「少しずつ」と「少しづつ」…正しいのはどっち?【社会人なのに恥ずかしい…】→「小学校で習った!?」「自信満々に答えたら間違った…」

  • 2026年04月05日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部です。

「少しずつ慣れてきた」「少しづつ進めよう」——メールでもSNSでも、なんとなく使っているこの言葉。でも、よく考えてみると「少しずつ」と「少しづつ」、どちらが正しいかって、ちゃんと知っていますか?

意外と自信を持って答えられない人が多いんです。さっそくクイズ形式でチェックしてみましょう!

クイズ:本来、正しい表記はどっち?

Q. 「少しずつ上達してきた」のように、一定量を繰り返すことを表すとき、正しいのは次のうちどちら?

①少しづつ
②少しずつ

さあ、どちらだと思いますか?

正解は…

正解は……②少しずつ です!

「少しづつ」も完全な間違いとは言い切れないのですが、現代仮名遣いの本則(原則)では「少しずつ」が正しい表記とされています。小学校では通常『ずつ』で教わっています。

なぜ「少しずつ」が正しいの?

「ずつ」は、数量や割合を表す言葉のあとにつけて「等分に割り当てる」「一定量を繰り返す」という意味で使われる副助詞です。「一人ずつ配る」「1ページずつめくる」のように使います。

もともと歴史的仮名遣いでは「づつ」と書いていました。しかし、1946年(昭和21年)に内閣告示された「現代かなづかい」で、「づつ」ではなく「ずつ」とするルールに変わったのです。

国のルールではどうなっている?

1986年、内閣告示第1号として告示された「現代仮名遣い」では、「ずつ」の扱いについてこう定められています。

現代語の感覚では一般に二語に分解しにくい語として、「ず」を使って書くのが本則(原則)。ただし「づ」を使って書くこともできる——つまり「づつ」は許容されている、という位置づけです。

教科書、公用文書、新聞、放送などの公的な場面では「ずつ」が使われます。一方で、個人の手紙やブログなどの私的な文章では「づつ」と書いても間違いではありません。

参照:文化庁「現代仮名遣い 本文 第2(表記の慣習による特例)

「づつ」のほうが歴史は古い

実は「づつ」と書くほうがずっと長い歴史を持っています。平安時代の文献にも「づつ」の表記が見られ、昭和21年まではこちらが正式でした。

戦後、「日本語の仮名遣いを分かりやすくしよう」という流れの中で「ずつ」に統一されたのですが、1986年の改訂では、「ずつ」を本則としつつ、「づつ」も許容される形に整理されました。

つまり、ひとことで言えば「どちらも間違いではないが、正式な場面では"ずつ"を使うのがルール」ということになります。

紛らわしい「づ」と「ず」、どう見分ける?

「づ」と「ず」の使い分けにはルールがあります。

「づ」を使うのは主に二つの場合。同じ音が連続して濁音になるケース(例:ちぢむ、つづく)と、二語が合わさってできた語でもとの語が「つ」で始まる場合(例:する+つらい→しづらい)です。

「ずつ」の場合は、現代語の感覚ではすでにひとかたまりの語として定着していて、もとの「つ」との結びつきが意識されにくい。だから「ず」が本則とされているんです。

同じ理由で、「つまずく」「うなずく」「きずな(絆)」なども「ず」が正解。語源をたどれば「つ」に関係がありそうですが、現代ではひとつの語として扱われるため「ず」で書きます。

漢字で書くと「宛」

ちなみに「ずつ(づつ)」は漢字で「宛」と書くこともあります。「一個宛」「三人宛」のように、法的な書類や契約書で見かけることがある表記です。迷ったときは「宛」を思い出すと、もとの意味がイメージしやすいかもしれません。

まとめ

「少しずつ」と「少しづつ」、原則として正しいのは「少しずつ」でした。「づつ」は歴史的仮名遣いで、使っても間違いではないものの、公的な文書やビジネスの場面では「ずつ」を使うのが無難です。

迷ったときは「新聞やテレビで見るのはどっちだっけ?」と考えれば、すぐに「ずつ」が浮かぶはず。ぜひ覚えておいてくださいね!

りんごのイラスト/タワシ

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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