特殊詐欺・詐欺電話から大切な家族を守る9つの対策【警視庁に聞いた】

  • 2026年10月24日公開

夫「旅行行こ〜!」笑顔で誘われた妻→なぜかゾッ…!直前に友人から聞いた【ある一言】が頭をよぎり…

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

「警察です。あなたの口座が犯罪に使われています」

突然、こんな電話がかかってきたら、冷静に対応できるでしょうか。

警察官や役所の職員、家族などを名乗り、言葉巧みにお金をだまし取ろうとする特殊詐欺。高齢者だけでなく、30代や40代など幅広い世代で被害が発生しています。

今回は警視庁に、最近注意したい特殊詐欺の手口や、詐欺電話から自分や家族を守るための対策を教えていただきました。
※個別の事情により判断が異なるため、お悩みの場合、専門家にご相談ください。

「警察から電話!?」実家の父が詐欺電話に騙されそうに……

  • Sさん(42歳)のケース

先日、実家で暮らすお父様から「警察から電話がかかってきた」と言われたそうです。
詳しく聞くと、警察官を名乗る人物から電話があり、「あなたの口座が犯罪に使われている」と告げられたとのこと。

「父は突然そんなことを言われて、すっかり慌ててしまったようで……。相手の話を信じかけていたと知り、私もゾッとしました。」(Sさん)

幸いSさんのお父様は被害には遭わなかったそうですが、もしそのまま相手の言うとおりにしていたらと思うと怖いですよね……。

「高齢の親には『詐欺に気をつけてね』とは言っていましたが、具体的にどんな電話がかかってくるのか、家族でどう対応するのかまでは話していませんでした。今回のことで、普段から家族で対策を決めておく必要があると感じました。」(Sさん)

警察官を名乗る相手から突然「あなたの口座が犯罪に使われている」などと言われたら、慌ててしまう人も少なくないはずです。
高齢の親をはじめ、大切な家族を詐欺電話から守るためにできることはあるのでしょうか。

【警視庁に聞いた】「身近な特殊詐欺・詐欺電話から家族を守る方法」

  • 今回取材したのは【警視庁】

警視庁とは、東京都を管轄する警察組織です。
警視庁の最新情報については、警視庁公式HPをご確認ください。

画像出典: 警視庁「警視庁本部見学『来て・見て・発見!』警視庁」
出典: 警視庁「警視庁なんでも図鑑」

結論:警察官を名乗る電話でも、すぐに信用しないで!「お金」「個人情報」の話が出たら一度電話を切り、家族や友人、警察に相談を

「警察官を名乗っているから本物だろう」と信用してしまうのは危険です。

警視庁によると、電話やSNSのトークアプリで警察官を名乗り、「あなたに犯罪の容疑がかかっている」などと不安にさせたうえで、「疑いを晴らすために資金調査をする」などと言い、指定する口座への振り込みを要求する「ニセ警察詐欺」の手口が増えてきているとのことです。

電話でお金や個人情報の話をされた場合は詐欺を疑い、まず一度電話を切って、家族や友人、警察に相談してください。

絶対にお金を振り込んだり、住所、氏名、資産状況などの個人情報を伝えたりしないことが大切です。

「ニセ警察詐欺」は高齢者だけじゃない!30~40代の被害も多い

ニセ警察詐欺というと、高齢者が狙われるイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし、警視庁によると、令和7年中に都内で発生したニセ警察詐欺被害の年代別割合は、

  • 20代以下:18%
  • 30代:24%
  • 40代:19%
  • 50代:16%
  • 60代:15%
  • 70代以上:8%

となっています。

30代、40代、20代以下の順に被害が多く、60代以下だけで全体の92%を占めています。男女比もほぼ同じ割合です。

一方、令和8年に入ってからは70代以上の被害も多くなっており、警視庁では「全世代が注意すべき手口」としています。

今年7・8月は前年を上回る被害も……引き続き注意が必要

警視庁によると、令和8年8月末までに都内で発生したニセ警察詐欺は、暫定値で1,156件とのことです。

前年の同じ時期と比べると約18%減少しているそうなのですが、6月までの各月は前年を下回っていた一方、7月と8月は前年を上回る被害件数が発生しているとのこと。

被害件数が前年より減っているからといって、油断は禁物です。

「知らない番号」からの電話にはすぐに出ない

知らない電話番号から着信があった場合は、基本的には電話に出ず、留守番電話で応答するなどして相手を確認しましょう。

相手の電話番号をインターネットなどで調べる方法もあります。

警視庁は、知らない番号からの電話にすぐ応答しないよう呼びかけています。

家族で「合言葉」を決めておく

高齢の親を詐欺電話から守るためには、普段から家族でルールを決めておくことも大切です。

警視庁は、本人確認のための「合言葉」を家族で決めておくことを勧めています。

子どもや孫を装った電話の場合は、ペットの名前や卒業した小・中学校の学校名を聞くなどして、なりすましを見破りましょう。

また、日頃から家族で連絡を取り、

  • 誰にも「お金やカードを渡さない」
  • 誰にも「暗証番号を教えない」
  • 子ども側から「電話でお金は要求しない」と伝えておく
  • 「自宅に大金を置かない」

といったことを約束しておくことも重要です。

特殊詐欺の電話の約7割は「国際電話番号」から

警視庁によると、特殊詐欺の電話の約7割は国際電話番号からかかってきているそうです。

固定電話では、防犯機能付電話の設置や「国際電話不取扱受付センター」への申し込み、携帯電話では「警察庁推奨アプリ」のダウンロードといった対策をしてください。

防犯機能付電話は「とても効果的」

防犯機能付電話には、自動通話録音、自動メッセージによる警告、非通知番号の着信拒否など、さまざまな対策機能があります。

警視庁は、こうした防犯機能付電話について、特殊詐欺の被害防止に「とても効果的」としています。

高齢の家族がいる場合は、電話機の対策も見直してみましょう。

ニセ警察だけじゃない!被害額が大きい「SNS型投資詐欺」にも注意

警視庁によると、都内で令和8年8月末までに発生した特殊詐欺被害を被害額が大きい順に見ると、最も大きいのは「SNS型投資詐欺」で、約196億円とのこと。

SNS上のバナー広告やDMなどで「絶対に儲かる」と投資を誘い、申し込んだ人をSNSのグループトークへ誘導。
投資のためとしてお金や暗号資産をだまし取る手口です。

利益が出ているように装い、被害者がお金を引き出そうとすると、手数料などを要求してさらにお金をだまし取ろうとします。

次いで「ニセ警察詐欺」が約145億円、「SNS型ロマンス詐欺」が約60億円となっているとのことです。

SNS型ロマンス詐欺では、SNSやマッチングアプリでのやり取りを通じて親近感や恋愛感情を抱かせ、「投資」や「送金」の話を持ちかけ、お金や暗号資産をだまし取ります。

高齢者を狙った「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」も多発

高齢者を狙った特殊詐欺としては、親族を名乗ってお金を要求する「オレオレ詐欺」や、役所を名乗り、医療費・保険料の還付手続きを装う「還付金詐欺」の被害も多発しています。

「警察」「家族」「役所」などを名乗る相手から電話がかかってきても、お金の話が出たらその場で判断しないことが大切です。

「詐欺かもしれない」と思った段階で警察へ相談を

「まだお金を取られていないから」「本当に詐欺なのかわからないから」と、相談をためらう必要はありません。

警視庁では、「詐欺かもしれない」と思った段階で、最寄りの交番や警察署に相談するよう呼びかけています。

特殊詐欺は全世代が注意!家族で対策を確認しておこう

警視庁が呼びかける「特殊詐欺対策で家族で注意したいこと」をまとめると、

  • 知らない番号からの電話にはすぐ出ない
  • 電話でお金の話が出たら一度切る
  • お金を振り込まない
  • 住所、氏名、資産状況などを伝えない
  • 「合言葉」を決めておく
  • 誰にもお金やカードを渡さない
  • 暗証番号を教えない
  • 「電話でお金は要求しない」と伝えておく
  • 防犯機能付電話などを活用する

ということになります。
これらの対策についてあらかじめ家族間で話し合い、確認しておきましょう。

少しでも「詐欺かもしれない」と感じた場合は、一人で判断せず、最寄りの交番や警察署に相談してください。

取材協力:警視庁

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者が特定されないよう、固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部AI画像を使用しています。

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この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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