見える面積が増えるだけで、部屋全体がきれいになったような錯覚すら覚えるはずです。
まずはゴミ袋を持って、明らかなゴミを捨てることから始めましょう。

クローゼットや押し入れの中身を全部出してから「要・不要」を分ける

普段開けないクローゼットや押し入れ、納戸などは、不用品の巣窟になっている可能性が高い場所です。
大掃除のタイミングで、これらの収納スペースの中身を一度「全部出す」ことをおすすめします。
全部出すことで、収納の奥に溜まったホコリを掃除できるだけでなく、自分がどれだけの物を持っているかを可視化できます。

「一年以上着ていない服」「いつか使うと思って取っておいた空き箱」「壊れた家電」などは、この機会に思い切って処分しましょう。収納スペースに余裕ができれば、部屋に出しっぱなしになっていた物をしまうことができ、結果として部屋全体がスッキリして掃除がしやすくなります。

この「全出し」作業は体力を使いますが、大掃除の最初に行うことで、家全体の風通しが良くなり、その後の掃除のやる気にも繋がります。
換気を良くして、マスクをして行いましょう。

一人で全てやるのが大変な場合は、家族や友人に手伝ってもらうか、エリアを区切って「今日は押し入れの上段だけ」と決めて行うのも良いでしょう。
無理をして途中で投げ出さないことが大切です。

まだ使える不用品は買取サービスやフリマアプリで現金化すると一石二鳥

断捨離で出た不用品の中には、自分には不要でも、誰かにとっては価値のあるものが含まれているかもしれません。
ただ捨てるのはもったいないと感じる場合は、買取サービスやフリマアプリを活用して現金化しましょう。

年末は大掃除需要で中古市場も活発になります。
本やゲーム、ブランド品、着れなくなった子供服などは、宅配買取サービスを利用すれば、箱に詰めて送るだけで査定・買取してもらえます。
手間をかけたくない場合は、出張買取を依頼するのも手です。

不用品がお金に変われば、大掃除のモチベーションも上がりますし、そのお金でプロのハウスクリーニングを頼んだり、新しい掃除道具を買ったりすることもできます。
ゴミとして捨てれば処分費用がかかる粗大ゴミも、売れれば利益になります。
「捨てる」のではなく「手放す」と考えれば、罪悪感なく物を減らすことができるはずです。

ただし、フリマアプリに出品する場合は「いつまでに売れなければ捨てる」という期限を設けることが重要です。
売れるのを待って部屋に不用品が積み上がっていては、本末転倒になってしまいます。

キッチンの大掃除はどこから?つけ置きが必要な「換気扇・コンロ」を最優先に

家の中で最も汚れが頑固で、時間がかかる場所といえば「キッチン」です。
特に油汚れは、ゴシゴシ擦るだけでは落ちにくく、洗剤の力を借りて溶かす必要があります。
そのため、キッチンの掃除は「時間との戦い」ではなく「時間の使い方が勝負」となります。

換気扇や五徳などの油汚れは時間がかかるため最初につけ置き洗浄を仕込む

キッチンの大掃除は、「つけ置き」からスタートするのが鉄則です。
換気扇(シロッコファン)やガスコンロの五徳(ごとく)、魚焼きグリルの網などは、一年分の油とホコリが混ざり合って固着しています。
これらをいきなりスポンジで洗おうとしても、油が伸びるだけでなかなか落ちません。

まず最初に、シンクに大きなゴミ袋を二重にして広げ、40〜50度くらいのお湯を溜めます。
そこに重曹やセスキ炭酸ソーダ、あるいはオキシクリーンなどのアルカリ性洗剤を溶かし、取り外した換気扇や五徳をドボンと漬け込みます。
このまま最低でも1〜2時間は放置しましょう。

この「放置時間」を作ることが、キッチン掃除を楽にする最大のポイントです。
洗剤が油汚れに浸透し、汚れを浮かせてくれるのを待つ間に、他の場所の掃除を進めることができます。
力任せに擦るのではなく、化学反応の力を借りて汚れを剥がすイメージで取り組みましょう。

つけ置き液が冷めてしまうと洗浄力が落ちるため、ゴミ袋の口を縛ったり、フタをしたりして保温するとより効果的です。
また、アルミ製の換気扇などは、強いアルカリ性洗剤で変色する恐れがあるため、中性洗剤を使用するか、つけ置き時間を短くするなどの注意が必要です。

洗剤で汚れを浮かせている待ち時間を利用して冷蔵庫や食器棚の中を整理する

換気扇をつけ置きしている数時間の間に、何もしないで待っているのは時間の無駄です。
この隙間時間を使って、冷蔵庫の中や食器棚、パントリーの整理を行いましょう。

冷蔵庫の中身を一度すべて出し、賞味期限切れの調味料や古くなった食材を処分します。
空になった棚板やケースを取り外して洗えば、庫内も見違えるほど明るくなります。
冬場であれば、食材を少しの間外に出しておいても傷みにくいので、冷蔵庫掃除には最適なシーズンです。

また、食器棚の奥で眠っている使わない食器や、欠けたグラスなどもこのタイミングで断捨離します。
これらの作業をしているうちに、つけ置きしていた換気扇の油汚れが緩み、軽く擦るだけでスルッと落ちる状態になっているはずです。
時間を有効活用して、複数のタスクを同時進行させましょう。

冷蔵庫の上や、食器棚の上などの高い場所の掃除も、この待ち時間に行うのがベストです。
ここでも「上から下」のルールを忘れずに、上から落ちてきたホコリを最後に床で回収するようにします。

シンク(流し台)の磨き上げは油汚れや洗剤をすべて洗い流した最後に行う

キッチンの掃除でやりがちなミスが、最初にシンクをピカピカにしてしまうことです。
シンクは、換気扇や五徳を洗ったり、雑巾を洗ったりするための「洗い場」として最後まで酷使される場所です。

もし最初にシンクを磨き上げてしまうと、その後に油まみれの換気扇を洗ってまた汚し、二度手間になってしまいます。
シンクの掃除は、キッチンの全てのパーツ、壁、カウンターなどの掃除が終わり、洗い物が一切なくなった「一番最後」に行います。

最後にクレンザーやメラミンスポンジで磨き上げ、水気を拭き取れば、キッチンの大掃除は完了です。
輝くシンクは達成感の象徴となりますので、最後のお楽しみとして取っておきましょう。

排水口のぬめり取りや、パイプクリーナーの使用も、一番最後に行うのが効果的です。
すべてを洗い流してスッキリした状態で、キッチンの大掃除を締めくくりましょう。

水回りの大掃除はどこから?洗剤を馴染ませる「放置時間」を有効活用するコツ

お風呂、トイレ、洗面所などの水回りは、カビや水垢(ウロコ汚れ)、尿石など、それぞれ性質の違う汚れが混在しています。
これらもキッチン同様、「洗剤を塗って放置する」工程をうまく組み込むことが時短の鍵となります。

お風呂のカビ取り剤を塗布して放置している間に洗面台や鏡を磨いておく

浴室掃除のスタートは、カビ取り剤の散布からです。
天井や壁、ゴムパッキンの黒カビに専用の洗剤(カビキラーなど)を吹きかけ、成分が浸透するまで数十分待ちます。
この待ち時間は、換気扇を回して浴室のドアを閉め、別の水回りの掃除に取り掛かりましょう。

おすすめは、浴室のすぐ隣にある洗面所です。
洗面ボウルの黒ずみや蛇口の水垢を落とし、鏡を磨きます。

洗面所の収納棚の中を整理するのも良いでしょう。
そうこうしているうちに浴室のカビ取り剤が効いてくるので、シャワーで洗い流し、残った汚れをブラシで擦ります。

このように、「強い洗剤を使う場所(待ち時間がある場所)」と「すぐに洗える場所」をセットで考えると、手持ち無沙汰な時間がなくなり、スムーズに作業が進みます。
浴室の鏡のウロコ汚れ(水垢)も、酸性の洗剤やクエン酸パックをして時間を置く必要があるため、カビ取りと同時に進行させると効率的です。

ただし、塩素系洗剤(カビ取り剤)と酸性洗剤が混ざると有毒ガスが発生するため、絶対に同時に使用せず、時間をずらすか、しっかりと洗い流してから行うように注意してください。

トイレは便器内に洗剤をかけてから壁や床を拭くと効率よく除菌できる

トイレ掃除も順番が大切です。まず最初にやるべきは、便器の中に酸性洗剤や塩素系漂白剤をかけておくことです。
頑固な尿石や黒ずみを分解している間に、それ以外の場所を掃除します。

トイレという狭い空間では、「上から下」のルールが特に有効です。
換気扇→棚→壁→床の順に拭き掃除を行います。

特に壁や床には、目に見えない飛び散り汚れや菌が付着しているため、除菌シートなどで念入りに拭きましょう。
最後に、洗剤が馴染んだ便器の中をブラシで擦り、水を流せば完了です。

また、トイレ掃除は「菌を広げない」ことも重要です。
ドアノブやペーパーホルダーなど、手で触れるきれいな場所から拭き始め、最後に一番汚れている便器周りや床を拭くようにしましょう。

ウォシュレットのノズル洗浄など、普段やらない細かい部分も、洗剤の待ち時間を利用して行うとスムーズです。
トイレタンクの手洗い部分の水垢も、この機会にクエン酸などで落としておきましょう。

水回りは生活で必ず使う場所なので大掃除スケジュールの後半に設定する

水回りの掃除をいつやるかという日程選びも、効率に関わります。
お風呂やトイレ、キッチンは、生活している限り毎日必ず使う場所です。
あまり早い時期(例えば12月初旬)に完璧にきれいにしてしまっても、大晦日までの間にまた汚れてしまい、「あんなに頑張ったのに…」とがっかりすることになりかねません。

そのため、水回りの大掃除はスケジュールの後半、できれば年末の数日前に設定するのがおすすめです。
窓拭きや不用品の処分、普段使わない部屋の掃除などは早めに済ませておき、汚れやすい水回りはゴール直前に一気に仕上げる。
そうすれば、ピカピカの状態を保ったまま新年を迎えることができます。

もし早めにやる場合は、最後に撥水コーティングや防カビくん煙剤などを使って、汚れがつきにくい状態にしておくと、きれいな状態をキープしやすくなります。

大掃除をどこからやると二度手間?最初に掃除してはいけないNGな場所リスト

最後に、絶対にやってはいけない「NGなスタート地点」を確認しておきましょう。
これを知っておくだけで、無駄な労力を大幅にカットできます。

照明や棚のホコリを落とす前にいきなり「床」に掃除機をかけるのはNG

前述の通り、床はすべてのホコリが最終的に行き着く場所です。
最初に床をきれいにしても、その後に棚の上のホコリを落とせば、一瞬で元の木阿弥です。
「床が汚いからとりあえず掃除機をかけたい」という気持ちは分かりますが、大掃除の時はぐっとこらえて、まずはハタキを持って天井や棚の上を攻めましょう

床掃除は、大掃除という一大プロジェクトの「アンカー(最終走者)」です。
最後の最後まで取っておくのが正解です。
特にワックスがけをする場合は、家具を動かしたりする作業がすべて終わった後でないと、せっかくのワックスに傷がついたり、ホコリを塗り込んでしまったりする原因になります。

家中のゴミを出し切る前に「玄関」や「ベランダ」を掃除してもまた汚れる

玄関やベランダは、家の中から出たゴミ袋を仮置きしたり、汚れた水を流したりする通路となる場所です。
家中の不用品処分や各部屋の掃除が終わっていない段階で、玄関のたたきを水洗いしたり、ベランダをデッキブラシで擦ったりするのはやめましょう。

その後、大量のゴミ袋を持ってそこを通れば、また砂やホコリが落ち、汚れた靴跡がつきます。
玄関とベランダは「外への出口」ですから、家の中のすべての汚れを出し切った後、一番最後に掃除をして扉を閉めるのが最も効率的です。

特にマンションの場合、ベランダは避難経路でもあるため、不用品を出し終わってからきれいに片付けることが防災の観点からも重要です。

浴室の「床」を最初に洗ってしまうと天井掃除の際に汚れた水が垂れてしまう

浴室掃除の中でも順番があります。
もし最初に床をゴシゴシ洗ってきれいにしても、その後に天井のカビ取りをしたり、シャワーヘッドの高い位置を洗ったりすれば、カビを含んだ汚水や洗剤が床に垂れてきてしまいます。

浴室も部屋と同じく「上から下」が鉄則です。
天井→壁→浴槽→鏡・カラン→床という順番を守りましょう。
特に天井は柄のついたワイパーなどを使って、カビの胞子を拭き取ることから始めると、浴室全体のカビ予防にもなり効果的です。

天井掃除は見落としがちですが、カビの胞子が上から降ってくる原因となるため、大掃除の際には最優先で取り組むべき場所です。
床は最後に排水口のゴミを捨て、全体を洗い流して終了となります。

まとめ:大掃除どこから始めるかの正解を知って最短ルートで家をピカピカにしよう

大掃除を成功させるための正解ルートは、「不用品処分」から始め、場所ごとの掃除は「上から下」「奥から手前」に進め、最後に「玄関」で締めることです。
そして、キッチンや水回りでは「つけ置き時間」をうまく利用して、同時並行で作業を進めるのがプロの技です。

「どこからやろう?」と迷ったら、まずはゴミ袋を持って不用品を捨てることから始めてみてください。
物が減れば、自然と次のステップが見えてきます。
そして、リストやスケジュール表を作成し、一日で終わらせようとせず、計画的に進めることが大切です。

もしどうしても汚れが手に負えない、時間がないと感じたら、無理をせずにおそうじ本舗やユアマイスターなどのプロの力を借りるのも賢い選択です。

正しい順番を知ったあなたは、もう迷うことはありません。
効率的なルートで最短で大掃除を終わらせ、きれいになった我が家で、ゆっくりと素晴らしい新年をお迎えください。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

「くらしをもっと楽しく!かしこく!」をコンセプトに、マニア発「今使えるトレンド情報」をお届け中!話題のショップからグルメ・家事・マネー・ファッション・エンタメまで、くらし全方位を網羅。

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