渋滞中に絶対聞きたくない「トイレ行きたい〜」意外と知らない【水分補給対策】

  • 2024年10月03日公開

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

朝晩は涼しくなっても日差しはまだ暑い10月。しかも昨今では、屋外の熱中症だけではなく、室内の熱中症も注目されていて、それは室内に限らず車の車内も含まれていることをご存じでしょうか?

熱中症や脱水症状になってしまうと、集中力の低下や急な疲労感を招き、安全運転にも影響を及ぼし大変危険です。

ここでは、熱中症の症状と対策について、ノザキクリニック院長野崎豊先生にお話を伺いました。

脱水になりやすい?車内環境の危険

トイレに行かなくてよいように、水分補給を怠りがち

GWやお盆、年末年始の大渋滞にハマってしまうと困るのがトイレ問題。特に子どもたちの「トイレ~」コールはヒヤヒヤしますよね。

トイレに行かなくていいように、水分補給をしなかったり、車内で熱中症になる大きな理由として脱水症状が挙げられます。飲み物と飲み方に注意しながら水分補給することが重要です。

冷房による乾燥

車内では、狭い空間でのエアコン使用によって非常に乾燥しており、体内の水分が失われやすいことも理由のひとつ。
また、車内で同じ体勢でいることで、血液がドロドロになって血栓が出来やすく熱中症リスクが高まります。

これは飛行機のエコノミークラス症候群が引き起こされる環境にも似ており、悪化すると呼吸困難になったり、血流が滞るなど重篤な症状を引き起こします。

移動時の直射日光

日差しの強くなるこれからの季節、チャイルドシートに座った子どもに直射日光があたり、多量の発汗で脱水症状になる場合があります。

また、運転手は冷房が直に当たる事が多く、直射日光に当たっていても、外にいるときよりも汗をかきにくく、熱を体の中に閉じ込めてしまいます。

車内熱中症の症状とは?

・めまい症状
・顔のほてり
・頭がボーとする
・あくびが出る
・眠気
・左右や後ろ振り向いた時にめまいや気分が悪くなる
・目の疲れ
・瞼が下がる
・口やのどが渇く
・唇のしびれや手足のしびれを感じる
・スピードコントロールや集中力が散漫になる
・こむら返りを起こす
・足がつる
・だるさを感じる
・脈が速くなる
・呼吸が早くなる
・吐き気・頭痛が起きる
・シートと接している背中が汗ばむ
・寒くないのに寒気を感じる
・顔色が悪くなる

などが挙げられます。

車内熱中症を防ぐ対策

おすすめは「無糖・カフェインゼロ・ミネラル入り」

まず注意が必要なのは利尿作用。
ドライブのお供には利尿作用のない飲み物を選びましょう。

特に眠気覚ましに使われるコーヒーにはカフェインが含まれますので、飲み過ぎると少なからず、利尿・脱水が生じ、熱中症のリスクが高まりますので注意が必要です。

おすすめは、無糖・カフェインゼロで利尿作用がなく、体温下降効果や血流改善効果のあるミネラル入りむぎ茶です。
子どもの「トイレいきたいコール」は飲み物の選び方と水分補給が大事です。

また、体液は真水ではなく、ナトリウムやカリウムなどのミネラル成分を含んでおり、体は体内のミネラル濃度を一定に保とうとします。
そのため、ミネラルを含まない水をたくさん飲んでも、のどは潤いますが、入ってくる水分によってミネラル成分の濃度が薄められないように、せっかく摂り入れた水分を尿として排泄してしまい、水分は蓄えられない上に、トイレに行きたくなってしまうのです。

さらに、水分とミネラル補給は、一気に行っても血液内に吸収された時にしか効果がないので、少しずつ継続的に飲むことも重要。

水分補給はミネラル成分と一緒に少しずつするようにしましょう!

サンシェードの利用  

日本自動車連盟(JAF)の検証によると、真夏の晴天時、サンシェードを使わなかった車のダッシュボードの温度が74℃だったのに対し、サンシェードを使用した車は温度が約52℃に留まった※とのこと。
車を放置する際には、サンシェードなどを利用すると良いでしょう。

※午後12時から4時間、外気温35℃の炎天下における車内温度を測定。
日本自動車連盟(JAF):
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/summer

遮熱カーフィルムや日除けなどを導入

遮熱カーフィルムや日除けカーテンを付けることをおすすめします。日差しをよけ輻射熱の影響を減らす効果が期待できます。

2時間に最低一回は10分以上の休憩を

夏場のドライブは冬場と同じく車内温度と社外温度の差が大きく、思いのほか体力が奪われたり、神経をすり減らしたりします。
実際、自律神経失調になりやすく、夜間とは別の疲労感があります。その為、2時間に最低一回は10分以上の休憩を取る必要があります。

休憩中は、熱中症による脱水とミネラル補給のため、涼しい所で水分を取り、くつろぐようにします。

飲み物としては糖分がなく、カロリー0でカフェインの入っていないミネラル入りむぎ茶を摂る事が勧められます。

また、エコノミークラス症候群防止のため、トイレに行くなど体を動かすことを心がけましょう。
足などの疲れを取り、ほぐすため、出来れば、足や腕を曲げ伸ばしたり、前後左右に振リ回したり、腰や背を曲げたり反らしたり回転したり等、リズミカルな運動を行い、それに肩や踵のストレッチ運動を加えると、短時間でできるよい対策となります。

冷夏でも熱中症が発生する可能性がある

熱中症は高温時に多く発生しますが、冷夏のときには暑熱順化ができない、もしくはできにくいため注意が必要です。

元々体温調節が苦手な小さな子どもや高齢者はさらに注意が必要です。
冷夏のときにも意識的に暑さに慣れるよう暑熱順化を行うことと、日頃の水分、ミネラル補給が熱中症予防のためには重要です。

「夜間熱中症」に注意!

熱中症が起きるしくみ

高温の環境下で、体内の水分やミネラルバランスが崩れたり、体温調整機能が破綻することで、体内に熱がこもり発症します。

体温上昇、めまい、体のだるさ、ひどい時には痙攣や意識障害、さらには最悪死に至ります。
通常、体内の熱は皮膚の血流を増やしたり、汗をかくことで、体外に放出されますが、気温や湿度が高いと、多量の汗をかいても体内の熱を外に逃がすことができず、体内の水分、ミネラルバランス、体温調節機能が崩れ、熱中症になってしまうのです。

夜間熱中症

気密性の高い住宅では、日中の日差しで壁や天井に熱が蓄えられ、夜に放射熱となって室内に流れ込んでくるため、夜間でも室温が下がらず、夜間熱中症が発生します。特に壁がコンクリート造りの場合、熱が冷めにくいので夜になっても室内の温度が下がりません。熱中症のほとんどが室内、夜間に起きています。

熱中症に注意が必要な人

体温調節機能が未発達な乳幼児や暑さを感じにくく、体温調節や発汗機能が低下している高齢者は特に注意が必要です。

熱中症に負けない体を作る、“暑熱順化”とは?

なぜ?春に熱中症搬送者が多いのか?

人は汗をかくことで体温を調整していますが、春先の体は冬に汗をかく機会が少なかったため、汗腺機能が低下し、上手く汗をかける体になっていないため、暑さに順応できず熱中症になってしまいます。

“暑熱順化”を獲得して熱中症に負けない体を作る

暑熱順化とは、徐々に体を暑さに順応させることです。
暑熱順化を獲得すると、体が上手に発汗できるようになるため、体温の上昇を防ぎ、熱中症の予防につながります。

暑熱順化を行うにあたり重要なのは、汗腺を鍛えることで上手に汗をかける体にすること、すなわち、発汗を促す自律神経反応、ならびに汗腺の働きを活性化することです。

具体的には、手軽に汗をかけるウォーキングやジョギングなどの「運動」や「入浴」を推奨します。入浴はシャワーだけではなく、しっかり40~41℃・10分程度湯船に浸かり、深部体温を約1℃上げ、発汗することが重要です。

運動や入浴が難しい方

普段の生活を少し変えるだけでもいくらかの暑熱順化が可能です。
例えば、冷房の効いた涼しい部屋だけで過ごし、汗をかく必要のない生活を送っていると、急に暑い環境にさらされたときに、体温を調整する機能を発揮することができません。

冷房の設定温度を高めにする、朝夕は室内に外気を取り入れるなど、冷房に依存しすぎない工夫をし、少しずつ体を暑さに慣れさせましょう。

また、暑熱順化には数週間程度必要ですので、暑さが本格化する前の春先から行うことを心がけましょう。

“暑熱順化”を獲得すると汗腺機能が向上

“暑熱順化”にあたり脱水症に注意

暑熱順化を獲得するためには、たくさんの汗をかきます。その際注意したいことは脱水症状を起こさないことです。

意識的にこまめな水分とミネラルの補給を行いましょう。
十分な水分、ミネラル補給を行うと、血液循環量が増え、汗がかきやすくなるため、暑熱順化も進みやすくなります。

水分、ミネラル補給が同時にできる飲料としてミネラル入りむぎ茶を推奨します。「血流改善効果」や「体温下降効果」もあり、熱中症対策に効果的ですし、安全に暑熱順化を進めるための最適な飲料と言えます。

医師が推奨する「ミネラル入りむぎ茶」が熱中症対策に効果的

“ミネラル入りむぎ茶”『血流改善効果』と『体温下降効果』

「熱中症」は、水分やミネラル不足から体温調節機能が破綻し、身体に熱がこもることで引き起こされます。 

発汗により熱が放出されるだけでなく、体内で発生した余分な熱は血液によって皮膚表面に送られることで、その熱が体外に放出され、血液の温度を下げることで体内の熱を下げます。

そのため、水分やミネラルが不足して血液がドロドロ状態になると、血液の流れが悪化し熱を放出しにくくなるため、熱が体内にこもり「熱中症」に陥ってしまいます。

そこで、ミネラル入りむぎ茶の血流改善効果が、「熱中症対策」に効果的であると言えます。
また、ミネラル入りむぎ茶は、体の余分な熱を奪い体温を低下させる「体温下降効果」もあるため、「熱中症対策」に効果的と言えるでしょう。

むぎ茶は医薬品と異なり一般の食品のため、これらの効果は緩やかです。カフェインも含みませんので、お子様から高齢者、冷え性の方、妊婦の方も安心な飲料と言えます。

【血流改善効果】
健常な男性22~23名にミネラル入りむぎ茶と2種類の一般的なむぎ茶を飲んだ後に、一定量の血液が流れる時間を測定すると、ミネラル入りむぎ茶が最も血液流動性が高い結果となった。

【体温下降効果】
ミネラル入りむぎ茶を飲んだ場合ミネラル入りむぎ茶を飲むと腹部、胸部の体温が1.7℃下がった。

腹部・胸部の体温が1.7℃下がったが、手先などでの変化はなし。冷え性の方でも安心。

水分、ミネラル不足で起こる健康リスク「高血圧」「血栓」

水分やミネラル不足により血液がドロドロになることで高血圧を招いたり、血栓ができることで心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。

その対策として血流改善効果のあるミネラル入りむぎ茶の飲用を推奨します。
特に高齢者は加齢に伴い動脈硬化が進み高血圧になる方が多いためミネラル入りむぎ茶の飲用は効果的です。

また、血液がサラサラになることで、血栓予防にも効果的です。

体の健康維持に欠かせない“ミネラル”も補給

水分だけでなく「ミネラル」補給が大切な理由

汗をかいた時だけでなく、人は皮膚や呼気から「不感蒸泄」(ふかんじょうせつ)と言って、体重が70kgの人で1日に約1L近くもの水分、ミネラルが失われています。
その時、水分だけでなくミネラルを一緒に補給することが重要です。

ミネラルは、体の調子を整えるために必要な栄養成分で、5大栄養素の1つです。
体内で作ることができないため、食品や飲料から補給する必要があります。

熱中症に効果的なミネラル入りむぎ茶は、手軽にミネラルが補給できるのでこまめに飲用すると良いでしょう。ミネラルが不足すると疲れ、めまい、動機などの体調不良などが起こります。

※5大栄養素:たんぱく質・脂肪・炭水化物・ビタミン・ミネラル

効果的な水分、ミネラル補給「点滴飲み」

熱中症対策に効果的「点滴飲み」とは?

熱中症は発生した当日の水分とミネラル不足から起こるのではなく、数日前からの不足が原因で発生します。

また、水分とミネラル補給は、一気に行っても血液内に吸収された時にしか効果がありませんので、少しずつ継続的に飲む「点滴飲み」が効果的です。体重が70kgの人では、1日に約2.5Lの水分摂取が必要です。

生活シーンや体調に合わせた飲料の選び方

ミネラル入りむぎ茶

適度な塩分とミネラルを含み糖分を含まないことから、「エネルギー消費量はさほど高くないが汗をかく」という、日常生活を過ごす大半の方に推奨できる最適な熱中症対策飲料です。

スポーツドリンク

大量に汗をかいた時に飲用することを推奨します。ただし、エネルギー消費量がさほど高くない大半の人にとっては、糖分が多いため糖尿病(一過性の)リスクや、肥満リスクに注意が必要です。

経口補水液

脱水症状に陥ってしまった後、特に医師から脱水状態の食事療法として指示された場合に限り飲んで良い飲料です。自己判断で予防的に飲むと塩分の過剰摂取になることがありますので注意が必要です。

監修:野崎豊 先生(ノザキクリニック院長)

日本小児学会専門医、認定産業医/日本体育協会 公認スポーツドクター 日本東洋医学会名誉会員/漢方専門医/臨床内科医会専門医

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

「くらしをもっと楽しく!かしこく!」をコンセプトに、マニア発「今使えるトレンド情報」をお届け中!話題のショップからグルメ・家事・マネー・ファッション・エンタメまで、くらし全方位を網羅。

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