【別府温泉 杉乃井ホテル】新客室棟「星館」オープン！絶景レストラン＆大展望露天風呂が神でした｜宿泊レポ

日本有数の温泉地・大分県別府にある温泉リゾート「別府温泉 杉乃井ホテル」が、2025年1月に待望の新客室棟「星館」をオープンしました。別府湾を望む贅沢なロケーションと、心から癒される極上空間が詰まった「星館」の魅力を探るべく、ロカリ編集部が宿泊体験をレポート。グルメと温泉が大好きな方に全力でおすすめします♡

2024年8月に創業80周年を迎えた「別府温泉 杉乃井ホテル（以下・杉乃井ホテル）」は、ORIX HOTELS & RESORTSグループの老舗温泉リゾートです。別府市の高台にあるため、別府湾、四国・佐田岬まで望める眺望も定評があります。

2019年から大規模リニューアルをスタートし、大展望露天風呂「棚湯」や天空の「宙湯」、シェフ厳選のビュッフェレストラン、プールや屋外型温泉プール、エンターテインメント施設が続々登場。2025年1月に開業した「星館」のオープンによって新生・杉乃井ホテルが誕生しました。

「杉乃井ホテル」が位置するのは、別府市の温泉街の中心、歴史ある温泉文化を感じられる絶好のロケーション。別府湾を望む景観の美しさはもちろん、市内主要エリアや観光スポットへのアクセスが便利なので、温泉街散策やグルメ探索もいっしょに楽しめます。羽田空港から大分空港まで約1時間40分で到着するので、東京からのアクセスも良好。週末旅にもおすすめです。

羽田空港→大分空港着後、シャトルバスに乗ること約45分。バスを降りると、エリア一帯がゆでたまごのような硫黄のにおいがすることに気がつきます。「温泉の源泉数・湧出量ともに日本一の別府にやってきたんだ！」という実感がわく瞬間でもありました。
※シャトルバスは取材用に特別に運行していたもの。実際の運行ルートは公式サイトをご確認ください。

別府の夜空に光る星のように、人々の心をときめかせるような魅力ある施設になるよう命名された「星館」。和をテーマにした館内は、ホテルだけれど老舗旅館のような品格と親しみやすさ、ほっとするような安心感がありました。

エントランスでは、竹細工の照明と大分県の重要無形文化財である小鹿田焼きの鉢に植えられた松がお出迎え。ナチュラルな色合いとモダンな装飾が調和した、非日常のリラックス空間に居心地の良さを感じます。

ロビーから続く水盤テラスへ出ると見えるのは、別府市街地と別府湾の眺望。

インフィニティの水盤テラスの様子がこちら。高台にあるホテルの立地の素晴らしさを実感する瞬間でした。もうちょっと晴れていたら、遠くまでよく見えるみたいです。

星のひかりをイメージした客室は、スタンダードからスイートまで全部で300室あります。客室のカラーコンセプトは「夜半（よわ）」「宵（よい）」「暁（あかつき）」の3つ。今宵、ロカリ編集部が宿泊するスタンダードタイプのお部屋へ早速入ってみることにしましょう。

4人まで宿泊できるスタンダードタイプですが、かなり広くて大満足。荷物を置けるスペースもたっぷりあるから、キャリーケースを開いて荷物を広げても余裕です。

グリーンを基調としたインテリアからは、和モダンなムードが感じられておしゃれな和室のよう。どのお部屋からもオーシャンビューが楽しめると聞いていた通り、窓からは別府湾がばっちり見えました。ベッドもふかふかで最高。今夜はぐっすり眠れるぞ…！と嬉しくてにやにやしてしまいます。

畳スペースに布団を敷いて4名まで宿泊できる「スーペリア和洋室」は、ファミリー向けにぴったり。畳があることで、小さいお子さん連れの方もくつろぎやすく、落ち着く空間に。友達同士でのんびり過ごすのも楽しそう。

「星館」に2部屋しかない「スイート洋室」は、広々としたソファーが居心地良さそうな空間のお部屋。記念日にパートナーとまったり過ごすのもおすすめです。腰に負担のかからない高さのあるインテリアだから、両親への旅行のプレゼントにも喜ばれそう。

旅といえば美味しいグルメは絶対外せない！という方は多いはず。そんな食いしん坊さんの期待を裏切らないレストラン「和ダイニング星 HOSHI」は、お祭りや縁日の屋台をイメージしていて、ちょうちんをモチーフにした照明の演出が粋。レストラン入口にディスプレイされていた別府竹細工は、ずっと見ていられる凛とした美しさがありました。

13階といえど、海抜約220メートルの高さにある「和ダイニング星 HOSHI」は、杉乃井ホテルの中でも最も空に近いといいます。ガラス張りの壁面からは、別府湾や別府の街並みがよ〜く見える最高のビュー。端から端まで隔たりがなく、開放感がたまりません。素敵だなと思ったのは、古民家の欄間（らんま）をレストランのインテリアとして再利用していること。日本文化の美意識があちこちに散りばめられていて感激しました。

高さ約6メートルの天井の一部は天窓になっているのも見所。思わず「わ〜！！」という声が漏れてしまいます。

最高の景色といっしょに味わえるのは、寿司職人が握る九州のお魚を使ったお寿司やお刺身、海の幸の藁焼き、炉端焼き…などなど、どれも口に運びたくなる大分をはじめ九州の絶品グルメたち。ライブキッチンだから、臨場感も抜群。トレイを持ってあっちへ行ったりこっちへ行ったり忙しい…！（喜）。いろんなお料理が食べられるビュッフェの利用は約90分間です。生ビールやハイボールに焼酎など、お酒も豊富♡焼酎好きの私は、九州のいろんな焼酎を飲み比べできて大満足でした。

どのお料理も甲乙つけがたいほど絶品なのですが、鮮明に記憶に刻まれたのは大分県産の鮮魚を贅沢に味わえるお寿司＆お刺身。九州の甘めのお醤油に合うんですね〜。とくに豊後（ぶんご）まぐろヨコヅーナは、上質な赤みにほどよく脂の甘みが感じられ、うっとりする美味しさでした。にぎりは赤酢を使っていて、まろやかで九州の甘めのお醤油にもよく合いました。

九州って美味しいものしかないんだな〜と感動したメニューの数々。黒豚のステーキや、国産牛や鱧の藁焼きに加え、中華や洋食のメニューも揃っていてバラエティ豊かなラインナップでお酒がすすみました。

どんなにたくさん食べて飲んでも、スイーツはやっぱり別腹ですよね。でも、「和ダイニング星 HOSHI」のスイーツは完全に別格。TBS系テレビ番組『ジョブチューン』でお馴染みの鈴木 一夫シェフ（ORIX HOTELS & RESORTSコーポレートエグゼクティブペストリーシェフ）が手がけたプリンやソフトクリームのスイーツはびっくりするほど美味しいんです。

鈴木シェフの話によると、お腹いっぱいでも食べられるように、普通の洋菓子より水分量を多く設計していて食べやすいのだとか。実際にお料理とお酒をたっぷり味わったあとに食べましたが、スイーツの美味しさが際立つような特別感がありました。九州乳業のみどり牛乳を使用した「杉乃井プリン」は4層構造。プリンの上にソフトクリームをちょこっとのせて食べる方法もアリです♡

ソフトクリームはこっくりとしていてミルキー。特にプリンは、人生で食べたプリンの中で1番おいしかったです。1つ、2つ、3つ…と無限で食べられるほど、4層のバランスが絶妙。なめらかで口当たりがよく、スプーンを口に運ぶたび幸せになれました。

食のテーマパークのようなビュッフェは、朝食も同スタイルで楽しめます。早起きして意気揚々とレストランへ向かうと、いくらをたっぷり盛れる夢のような海鮮丼のコーナーが！真っ赤な朝日のパワーを受けながら頬張る海鮮丼は格別です。

忘れてはならない推しメニューは、「しらすと大葉の米粉のガレット」。もちっとしていて優しい米粉の生地に、しらすとジェノベーゼソースがよく合います。朝食も和食をベースにしているので、全体的にさっぱりしていて食べやすかったです。

美味しいグルメで満たされたら、温泉でゆっくりくつろぎたい♡星館から連絡通路を遠って行ける「杉乃井パレス」の2階にある大展望露天風呂「棚湯」は、とにかく広い！別府湾と街並みを一望できる圧巻のロケーションで、 まるで空と海が一体化したような開放感抜群の湯船が特徴です。5段の湯船が棚田のように広がっていて、湯船から湯船へと移動するというユニークな体験ができました。昼は青空、夜はきらめく夜景を楽しみながら、源泉かけ流しの温泉で贅沢なひとときを満喫できます。

あ、これいいな！と思ったのは、ひとり〜少人数で入れる樽湯＆升湯。宿泊時、夜にひとりで目玉の親父のように赤い樽湯に浸かっていたら、となりの升湯に二人で仲良く入る女性客の姿がありました。友達同士なのか、まったり過ごしている様子がすごく良かったんですよね。私も親友と一緒に入って、夜空を眺めながらゆっくり語り合いたいなと羨ましい気持ちになりました。

私が長々と堪能させてもらったのは、ベッドのように寝ながらお湯に浸かれるこちらのエリアです。当日は曇っていて星は見えませんでしたが、夜空を仰ぎながら寝そべるスタイルが最高でした。翌朝は日の出を拝もうと早起きしましたが、やはり雲がかかってしまったので残念ではありました。それでも、ここで何も考えずぼ〜っと過ごした時間にどれだけ癒されたことか。のぼせにくいので、温泉が得意じゃない人にもおすすめです。

塩化物泉の温泉は、さらっとしているので、ずっと入っていても疲れにくいなと感じました。ボディクリームをぬらなくても、次の日もお肌がしっとりしていてびっくり。お肌と健康のために、毎日でも入りたくなるいいお湯でした。

展望サウナでは、照明を落とした室内でアロマ水による自動ロウリュウと光の演出が楽しめます。サウナのそばの水風呂も開放的で、外気浴スペースも広いのでゆっくり過ごせます。

思わず二度見してしまった、展望サウナのそばにある洗い場スペース。動線的にはサウナとセットで利用するのが間違いありませんが、暖かい季節はここでシャンプーしたり体を洗うのもいいなと思いました。

■大展望露天風呂 棚湯

営業時間
3月下旬～9月　5:00～24:00
10月～3月下旬　6:00～24:00
日帰り入浴　9:00～23:00（最終入場 22:00）

※取材のため特別に許可をいただいて撮影したものです。

1泊2日の取材ではありましたが、東京から別府まで行った甲斐が十分すぎるほどありました。ここでは私の主観強めですが、杉乃井ホテル「星館」のグッとくるポイントを紹介します。

前述した1階ロビーにつづく水盤テラスですが、私は夜の景色の方が幻想的で好きでした。日中の景色も清々しくて気持ちいいけれど、街の明かりがキラキラしている夜景と、ブルーにライトアップされた水盤が溶け合うようでロマンチック。旅の夜の黄昏スポットです。

大展望露天風呂「棚湯」のある「杉乃井パレス」には、開業したばかりの「星宙こみち SHOP & GAME」も。お子さん連れの方も、大人も楽しめるゲームコーナーが充実しているので気分転換にもなるはず。

とくに注目したいのは、ガチすぎるお土産売り場。「えっこんなに広いの？」と焦るほど、規模がでかい。別府をはじめとする九州土産がたくさん並んでいるので、ついつい買いすぎてしまうかもしれません。滞在中にゆっくりお土産を買えるから、帰宅間際に「お土産どうしよう！」と焦らなくてすむのは助かります。

九州はもちろん、西日本出身の方なら知らない人はいない杉乃井ホテル。創業80周年というだけあって、地元の人にお話を伺うと「ボーリング場によく行った」「家族と泊まった思い出がある」など、ノスタルジックな思い出話が出てくる出てくる…！

別府出身のスタッフさんは、高校生のときに校舎の窓から杉乃井ホテルのリニューアル工事を眺めていた記憶があると言います。夏はプールに泳ぎに来ていたそうですが、その頃は数年後に自分がこのホテルで働くことになるとは想像もしていなかったそう。

今回の大規模なリニューアルによって、さらにたくさんの人たちに長く愛されるホテルになっていくのでしょうね。

実際に宿泊してみた感じた、私なりに思う杉乃井ホテル「星館」をおすすめしたい人をまとめてみました。

・パートナー、友達、家族と思い出をつくりたい人
・グルメと温泉のどちらも妥協したくない人
・エンターテインメント性のある温泉が好きな人
・スイーツ好きな人
・お酒好きな人
・落ち着きのある空間でリラックスしたい人
・温泉旅館のような風情も味わいたい人
・高いところから眺める景色が好きな人
・ホテルでゆっくり過ごしたい人

あっという間の1泊2日でしたが、仕事で疲れきっていた自分にとってはフル充電できる癒し旅となりました。ファミリー向けかなと思っていましたが、広くてくつろぎやすい空間なので、ひとりはもちろん、誰と訪れても楽しめるホテルだなとイメージが変わりました。別府愛・杉乃井ホテル愛を感じるホテルスタッフさんたちのホスピタリティも素晴らしく、またお会いしてお話したいなぁと思う方々がたくさんいらっしゃいました。立派なホテルなんですけど、アットホームに感じるのはスタッフさんたちの人柄の良さだと私は思います。

美味しいグルメを味わい、絶景の温泉に入ってゆっくり過ごせば、日頃のモヤモヤとしたストレスもすっきり流せます。次の旅行は温泉に行きたいと思っている方は、ぜひ杉乃井ホテルの「星館」を選んでみてくださいね♡

〒874-0822 大分県別府市観海寺1
予約センター 0977-78-8888（9:00〜19:00）

※別府駅西口からは杉乃井ホテルまでの無料シャトルバスを運行

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※全て個人の感想に基づくものです。