【衝撃!実録漫画】「早く終わって……(涙)」再び始まった地獄の日々に虚しい願い【いじめの記録⑰】
- 2022年06月24日更新
こんにちは、ヨムーノ編集部の漫画担当です。
「わが子がもし、いじめに遭っていたら……」そのときは親としてどのような対応が取れるでしょうか。
漫画家moroさんがブログで発表した「いじめの記録」という作品は、まさにそれに答えてくれるような内容。moroさんの長女が中学1年でいじめに遭い、それを親子で手探りで解決していった実録です。
前回、先生から信じられないような言葉をかけられ、いじめを訴えるのを諦めたmoroさんの長女……。今回は「【いじめの記録⑰】再び孤立させようとする動き。」編をお届けします。
登場人物紹介
こもろ
作者moroの娘。中学1年生になったばかり。
A
こもろと同じクラスで、部活動も一緒。小学2年生の時に娘をいじめていた経緯があり、作者は当初より不安に感じていた。
※このお話は新型コロナ感染症流行前の出来事です。
【いじめの記録⑰】再び孤立させようとする動き。
担任の先生から、耳を疑う言葉をかけられた娘。
環境の改善を諦めた娘は、悪態をつかれてもスルーするように心がけました。
(これは私のことじゃない。聞こえないふり、聞こえないふり…)
そう自分に言い聞かせたそうです。
そんなある時です。
クラスの女子が助けてくれました。
Aたちは、再び娘を孤立させようとしますが
彼女たちには、もう通用しませんでした。
学年主任の先生の言葉が、
娘の思いが、
クラスの女子たちの心にちゃんと届いていました。
女子たちが普通に接してくれる。
これはとても大きかった。
Aたちに悪口を言われても、耐えることができたそうです。
そうして、7月を迎え(13歳になり)、夏休み前の終業式まで、学校を休まず過ごすことができました。
夏休みは穏やかに過ごし……。
9月。
また学校が始まります。
寝坊して、バタバタしながらも家を出た娘。
なんとか間に合い
教室に入ると
「汚い」と言われて、納得できなかった娘は、説明しました。
でも、ダメでした。
通じない。
思春期女子です。
こういうことは、やっぱり気にします。
A、b子、c子たちは
“こもろにいかにダメージを与えるか”
これがひとつの目的になっていたようで
娘が無反応だと、つまらなそうにし、
反応があると、興奮した様子で、その後もしつこく言ってきたそうです。
この辺りは、ネットの誹謗中傷と同じですね。
ーーーーーーーーーーーーー
さて、9月半ばのことです。
翌月に、市内の学校対抗リレー大会が行われるとのことで
放課後は練習です。
そして、そこには
彼女たちは、選手として選ばれていました。
どうしてこのメンバーなのか、娘は運命を呪いました。
2人は時折ニヤつきながら、娘を見て話をします。
悪口を言っているのは、すぐわかりました。
この練習は数週間続きますが、娘は「地獄でしかなかった」と言っています。
練習中、心の中で、ずっと唱えていました。
~~~~~~~~~~~~~~~~
この卑劣な行為、めちゃくちゃ腹立つ~~~~~~!!!
結局、自分たちだけの関係じゃつまらないから、いじめをだしにして結束しているだけですよね。それにしても、周囲の女子たちはわかってくれていてよかった(涙)。
明日は「【いじめの記録⑱】なんとなく覚えた、違和感。」編をお届けします。お見逃しなく!
次の話を読む(第18回)
前の話を読む(第16回)
この話を最初から読む(第1回)
※こちらの漫画は、ブログで公開されたものをヨムーノ編集部が再構成、編集したものです
moroさんからメッセージ
moroさんから次のようなコメントをもらっています。
大人たちや友人たちの働きかけ、娘の頑張りもあり、結果として、いじめはなくなりました。
ですが、娘の心の中にはいじめにあった出来事が、ずっと心に残ったままです。
記事にすることで昇華できるといいな、と思います。
描くことは、娘の希望でもあります。
また、これは、いじめ報復を目的とした記事ではありません。
関係者への誹謗中傷はお控えいただきますようお願いいたします
「いじめは絶対いけない!」は大前提。
でも、「この子がやったんだって」と個人を特定したり、「この先生、むかつく!」と悪口を言ったりと、誰かを悪者にしてむやみに攻撃しても、いじめは解決しないことは周知のとおり。
これは、大人はどう行動したらいいか、具体的にどうしたらわが子を救えるか、ヒントが詰まった実録漫画です。
作者紹介
当初はハンドメイドを掲載していたブログにて、息子さんの自閉スペクトラム症の診断を機に自閉症についての絵日記を描いたところ話題に。息子さんを中心に日常を描いた作品をたくさん発表しています。
ネットによる突然の誹謗中傷被害の記録を綴った最新作にも注目です!
【書籍情報】
誹謗中傷犯に勝訴しました~障害児の息子を守るため~
著者:moro
発売元:竹書房
価格:kindle版(電子書籍)1,188円(税込)
※kindle版の値段は2022年6月5日時点のものです。
「誹謗中傷犯に勝訴しました~障害児の息子を守るため~」販売ページを見る(Kindle版)
moroさんのブログでは、子どもや夫との毎日で起きた抱腹絶倒なアクシデントやホロリとした子どもの行動、憤った出来事などを綴った、思わず共感する漫画がいっぱい!ぜひチェックしてみてくださいね。
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