【エアコンのつけっぱなし】で寿命は縮む?故障の原因・NGな使い方を空調のプロが解説

  • 2026年08月15日公開

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こんにちは、ヨムーノ編集部です。

夏になると、「一日中エアコンをつけっぱなしにしているけれど、こんなに使って大丈夫?」と心配になることはありませんか?

猛暑日には朝から晩まで、さらには就寝中もエアコンが欠かせないことがあります。しかし、使い方によってはエアコンへの負担を大きくしてしまうことも。

今回はTECサービスさんに、エアコンの寿命を縮めやすい使い方と、長く使うために気をつけたいポイントについて教えていただきました。


教えてくれたのは…"空調のプロ"株式会社TECサービス

  • 株式会社TECサービス 代表取締役 寺脇 貴浩(てらわき たかひろ)さん

高校卒業後、航空自衛隊や物流業界での勤務を経て、空調設備業界へ転身。資格取得後に独立し、2009年に株式会社TECサービスを設立しました。

現在は、業務用エアコンの設計・施工・保守・修理を中心に、省エネ設備の提案やフロンガスの適正管理にも取り組んでいます。

また、業界団体の認定講師として、技術者の育成にも携わっています。

株式会社TECサービス

Q.暑い日にエアコンを一日中つけっぱなしにすると、寿命は縮む?

猛暑日には、一日中エアコンをつけっぱなしにすることもありますよね。長時間の連続運転は、エアコンの寿命に影響するのでしょうか。

一日中の運転は、標準的な使用時間を大きく上回る

エアコンの設計上の標準使用期間は10年とされており、これは冷房9時間/日、暖房7時間/日といった標準的な使用条件を前提として設定されています。

そのため、猛暑日などに一日中連続して運転する機会が増え、標準的な使用時間を大きく上回る状態が続くと、圧縮機(コンプレッサー)やファンモーター、電子基板などの部品の経年劣化が進みやすくなり、結果として故障のリスクが高まる可能性があります。

ただし、これはあくまでエアコン本体への負担についての話。TECサービスさんによると、猛暑日にエアコンの使用を控えたり、無理に電源を切ったりすることを勧めるものではないそうです。

定期的な掃除やメンテナンスが、エアコンを長持ちさせるポイント

また、フィルターや熱交換器が汚れた状態で長時間運転すると、空気の流れが悪くなり、冷房効率の低下や消費電力の増加だけでなく、機器内部への負担も大きくなります。

そのため、定期的なフィルター清掃や試運転など、日頃のメンテナンスを行うことが、エアコンを長く安心して使用するためには重要です。

オーバーホール洗浄を行うことで、カビのにおいの軽減も期待できます。TECサービスさんによると、冬の暖房シーズン前に行うのがおすすめとのことです。

暑い日は熱中症予防を優先し、必要に応じてエアコンを適切に使用することが大切です。そのうえで、フィルター掃除や室外機まわりの環境を整えるなど、できる範囲でエアコンへの負担を減らしていきたいですね。(ヨムーノ編集部)


エアコンの寿命を縮めやすい、日常のNGな使い方4選

普段何気なくしていることが、エアコンに負担をかけている場合もあります。寿命を縮めることにつながりやすい、日常のNGな使い方を見ていきましょう。

NG①フィルターを長期間掃除せず、ホコリをためる

代表的なものとして、フィルター掃除を長期間行わないことが挙げられます。

フィルターにホコリが詰まると、空気の吸い込みが悪くなり、冷暖房効率の低下や消費電力の増加につながります。

また、室内機や熱交換器、ファンなどにも負担がかかるため、定期的な清掃が重要です。

NG②室外機の周囲を物でふさぎ、風通しを悪くする

室外機の周囲を物でふさいだり、風通しの悪い状態にしたりすることにも注意が必要です。

室外機は運転時に熱を放出する役割があるため、周囲の通気が妨げられると熱交換効率が低下し、圧縮機(コンプレッサー)など主要部品への負担が増加する可能性があります。

NG③室外機が放出した熱風を再び吸い込む「ショートサーキット」に注意

エアコンの室外機が放出した熱い空気を、再び自ら吸い込んでしまう現象を「ショートサーキット」といいます。

ショートサーキットが起こると、排出した熱い空気を吸い込み、さらに熱くなった空気を排出し、また吸い込む……という状態を繰り返し、室外機自体がどんどん熱くなってしまいます。

TECサービスさんによると、一定の温度を超えると、エアコンが運転を停止してエラーが表示されることもあるそうです。

この状態になると「エアコンが故障した」と思ってしまいがちですが、機器そのものが壊れているとは限りません。室外機の周囲の環境を改善することで、通常どおり運転するようになる場合もあります。

よく「コンセントを抜いてリセットする」という対処も行われますが、原因となっている室外機周辺の環境を改善しなければ、再び同じ症状が起こる可能性があります。

こうした状態を繰り返すことで各部への負担が積み重なり、最終的には故障につながることもあるため注意が必要です。

NG④極端な温度設定や、こまめすぎる電源のオン・オフ

さらに、極端な温度設定での運転や、短時間で電源のオン・オフを頻繁に繰り返す使い方も、エアコンへの負荷を高める要因となります。

特に圧縮機(コンプレッサー)は起動時に負荷がかかるため、室温を一定に保つような安定した運転の方が、状況によっては負担を抑えられる場合があります。

TECサービスさんによると、最高気温が非常に高くなる真夏であれば、1時間以内の外出なら電源を切らない方が省エネになる可能性が高いとのこと。ただし、住宅の断熱性能や構造などによっても異なります。

日頃のお手入れでエアコンを長持ちさせよう

暑い夏を快適に過ごすために、今や欠かせないエアコン。できるだけ長く、安心して使い続けたいですよね。

フィルターをこまめに掃除したり、室外機まわりの風通しをよくしたりと、ちょっとした心がけも大切です。日頃から上手にお手入れしながら、暑い夏を快適に乗り切りましょう。

※一部AI画像を使用しております。

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