買う順番変えるだけ?【現役スーパー店員暴露】食費を減らす「スーパーの回り方」

  • 2024年01月18日公開

こんにちは、ヨムーノライターのテツです。

スーパーに行くとついついたくさん買ってしまい、予算オーバーになることってありますよね。じつはお店では、購買心理学をベースに「つい買いすぎる工夫」がされているのです。

自然と、来店した人に、1品でも多く商品を買ってもらう仕組みに。

そこで今回は、「スーパーの戦略にハマらない!賢い買い物術」を紹介していきます。ポイントはたった4つだけ!月5000円ほど食費が減りますよ。

節約に効く買い物術①1ヶ月ごとの食費予算を設定する

節約をしたい方は、まずは1ヶ月ごとの食費予算を設定しましょう。

もちろん細かく家計簿をつけられたらいいですが、そこまでするのは面倒くさくて続かなくなる方も多いと思います。

まずは1ヶ月の食費予算を設定し、1ヶ月分のレシートを財布にためて、月末にいくら使ったのかを確認するだけでも意識が変わってきます。

ちなみに食費は収入の15%以内で設定するのが理想と言われています。しかし、各家庭でそのあたりの基準は違うはずなので収入と固定費などの支出から理想の予算を出してみましょう。

理想の予算と現実を知ることでどのくらい食費を削るべきか分かるはず。もしくは現状で問題ない場合もあるかもしれません。

現状に問題があって、節約が必要そうな方は買い方を工夫しましょう。

【節約効果アップ】「買い物の予算」が決まれば「ムダ買い」防止!

月予算が決まったら、買い物の回数で割ると、1回の買い物で使える金額が見えてきます。

たとえば週1回まとめ買いする人なら、月予算を4~5で割るだけ!

買い物に使える予算が見えると、ムダに買ってしまうことがなくなります。

節約に効く買い物術②「野菜コーナー」はスルー!「肉・魚」から買い回る

スーパーでは野菜コーナーから鮮魚コーナー、お肉コーナーの順番でレイアウトを作っている場合が多いですが、バカ正直に野菜コーナーから買い回る必要はありません。

最初に野菜コーナーから回ることで、特売の安い野菜・果物をついつい手に取ってしまいます。

人は入店してすぐカゴに安い商品を入れることで購買意欲が増し、財布のヒモが緩んでしまう性質があります。その後の肉・魚・惣菜売り場で単価の高い商品をたくさん買ってしまうという訳。

このようにスーパーは人の心理的性質を計算して、野菜コーナーを入口に配置しています。

また野菜コーナーの中でも特に入口に近い場所には「スポットコーナー」と呼ばれる特売商品などの激安商品を置いている店も多いんです。

これも入店直後なるべく早いタイミングで、商品をカゴに入れさせようとする作戦の一つ。

【ここに注意】入り口付近の特売・お菓子コーナーで財布のひもを締める

ドラッグストアが入り口付近に採算が取れていないような激安のお菓子を配置しているのも同じ理由。お菓子を薄利多売で売っても店内の薬を一緒に買ってもらえれば十分利益は取れますからね。客寄せも兼ねてますが、客単価を上げる目的があるんです。

【節約効果アップ】単価の高い肉・魚から買えば「ついで買い」が消える

そのスーパーの戦略を逆手に取ると、店内の奥まで入って肉や魚など大きい額のものを先にカゴに入れることで、財布のヒモが閉まり無駄遣いを防ぐことができるんです。

小売店の戦略を逆手に取ってお肉・鮮魚コーナーから買い物を始めましょう。お肉やお魚は単価が高いのでカゴに入れた瞬間から財布のヒモが閉まり、ムダなついで買いを防ぐことができます。

節約に効く買い物術③「肉・魚」の後は「調味料・朝食セット」を買う

お肉コーナーや鮮魚コーナーを回ったら、次は「必ず必要なもの」を買い揃えましょう。

必要なものは各家庭によって若干違うかもしれませんが、定番は牛乳、食パン、お米、卵といった「朝ごはんに必要な食材」、そして醤油や塩などの調味料、油などでしょうか。

これらは地味に「毎日の食卓に欠かせないもの」なんです!

【ここに注意】カートを使うと、買いすぎの危険度もアップ!

またできるだけ、カゴは手で持つのがおすすめ。肉・魚・食品をカゴに入れている段階で結構重くなってくるはず。カートでは感じないカゴの重さを感じることで、買いすぎを防止できます。

【節約効果アップ】「カゴ埋め作戦」で、「買いすぎ」を防げる

お肉やお魚を買った後に、必要なものをカゴに入れることでカゴが埋まっていき、予算以上の無駄遣いを防ぐことができるんです。

節約に効く買い物術④最後に「野菜コーナー」で締める

これは青果部で働く私としては本当は教えたくないことなんですが、スーパーで1番買う予定の無いものをカゴに入れてしまう方が多いのは、じつは「野菜」なんです。

なので、ガチで節約したい方はお買い物の最後に、野菜コーナーを買い回りましょう。

【ここに注意】色鮮やかな野菜は、じつは「余計に買いすぎる食材NO.1」

上でも書きましたが、一番最初に野菜コーナーへ行ってしまうと特売商品や色鮮やかな商品をカゴに入れてしまうのが人の心理。

【節約効果アップ】「必要な量」だけ買うことで「食品ロス」もゼロ!

最後に野菜コーナーを回ることにより、先にカゴに入れたお肉やお魚によってメニューを考えながら野菜を選ぶこともできます。

安いからといって、いつ使うかわからない野菜を買ってしまうと、気づけば冷蔵室で腐っていた......なんてことになりかねません。

いくら安かったとしてもダメになった野菜を捨てちゃうのは、お金を捨てているのと同じことになりますからね。

「必要最低限だけ買う仕組み」を作れば、節約に成功する!

最近は品揃えが豊富なお店が多く、買い回りしているだけでも楽しくなりますよね。

ただ本来は、「欲しいものがあるからお店に行く」というのが目的で、不必要なものを買っていたら節約なんてできません。

しかし、お店側も必死なので様々な策(笑)を打ち出してきます。それを避けて節約がしたいなら、メモをしてから買い物に行く・お肉コーナーから買い回る、など自分のルールを決めて買い物をすることで無駄遣いを防ぐことができます。

節約したい方は、今回の記事を参考にしてみてくださいね。

この記事を書いた人
スーパー青果部・テツ

スーパーの青果部で社員歴10年!野菜・果物について詳しいです。食べることが大好きで、日々おいしい食材を探してSNSで紹介しています。(Twitterのフォロワー数は52.5万人)青果物の豆知識や選び方を記事で紹介します!

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