空調のプロ直伝「エアコンの電気代」節約術!逆効果なNG行動も
- 2026年08月16日公開
こんにちは、ヨムーノ編集部です。
エアコンの電気代を少しでも抑えたいと思っても、暑さを我慢して使用時間を減らすのは避けたいもの。
エアコンへの負担を抑えながら効率よく運転することが、省エネにつながります。具体的にどのような使い方をすればよいのか、TECサービスさんに伺いました。
教えてくれたのは…"空調のプロ"株式会社TECサービス

- 株式会社TECサービス 代表取締役 寺脇 貴浩(てらわき たかひろ)さん
高校卒業後、航空自衛隊や物流業界での勤務を経て、空調設備業界へ転身。資格取得後に独立し、2009年に株式会社TECサービスを設立しました。
現在は、業務用エアコンの設計・施工・保守・修理を中心に、省エネ設備の提案やフロンガスの適正管理にも取り組んでいます。
また、業界団体の認定講師として、技術者の育成にも携わっています。
設定温度・風量・風向き・運転モードのうち、電気代への影響が大きいのは?

設定温度や風量など、エアコンにはさまざまな調整機能があります。そのなかでも、電気代への影響が大きいのはどれなのでしょうか。
それぞれの違いについて、TECサービスさんに教えていただきました。
電気代を左右しやすいのは「設定温度」
TECサービスさんによると、設定温度は電気代への影響が特に大きいポイントのひとつ。
真夏に設定温度を必要以上に低くすると、室温をそこまで下げるために圧縮機(コンプレッサー)がより多く働き、消費電力も増えやすくなります。
また、風量は大きくするほど消費電力が増えるものの、温度調整を行う圧縮機に比べると、ファンによる消費電力は小さくなります。
風向きは“電気代”より「温度ムラ」に注目
風向きを変える動作そのものが消費する電力は大きくありませんが、風向きによって室内の温度ムラが生じると、結果的にエアコンの運転効率に影響することがあります。
冷たい空気は重く下にたまりやすいため、冷房時は風向きを上向きにして、部屋全体に冷気を行き渡らせるのがおすすめです。
「除湿=省エネ」とは限らない!?
運転モードでは「除湿運転」に注意が必要です。
特に「再熱除湿」は、一度空気を冷やして湿度を下げ、ドレン水として水分を排出したあと、冷えすぎないよう再び空気を暖めます。
冷やしてから暖めるという工程を行うため、冷房運転よりも消費電力が多くなる場合があります。
プロが教える!エアコンの電気代を抑える節約術4選

電気代を抑えるためには、エアコンを効率よく運転させることが大切です。
暑さを我慢せずにできる、上手な節約術を見ていきましょう。
節約術①設定温度を必要以上に下げない
まず意識したいのが、設定温度です。夏場は必要以上に設定温度を下げず、室内を冷やしすぎないことが省エネにつながります。
節約術②風量は「弱」ではなく「自動」にする
風量を「弱」に固定するよりも、エアコンの自動運転機能を活用することで、室温や設定温度に応じて効率的に運転できる場合があります。
TECサービスさんによると、取引先のダイキンからも、近年のAI搭載機種では「おまかせ自動」が省エネにつながると聞いているそうです。
現在のエアコンには、使用状況などを学習しながら快適な運転を行う機種もあります。
基本的な考え方として、温度調整を担っているのが圧縮機(コンプレッサー)、風量を調整しているのがファンです。
圧縮機は多くの電力を消費するため、風量を「弱」にすることだけを意識するのではなく、エアコンに効率よく温度を調整してもらうことがポイントです。
節約術③フィルターを定期的に掃除する

フィルターを定期的に清掃することも重要です。
フィルターにホコリがたまると空気の流れが悪くなり、エアコンがより多くのエネルギーを使って運転することになります。
定期的なお手入れによって、冷暖房効率の低下を防ぎましょう。
節約術④室外機の周囲を物でふさがない
室外機の周囲の環境を整えることも、省エネにつながります。
室外機の吸い込み口や吹き出し口の前に物を置くと、熱の放出が妨げられ、エアコンの効率が低下する可能性があります。室外機の周辺は、風通しのよい状態を保つことが大切です。
加えて、扇風機やサーキュレーターを併用して室内の空気を循環させることで、冷たい空気を効率よく部屋全体に届けることができます。
設定温度を大きく下げなくても快適性を高められるため、省エネにつながります。
節電のつもりが逆効果!エアコンの電気代を増やしやすいNG行動2選

電気代を節約しようと、こまめにエアコンの電源を切ったり、設定温度を大きく変えたりしていませんか?
実は、よかれと思ってしていることが、かえって消費電力を増やしてしまう場合もあります。
NG①電源をこまめにオン・オフする
エアコンの電源を頻繁にオン・オフするのは避けましょう。
短時間の外出や、室温が少し変化するたびに電源を切ると、再び設定温度まで室温を下げたり上げたりする際に、圧縮機(コンプレッサー)が大きく動作し、多くの電力を消費する場合があります。
そのため、短時間の外出であれば、こまめに電源を切るよりも、設定温度を維持しながら運転を続けた方が消費電力を抑えられることもあります。
エアコンは運転開始時に多くの電力を使うため、むやみにオン・オフを繰り返さず、使用状況に合わせて運転することがポイントです。
NG②暑いからと設定温度を一気に下げる
設定温度を極端に変更することにも注意が必要です。
例えば、暑い室内を急激に冷やそうとして設定温度を大幅に下げると、エアコンが高出力で運転する時間が長くなり、消費電力の増加につながる可能性があります。
快適性を保ちながら、適切な温度設定で運転することが省エネにつながります。
エアコンを上手に使って電気代を抑えよう
エアコンの節電は、暑さを我慢するのではなく、効率よく運転することがポイントです。
設定温度や風量を見直したり、フィルターや室外機まわりをお手入れしたりと、できることから取り入れてみてくださいね。
※一部AI画像を使用しております。
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