「妹が普通じゃない…」SNSで話題→読者から共感の声!孤独感・自己犠牲・言えなかった想いとは【コミックエッセイ】

  • 2025年09月02日公開

旦那と別居して一人暮らし…1人と野良猫の東京物語【コミックエッセイ】

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

株式会社飛鳥新社は、コミックエッセイ『妹なんか生まれてこなければよかったのに きょうだい児が自分を取り戻す物語』を2025年8月26日(火)に刊行しました。

ここでは、その概要をご紹介しています。

近年、SNS上で「きょうだい児」という言葉が大きな注目を集めています。その発端となったのは、きょうだい児として育った複数ユーザーが、自身の体験を率直に綴った投稿です。家庭内での孤独感、自己犠牲、言えなかった想い――。

その言葉は多くの共感と同時に批判も呼び、「きょうだい児」という言葉が社会的テーマとして注目されるようになりました。

本書も、刊行前からX(旧Twitter)で大きな話題を呼び、多くの読者から共感の声が寄せられています。

あらすじ

透子は、大学時代からつきあっている婚約者・洸平がいる。
しかし、両家顔合わせの日、洸平の母から反対に遭い、婚約破棄となってしまう。その理由は、透子の妹・桃乃にあった。

知的障害があり、トイレ・食事・入浴など、 生活のすべてに介助を必要な妹・桃乃、妹の世話を一手に担う母、療育に無関心な父。

本作は、社会福祉士資格をもち、福祉の現場での実務経験を持つ著者が、きょうだい児当事者への取材をもとに構成したセミフィクション作品です。

きょうだい児とは

障害のある兄弟姉妹がいる人を指す言葉で、障害のある兄弟姉妹とともに育てられながら、一方でケアを期待されるなど、障害のある兄弟姉妹や親との関係や家庭外の社会での経験など、さまざまな場面でその影響を受けることがあると言われています。

監修者のメッセージ

私達も、この物語の主人公と同じように、障害のある兄弟姉妹がいる「きょうだい児」の立場です。兄弟姉妹への感情は、障害があってもなくても、好き・嫌いと揺れ動くことがあるでしょう。

ただ、きょうだい児は、障害の特性・親との関係・周囲の人間関係や生まれ育った環境、社会などとの関係によってその振れ幅が大きくなりがちです。

良好な関係を築く場合もあれば、それが難しい場合もあります。
きょうだい児について伝える時、私達もこの振れ幅のどの側面を伝えるべきかを悩みます。

障害のある兄弟姉妹とともに人生を歩みたいと思うのも、別々の人生を歩みたいと思うのも、そのどちらも正しいからです。現に、私達3人もそれぞれ、この物語に登場するきょうだい児たちに共感する部分もあれば、自分は違うと感じる部分もあります。

きょうだい児は親ではありません。
きょうだい児が障害のある兄弟姉妹の世話をしなければいけない義務も法律上ありません。

本来、それは親、ひいては社会の役割で、兄弟姉妹は互いに独立した存在です。その上で、障害のある兄弟姉妹とどれだけ関わるかはきょうだい児本人にしか決められません。
この物語の主人公のように、障害のある兄弟姉妹や親との関係に悩む人は少なくありません。

幼少期からのさまざまな出来事の積み重ねがあって、障害のある兄弟姉妹なんか生まれてこなければと思ってしまうことに苦しむ人もいるかもしれません。

自分の人生に前向きになれない時もあるかもしれません。
それでもどうかきょうだい児自身の気持ちや選択を、人生を否定せず、自分自身を大切にしてほしいと思います。

書籍情報

タイトル

『妹なんか生まれてこなければよかったのに ーきょうだい児が自分を取り戻す物語ー』

  • 著者:うみこ
  • 監修:Sibkoto |シブコト 障害者のきょうだいのためのサイト
  • 発売日:2025年8月26日(火)
  • 出版社:株式会社飛鳥新社
この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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