20年“仕事一筋”だった夫に異変。「全然やる気が出ない…」【妻がその一言に凍りついた理由】これってもしかして…!?

  • 2026年06月05日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部です。

今回紹介するのは、40代の女性が“夫に抱いた違和感”にまつわるエピソード。

20年間仕事一筋の夫が、ある日こぼした本音に、思わずゾクッとしてしまったのだとか……。

そんなエピソードとあわせて、専門家に「男性の更年期」について伺いました。

協力:実は知りたかった、性のはなし「おとなセイシル」

「全然やる気が出ない……」夫の様子がおかしい、これってもしかして!?

体験者:Tさん(47歳・主婦)

※本エピソードは個人の体験に基づいています。症状の出方や時期には個人差があり、全ての方に当てはまるわけではありません。

20年間パワフルに働く仕事人間だった夫。昨年、念願の責任あるポストに就きましたが、それを境に様子が一変しました。

趣味の釣りを「面倒」と休み、夜は「急に顔が熱くなる」「眠れない」とこぼすように。朝も「鉛のように体が重い」と力なく出社する夫に、私は不安を募らせていました。

ある夜、「仕事が大変なの?」と聞くと、夫は力なく首を振りました。
「進捗は順調なんだ。でも、なぜか全然やる気が出ない。エンジンがかからないんだよ……

気力はあるはずなのに体が追いつかない、ちぐはぐな姿。理由のない無気力な本音に、私は背筋がゾクッとしたのです。

「これって単なる疲れ?それとも……」
そこではじめて浮かんだのが、「男性更年期」という言葉でした。

男性にも更年期があるのでしょうか?

※体験談は、編集部メンバーや知人が体験した実話です。編集部がヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


結論:男性にも更年期がある!

「更年期」と言えば女性特有の不調というイメージがありますが、実は男性にも更年期があるのです。
最近ではタレントさんが自身の症状を公表したことで耳にする機会も増えましたが、女性と違ってその実態はまだまだよく知られていません。

そこで今回は、福元メンズヘルスクリニック 院長・福元 和彦先生に、「知っておきたい更年期障害(LOH症候群)」について詳しく伺いました。


教えてくれたのは福元メンズヘルスクリニック 院長・福元 和彦先生

■福元 和彦

福元メンズヘルスクリニック 院長

泌尿器科医 / 性機能学会専門医 / 抗加齢医学会専門医 / 排尿機能学会認定医

男性更年期って?

男性更年期障害とは、加齢などで男性ホルモン(テストステロン)が低下し、心身に不調が起こる状態のことです。

LOH(late onset Hypogonadism)症候群とも呼ばれます。日本語で言えば、「遅発性の性腺機能低下症」という意味です。

具体的な症状は?

個人差はありますが、精神面と身体面の不調が生じます。そしてそれは生活面での悪影響にも繋がります。

➀精神的症状

イライラ、不安感、抑うつ、集中力の低下など

②身体的症状

倦怠感、疲れやすさ、筋力・性欲低下、勃起障害、発汗、ほてり、睡眠障害、動悸、めまいなど

③社会活動・生活面への影響

仕事に対するモチベーション低下、家族や職場でのトラブルなど

原因は何でしょうか?

男性ホルモンであるテストステロンの低下です。加齢が最大の要因ですが、他にも睡眠不足や運動不足、食生活の乱れ、ストレスも原因となります。

男性更年期の発症確率は?

厚労省の調査では、40代で8.2%、50代で14.3%の男性が、「更年期障害の可能性があると考えている人」という結果でした。

もちろん30代以下、60代以上でも更年期症状を抱えている人はいます。さらに、「日常生活に支障が出る程じゃない」という人まで含めると、この割合はもっと高くなります。

発症タイミングに個人差があるのはなぜ?

それは、テストステロンの低下タイミングが人によって異なるからです。

*1より改変

女性は閉経のタイミング(45-55歳ごろ)で全ての人でホルモン量が減少するのに対し、男性では30代から低下する人もいれば、70代でも減少が少ない人もいるのです。

自然と治るものですか?

男性ホルモンの分泌量が低下し続けるので、基本的に自然回復はしません。

一方女性の場合、閉経に伴い女性ホルモンの分泌量はほぼゼロになり、そこで安定すれば多くの症状は治まります。

チェック方法は?

※ご紹介した体験談の症状は一例です。男性更年期障害は非常に多岐にわたる症状が出るため、自分や家族の不調が当てはまるか、ぜひ以下のチェックシートで確認してみてください。

以下の10項目のうち3個以上、もしくは➀と⑦の両方に当てはまる場合、男性更年期障害の疑いがあります。


男性更年期障害セルフチェック

  1. 性欲が低下した
  2. 元気がなくなった気がする
  3. 体力、もしくは持続力が低下した
  4. 身長が低くなった
  5. 毎日の楽しみが減ったように感じる
  6. もの悲しい気持ちだ、あるいは怒りっぽい
  7. 勃起力が低下した
  8. 運動能力が低下したように感じる
  9. 夕食後にうたた寝をすることがある
  10. 最近、仕事がうまくいかない、仕事の能力の低下を感じる

*2より改変

もう少し詳しいチェックには、AMSスコアという方法があります。

医療機関だと、血液検査でより詳細な診断を行います。スコアが高かったり、症状が気になる場合は早めに受診しましょう。

※AMSスコアは、男性更年期に関連する症状の程度を確認し、受診を考える目安となるものです。これだけで男性更年期障害と診断できるものではないため、気になる症状が続く場合は医療機関で相談しましょう。

治療と対策方法は?

男性更年期は生活習慣の改善や、ストレスの緩和で予防・対策ができます。症状が出てしまったら、重症度に応じてホルモン補充療法なども検討されます。

生活習慣の改善

  • 質の良い睡眠(十分な睡眠時間、就寝と起床時間を一定にするなど)
  • バランスの良い食事
  • 適度な運動(ウォーキング、軽い筋トレなど)
  • 過度な飲酒、喫煙を控える
  • 遊びや習い事など、新しい刺激を得る(テストステロンの増加につながる)

ストレス緩和やメンタルヘルス

  • 趣味や休息時間を確保し、ストレスを緩和する
  • カウンセリング

ホルモン補充療法

  • 注射によるテストステロンの補充(専門医の判断による)

サプリメント

  • テストステロンの合成や維持に関わる成分(テストフェンなど)

男性更年期は、正しく向き合えば改善できる!

「最近やる気がでないのは、歳のせいかな?」とついついスルーしてしまいがちですが、実はその陰に男性更年期が隠れているかもしれません。

福元先生によると、「男性更年期は適切な治療や生活習慣の改善などで、症状は十分に緩和・改善ができる」とのこと。一度始まったら適切な対策が必要だからこそ、早めに専門的なケアを受けることが大切なんですね。

女性の更年期は同年代で共感し合える機会が多い一方、男性の更年期は個人差が大きく、周囲に相談できずに一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。しかし実際には、かなりの割合の方が同じように悩んでいます。

まずは恐れず、正しく知ることが改善への第一歩。
30代以上の男性やそのご家族は、この記事をきっかけに、「早めの発見と対策」に繋げてみてくださいね。

※一部AI生成画像を使用しています。

【参考/出典】
*1 日本泌尿器科学会/日本Men’s Health医学会「LOH 症候群診療ガイドライン」検討ワーキング委員会, 加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)診療の手引き, 2007
*2 堀江重郎, LOH症候群, 角川新書, 2021

出典:実は知りたかった、性のはなし「おとなセイシル」

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この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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