ハワイでの不動産購入!日本とハワイどちらの金融機関でローンを組む?

  • 2023年06月27日更新

こんにちは、金融・経済ライターの渡辺 智です。
ハワイに不動産を購入したいと考えている方は、富裕層を中心に多いのではないでしょうか?

ハワイの不動産は、日本の不動産に比べて資産価値が落ちにくいですし、減価償却のメリットも大きいです。
しかしハワイの不動産をローンを組んで購入したいと思ったとき、多くの方は、日本とハワイのどちらの金融機関でローンを組むのか疑問に思うのではないでしょうか?

今回は、ハワイの不動産を購入する際のローンについて詳しく説明します。

ハワイで不動産購入する際の購入方法とは?

そもそもハワイで不動産を購入する際、現金で買う人が多いのか、それともローンで買う人が多いのでしょうか。

私は、都市銀行のプライベートバンク部門で仕事をしていたので多くのハワイに物件を買う富裕層を担当してきました。
ハワイの不動産を買う人は、肌感覚ですが、ローンで購入する方が圧倒的に多かったです。

なぜローンで購入するかというと、ズバリ金利が低いことと相続対策になるからです。現在の不動産購入のためのローンの金利は、過去最低水準です。顧客の年収などの属性にもよりますが、1%台であることも決して珍しくありません。

1%台の金利でローンを組むことができれば手元資金を不動産購入に当てるのは馬鹿らしいと考えるのが富裕層の考え方です。

なぜなら手元資金を他のことに当てることができるからです。資産運用をすれば余裕で1%〜2%くらい利益をあげることができると考える方が圧倒的に多いのです。

また金利面だけでなくローンを組むことによって相続対策にもなります。
ローン残高は資産から控除することができるので万が一のことを見越してローンを組んで不動産を購入する方が多いのです。

日本の銀行で融資してくれる金融機関はある?

メガバンクは少なくともハワイの不動産の融資を行っています。

ハワイを含む海外不動産への融資は、一般の支店ではほとんど取り扱いがないのが実態です。
しかし、プライベートバンカーがついている顧客に関しては、ローンの商品をアレンジして貸し出しを行います。

一般顧客が利用するには敷居が高いかもしれませんが、海外不動産の方が日本の不動産のローンより高い金利が取れるので積極的に取り組んでくれる可能性は、十分あります。

日本の銀行で融資を受ける際の注意点

日本の銀行でローンを組む際の注意点は、主に2つあります。

1つ目の注意点は、担保にとる物件です。多くの場合、担保にとる物件は、日本にある不動産で担保価値が、ローンを組む予定のハワイの不動産と同等かそれ以上の物件です。

銀行によってハワイの不動産を担保対象になっている場合もあります。担保の対象物件についてはよく確認することが大切です。

2つ目は、ローンの対象が賃貸だけでなく別荘や自宅用も対象になっているかどうかです。

賃貸の場合は、多くの銀行で取り扱っていますが、別荘や自宅用の場合、取り扱いがない銀行もあります。

別荘や自宅用の場合取り扱いがあっても不動産ローンよりも金利が高いフリーローンになってしまう可能性があります。ローンの対象についてはよく確認することが大切です。

ハワイの銀行で融資を受ける際の注意点

ハワイの銀行で当然ですがローンを組むことができます。日本人向けに日本語ができるスタッフを揃えている銀行が多いのでストレスなく相談や手続きをすることができます。

ハワイの銀行でローンを組む際の注意点は金利と頭金です。

ハワイの銀行でローンを組む際の注意点の1つ目は金利です。ハワイの銀行で提示される金利は日本の銀行の金利よりも高いケースが多いです。

日本の政策金利は現在マイナス金利です。しかしアメリカの政策金利は1.75%から2%になっています。そもそものベースの金利が高いのである意味しょうがないといえます。

ハワイの銀行でローンを組む際の注意点の2つ目は頭金です。ハワイの銀行の多くが50%近い頭金を要求してきます。
多額の頭金を支払うことになるので富裕層がローンを組む目的に合致しないかもしれません。

日本とハワイでローンを組む際の注意点をきちんと理解したうえで、自分に合った方法でハワイ不動産の購入を検討しましょう。

この記事を書いた人
ライター
渡辺 智

都市銀行に11年勤務しハワイの不動産を取り扱う。現在は保険会社に勤務。FP1級、証券アナリスト、宅建、日商簿記1級の資格を保有し、難しい金融・経済についてわかりやすく伝えることをモットーにしています。

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