【食べ放題2,980円で早食い】は、もうやめる!今こそ「焼肉屋さんで食中毒対策」正しい食べ方が目からウロコ!

  • 2023年06月11日公開

こんにちは。管理栄養士でくふうLive!ライターのmihoです。

外食の中でも人気の高い焼肉屋さん。

カルビやタン、ハラミなどいろいろなお肉を自分たちで焼いて楽しめる反面、生肉をその場で調理するため、食中毒のリスクもあるとご存じでしたか?

そこで今回は、焼肉屋さんで食中毒にならないためのポイントをご紹介していきたいと思います。

管理栄養士が教える!「焼肉屋さんで注意すべき」食中毒菌の種類

焼肉屋さんではお肉を自分で焼くため、加熱が不十分なことに気づかず食べてしまい、食中毒になってしまう可能性がゼロではありません。

今回は農林水産省のホームページを参考に、どんな菌がどんな焼肉メニューに潜みがちか解説していきたいと思います!

出典:農林水産省公式HP

カンピロバクター

カンピロバクターは鶏の消化管内に比較的高い確率で生息しているため、特に鶏肉の生焼けに要注意です。

また、牛や豚の内臓、生の鶏肉をじかに触った手で、調理した生野菜などが原因になることもあります。

サルモネラ菌

火の通っていないお肉(牛、豚、鶏)全般注意が必要です。肉の他には、生卵や魚なども原因になることも。

熱に弱い特徴があるので、しっかり加熱すれば防ぐことができます。

腸炎ビブリオ菌

生の魚や貝などの魚介類で注意が必要です。真水や熱に弱い特徴があるので、しっかり加熱すれば防ぐことができます。

腸管出血性大腸菌(O157、O111など)

生の鶏肉や牛肉に付着していたり、肝臓(レバー)の内部に存在しています。十分に加熱されていない肉や生野菜などが食中毒の原因となります。

E型肝炎ウイルス

豚肉(特にレバー)で注意が必要です。普段あまり口にすることは少ないですが、イノシシやシカ肉でも感染リスクがあります。

90分2,980円で早食いは危険!食中毒対策になる「焼肉店での食べ方」

焼肉屋さんで食事をする際の注意点を、ポイントごとにお伝えしていきたいと思います!

ポイント➀生のお肉は極力食べない

焼肉店で提供される生肉は、調理・加工の基準や表示の基準がしっかりと定められています。

しかし、いくら健康に育てられて新鮮な状態であっても、腸内にいる少量の菌がお肉部分に付着しただけで食中毒を起こします。

生肉は食中毒のリスクが高いことを念頭に置き、どうしても生肉を食べたい場合は、信用できるお店をしっかり選ぶことが大切です。

高齢者やお子さんは重症化のリスクが高いので、食べないでおきましょう。

ポイント②トングは使い分ける

「生肉用」のトングと、「焼けたお肉用」のトング2種類を用意して使い分けましょう。決して、直接生肉を触ったトングで焼けたお肉を取ったり食べたりしないようにしましょう。

せっかく焼けたお肉を、うっかり生肉用のトングや箸で触ってしまっては、再び菌が付いてしまう可能性があります!

特に大人数で食べる際は、あらかじめ生肉用のトングを決め、誰でもどのトングで生肉を触ったかわかるようにしておくと安心です。

ポイント③お肉はしっかり中まで加熱

生のお肉には食中毒のリスクがある菌が付着しているため、焼いたつもりでも中が生焼け......にならないように気を付けましょう。

特に厚みのある鶏肉やレバーなどは、中まで火が通っているかわかりにくい時があります。

鶏肉は表面が焼けたと思っても少し火力が弱い部分でさらに加熱し、中までしっかり火を通しましょう。レバーは生だと肉が赤黒いですが、火が通ると肉質が白っぽくなるので参考にしてみて下さいね。

ポイント④食べ放題でも、早食いは禁物!

「90分2,980円食べ放題」のように時間制限がある焼肉屋さんだと、たくさん食べたいがために、急いで焼くことに注力してしまい、火の通りが甘くなってしまうことも。

しかし、お肉の生焼けでおなかを壊してしまっては元も子もありません。急いで食べたくても、しっかり中まで火を通すことはお忘れなく!

ポイント⑤お肉は離して焼く

お肉を一気に焼きたいがために、網の上にびっちりとお肉を敷き詰めてはいないでしょうか?

同時に焼き始める場合はいいのですが、焼きあがったお肉のわきに、新しい生のお肉を置くのは要注意!

生肉が焼けたお肉に触れてしまうと、先ほどの説明したトングと同じく、菌が付着してしまう可能性があります。生肉は焼けたお肉とは少し離して並べるようにしましょう。

安全に焼肉を楽しもう!

今回ご紹介した『焼肉屋さんで食中毒にならない方法』。いくらしっかり管理されたお肉でも、実際に焼く私たちが注意しないと、食中毒のリスクは高まってしまいます。

せっかくの焼肉が、食中毒になってしまっては台無しですね。今回ご紹介した注意点やポイントをおさえ、楽しくマナーを守って焼肉を楽しみましょう!

この記事を書いた人
田舎暮らしを楽しむフリーランス管理栄養士
miho

子育てをきっかけに都会からUターンし、海も山も近い田舎に住みながら、フリーランスの管理栄養士をしています。毎日の生活に役立つ、アイディアレシピや節約レシピなどを楽しくわかりやすく伝えていければと思います。ぜひご覧くださいね★

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