共働き夫婦、家事の7割以上を妻が担っている!「家事の自動化」に関する実態調査
- 2021年03月22日更新
様々な家電の登場によって自動化された家事は多い。最近ではロボット掃除機やネットスーパーなどを活用している人も多いでしょう。しかし、まだまだ家事に一定の時間を奪われている人は多いのではないでしょうか。特に家事に費やせる時間が少ない兼業主婦たちは、「家事の自動化」についてどう考えているのでしょうか。
今回、オウチーノ総研(株式会社オウチーノ/本社:東京都港区/代表:井端純一)は、首都圏在住で20歳~59歳の働く既婚女性813名を対象に、「『家事』に関するアンケート調査」を行いました。はじめに、「夫とどれくらい家事を分担していますか?」と聞きました。日頃のすべての家事を100とし、自身・夫・その他(親・義親、子ども、家事代行など)、それぞれが担っている割合を回答してもらいました。平均を出すと、自身が73.9、夫が20.7、その他が5.4という結果でした。次に、「家庭で、すでに自動化している家事は何ですか?」と質問しました。結果、「食事の片付け・食器洗い」が15.1%、「部屋の掃除」が9.7%、「洗濯物を干す」が8.1%でした。続いて、「あなたが自動化したいと思う家事は何ですか?」と聞いたところ、「風呂掃除」が最も多く54.5%、「トイレ掃除」が51.8%、「部屋の掃除」が40.3%と続きました。さらに、「自動化したくない・自分の手でやりたいと思う家事は何ですか?」と質問したところ、「料理」が31.4%で最も多く、次いで「買い物」が18.6%、「ペットの世話」が17.5%でした。最後に「仮に家事を自動化した場合、空いた時間を何に使いたいですか?」と質問したところ、「家の中で1人で過ごす時間」と回答した人が最も多く15.0%、次いで「運動・健康維持」が11.6%、「1人で外出する時間」が9.5%でした。
共働き夫婦、家事の7割以上を妻が担っている!
はじめに、「夫とどれくらい家事を分担していますか?」と聞きました。日頃のすべての家事を100とし、自身・夫・その他(親・義親、子ども、家事代行など)、それぞれが担っている割合を回答してもらいました。平均を出すと、自身が73.9、夫が20.7、その他が5.4という結果でした。圧倒的に妻の負担が大きいことが分かります。また、10.5%は自身が100だと回答しました。
子どもがいる人の平均は、自身が74.6、夫が17.7、その他が7.7だったのに対し、子どもがいない人の平均は自身が73.1、夫が24.6、その他が2.3でした。子どもがいると、妻の負担は変わらないが、親や義親、また子どもなどが担う家事の割合は増え、夫の割合は減っていることが分かりました。
自動化したい家事、第1位「風呂掃除」。
次に、「家庭で、すでに自動化している家事は何ですか?」と質問しました。結果、「食事の片付け・食器洗い(食洗器など)」が15.1%、「部屋の掃除(ロボット掃除機など)」が9.7%、「洗濯物を干す(乾燥機など)」が8.1%、「買い物(ネットスーパーなど)」が7.7%でした。一方、67.3%は「特になし」と回答し、共働き家庭の3組に2組は家事の自動化が進んでいないことが分かりました。ちなみに、子どもがいる家庭で自動化していないのは63.1%、子どもがいない家庭では72.8%でした。仕事、家事に加えて子育ての負担が増えるため、子どもがいる家庭は家事自動化の必要性は高そうです。
続いて、「あなたが自動化したいと思う家事は何ですか?」と聞いたところ、「風呂掃除」が最も多く54.5%、「トイレ掃除」が51.8%、「部屋の掃除」が40.3%、「食事の片付け・食器洗い」が37.3%、「布団干し・布団掃除」が36.0%と続き、「掃除」を自動化したいと考える人が多いことが分かりました。
自動化を望まない家事、第1位「料理」。
次に、「自動化したくない・自分の手でやりたいと思う家事は何ですか?」と質問したところ、「料理」が31.4%で最も多く、次いで「買い物」が18.6%、「ペットの世話」が17.5%、「トイレ掃除」が16.4%、「ゴミ出し」が11.2%でした。また、「特になし」は39.0%でした。「特になし」と回答した人を年代別に見ると、20代が44.1%、30代が39.5%、40代が38.6%、50代が34.7%でした。年代が上がるにつれて、「自動化したくないと思う家事」がある人が増えていくことが分かりました。家事を長く続けている分、こだわりがある人も多いのでしょう。
「料理」と回答した人にその理由を聞いたところ、「好きだから・楽しいから」が最も多く、具体的には「子どもと料理するのが楽しいから」(37歳)や「料理するのが趣味だから」(57歳)などの声が聞かれました。次いで「味の好みがあるから」という理由が多く、例えば「旬の食材を体調や好みに合わせて、自分で味付けを変えて食べたいから」(41歳)や「家族の好みが多様で、個々の味付けあるから」(27歳)などが挙がりました。他には「好きな物を食べたいから」という声が多く、具体的には「その日の気分によって食べ物を選びたいから」(46歳)や「好きな物を工夫しながら作りたいから」(27歳)などが挙がりました。
「買い物」では、「目で見て選びたいから」という理由が最も多く、例えば「特に食材は良し悪しを自分の目で見て選びたいから」(41歳)、「品物を自分の目や手で触って確認したいから」(25歳)などの声が聞かれました。次いで「好きだから・楽しいから」が多く、具体的には「買う物をあれこれ選ぶのは楽しいから」(41歳)や「買い出しがリフレッシュにもなるから」(28歳)などの理由が挙がりました。他には「売り場を見て考えたいから」という理由が多く、例えば「その日の安売りの食材などを見て、献立を考えられるから」(27歳)や「いろいろな商品を見たりすることで流行が分かりおもしろいから」(35歳)などの声が挙がりました。
「ペットの世話」と回答した理由で最も多く挙がったのは、「愛情表現だから」でした。具体的には「飼ったからには手をかけてあげたいから」(38歳)や「愛情を注ぎたいから」(58歳)などが挙がりました。次いで「ペットとの信頼関係を築くため」という声が多く、例えば「コミュニケーションが必要だから」(54歳)や「気持ちが伝わらなくなるから」(54歳)などが聞かれました。
また、「特になし」と回答した人の理由では、「できるものなら何でも自動化してほしい」(56歳)や「自動化の金銭的負担が軽いなら全て自動化したい」(34歳)などが挙がりました。今後、様々な家事で自動化が進んだとしても、金銭的な問題はネックになりそうです。
4人に1人が、家事が自動化されたら空いた時間を「1人で過ごす時間」に使いたい。
最後に、「現在家事に時間を取られることで、最も我慢していることや後回しになっていることは何ですか?」と聞きました。結果、「家の中で1人で過ごす時間」と回答した人が最も多く14.8%、「運動・健康維持」が9.0%、「美容」、「子育て・子どもとの時間」がともに7.0%、「夫との時間」が6.3%、「1人で外出する時間」が6.0%と続きました。また、「特になし」は22.6%だった。子どもがいる人では、「家の中で1人で過ごす時間」が14.7%、「子育て・子どもとの時間」が10.3%、「運動・健康維持」が10.1%、「美容」が7.1%、「夫との時間」が6.7%、「特になし」が17.5%でした。子どもがいない人も同様に「家の中で1人で過ごす時間」が最も多く14.9%、「運動・健康維持」が7.4%、「美容」が6.9%、「1人で外出する時間」が6.0%、「夫との時間」が5.7%と続きました。また、「特になし」は29.5%でした。子どもがいる家庭の方が、家事によって我慢していることや後回しになっていることが多いようです。
さらに「仮に家事を自動化した場合、空いた時間を最も何に使いたいですか?」と質問したところ、「家の中で1人で過ごす時間」と回答した人が最も多く15.0%、次いで「運動・健康維持」が11.6%、「1人で外出する時間」が9.5%、「子育て・子どもとの時間」と「勉強・資格取得」がともに6.3%でした。「家の中で1人で過ごす時間」、もしくは「1人で外出する時間」と回答した人を合わせると、24.5%が1人の時間を望んでいることが分かりました。
家事を自動化することによって、時間が空くだけでなく、家事によるストレスが軽減される、心に余裕ができるなど、得られるものは大きいでしょう。家事に定年はなく、これから先も長く続くもの。完全に自動化することは難しいかもしれませんが、可能なところから自動化していき、ゆとりある暮らしを送ることも大切なのかもしれません。
※調査概要
有効回答 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住で20歳~59歳の働く既婚女性813名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015年12月16日(水)~12月23日(水)
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