「100点で100円」「PayPayで送金」!?お小遣い、令和はここまで進化してた!【今どき事情】

  • 2025年05月04日公開

こんにちは!ヨムーノ編集部です。

ヨムーノメイト(ヨムーノ公式インスタグラマー)を中心とした、25〜59歳で、未就学〜社会人の子どもがいる女性152名を対象に「お小遣い」に関するアンケート調査を2025年4月に実施しました。

調査概要

  • 調査名:お小遣いに関するアンケート
  • 調査手法:インターネットによるアンケート調査
  • 調査期間:2025年4月2日~4月11日
  • 調査対象:「ヨムーノメイト(ヨムーノ公式インスタグラマー)」を中心とした25〜59歳で、未就学〜社会人の子どもがいる女性152名

1)約半数が「お小遣いを渡している」と回答。一方、「渡していない・渡す予定はない」が約3人に1人も

Q1 お子様にお小遣いを渡していますか?(n=152)

お子様にお小遣いを「渡している」と回答した方は46.1%で、「現在は渡していないが、今後渡す予定」と回答した方は19.0%となっており、今後お小遣いを渡す意向がある方を含めると全体の65.1%にのぼります。

一方で、「渡していない・渡す予定はない」と回答した方は34.1%にのぼり、約3人に1人がお小遣いを考えていない結果となりました。

2)お小遣いデビューは小学校低学年が多数派。「小1から」が最多の約3割

Q2 Q1で回答したお子様には、お小遣いをいつから渡していますか?まだ渡していない場合は、いつから渡す予定か教えてください。(n=99)

最も多かったのは「小学1年生から」と答えた方で、全体の約3割(30.3%)にのぼりました。次いで多かったのは「中学1年生から」(10.1%)と「小学4年生から」(10.1%)で、それぞれ1割程度の回答を集めました。

「中学1年生から」については進学や通学など生活環境の変化をきっかけに、「小学4年生から」については、子どもだけでの外出が増えたり塾に通いだしたりするタイミングであることが背景にあると考えられます。

塾に通うと、友人とコンビニで夕飯を買って食べたり、お菓子をシェアしたり、子どもが支払う機会が増えますからね。また、自分は小4からおしゃれに目覚めてプチプラのアクセサリーをお小遣いで買っていました(笑)。(ヨムーノ編集部)

3)お小遣いルールが進化中!定額派が約6割、“点数制”や“学習評価”の報酬派も

Q3 お子様へのお小遣いは、どのように渡していますか?まだ渡しておらず、今後渡す予定がある場合は、どのように渡す予定か教えてください。(n=99)(複数選択)

「定額を定期的に渡す」と回答した方は63.6%と、最も多くの票を集めました。次いで、「必要な時に都度渡す」が32.3%、「(お手伝いなど)報酬として渡す」が23.2%となっています。

この結果から、お小遣いを「定期的に・一定額で」渡す方が全体の6割以上を占めており、継続的な金銭感覚の育成を意識している方が多数派であることがわかります。

▪️「(お手伝いなど)報酬として渡す」方にその仕組みを尋ねると、以下のような回答が得られました。

  • 点数制で、ポイント獲得毎に10円で月1回渡しています。(38歳)
  • テストで100点をとったら100円。子どもに提案されて、この方法を採用しました。(38歳)
  • 一週間に一度、学校で習ったことを私に教えてもらい、その内容によってお小遣いを渡しています。(43歳)

子どもから自発的に提案して、ルールを作っていくのはいいですね。勉強やお手伝いのモチベーションに繋がりそうです。(ヨムーノ編集部)

4)約9割は「現金手渡し」。一方でキャッシュレス派もじわじわ増加中!

Q4 お子様へのお小遣いの渡し方について、当てはまる選択肢をすべてお選びください。まだ渡しておらず、今後渡す予定がある場合は、どのような方法で渡す予定か教えてください。(n=99)(複数選択)

「現金で手渡し」と回答した方は90.9%と、親世代にもおなじみの手段が依然として、圧倒的多数を占めています。

一方で、「子どもの銀行口座へ振込(12.1%)」「PayPayなどの電子マネー(11.1%)」「ICカードにチャージ(6.1%)」といったキャッシュレス手段を選ぶ方も一定の割合で見られます。

現金派が主流である一方、デジタルマネーを取り入れる動きがじわじわと広がっている様子がうかがえます。

▪️「PayPayなどの電子マネー」で渡す方に、その利点を聞いてみました。

  • アプリ上でできるので、とにかくラクです。(51歳)
  • 子どもから「お金が足りない」と連絡が来ても、外出先からすぐに送金できて安心です。(49歳)

遠隔からワンクリックで......。親からお金をもらうときの、ちょっと照れた「ありがとう」はなくなってしまうのでしょうか。時代は変わりつつありますね。(ヨムーノ編集部)

5)お小遣いは「段階的に増額」が多数派、小学生は“数百円台”がスタートゾーン

Q5 お子様に渡している1ヶ月あたりのお小遣い額に近い金額をお選びください(複数人いる場合はすべて選択可)。月額制でない場合は平均月額でご回答ください。(n=77)(複数選択)

「1ヶ月あたりのお小遣い金額」として最も多く選ばれたのは「100〜900円」で、55.7%と過半数を占めました。学年別の金額では次のようになっています。

▪️【学年別】1ヶ月あたりのお小遣いの平均額

  • 小学校低学年(1〜3年生)...995円
  • 小学校高学年(4〜6年生)...1,091円
  • 中学生...2,724円
  • 高校生...4,962円

小学生と中学生の間に2倍以上、金額の差があり、通学や交友範囲が広がる中学進学が「お小遣いの本格化」のタイミングと言えそうですね。(ヨムーノ編集部)

6)「友達とお金の貸し借りは禁止」半数の家庭が実践する“お小遣いルール”とは?

Q6 お小遣いについて、お子様と決めているルールはありますか?まだ渡しておらず、今後渡す予定がある場合は、どのようなルールを決める予定か教えてください。(n=99)(複数選択)

お小遣いに関するルールとして最も多く挙げられたのは、「友達と貸し借りはしない」(50.5%)でした。

半数以上の家庭がこのルールを設けており、金銭トラブルを未然に防ぐための基本的なマナーとして重視されていることがうかがえます。

次いで多かったのは、「何に使うか事前に親に報告する」(29.3%)、「お小遣い帳などで記録をつける」(28.3%)といった使い道の可視化や管理に関するルールです。

子どもが「計画的にお金を使う力を身につける」ための金銭教育の一環にもなっていそうですね。(ヨムーノ編集部)

今のお小遣い事情について、自分が子どもだった時代と比べて、「変わったな」と感じることを聞いてみました

変化①お金の捉え方

  • 現金を使う機会が減ったので、金銭感覚を教えるのが難しいなと感じます。(38歳)
  • お小遣いを投資に回している子もいると聞いて、驚きました。(39歳)

変化②物価高が直撃

  • おやつなど物価が上がっているので、お小遣いの範囲で買えるものが少なくなっています。それに合わせてお小遣い金額も上げるべきか、悩みます。(37歳)
  • 物価が上がったためか、使い切るのが早いです。(38歳)

変化③行動範囲も消費スタイルも拡大中?

  • 私が高校生だった頃は、お小遣いで外食をすることはほぼなかったのですが、昔に比べて外食が身近になっているようです。(51歳)
  • 「学校帰りに友達とスタバに行く〜」なんて話を聞くと、みんなお小遣いをいくらもらっているんだろう?と不思議になります。小学生のグループがマクドナルドに集まっているのをよく見かけますね。(54歳)

子どものお小遣いについて、悩んでいる(悩んでいた)ことや、トラブルを聞いてみました

  • ゲームの課金ポイントを友達に送れる仕組みがあるらしく、「送って」と友達に言われたそうです。でも、本人たちはそのポイントが“お金と同じ価値がある”ことをよく分かっていませんでした。(38歳)
  • 「おごる・おごられる」を禁止していますが、どうやら隠れておごられているようです。(38歳)
  • お小遣いを渡していても、それより高額なものを欲しがる時があり、お小遣いの意味がないです。(44歳)

「お小遣い」は、今どきの金銭教育の入り口に。家庭ごとの工夫がカギ

今回の調査では、子どもへのお小遣い事情について、渡すタイミングや金額、渡し方、ルールなど、さまざまな実態が明らかになりました。

親世代が子どもだった頃と比べて、キャッシュレスの浸透や物価の上昇といった変化が進むなか、家庭での「金銭教育」も時代に合わせた工夫が求められています。

「テストで100点とったら100円」「お手伝いでポイント制」など、楽しみながら学べるユニークなお小遣いルールも多数見られました。

また、「いつ渡すか」「いくら渡すか」だけでなく、「どう使わせるか」「どんなルールを決めるか」を、親子で一緒に考えている家庭も多いことがわかりました。

お金との付き合い方を学ぶ“最初のきっかけ”にもなるお小遣い。家庭の方針や子どもの成長に合わせて、ルールや渡し方を見直すタイミングなのかもしれません。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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