悪質な“切り抜き動画”で社長が激怒!「クビ確定だなw」はめられて窮地に(涙)→黒幕上司に正義の鉄槌!
- 2025年10月11日公開

こんにちは、ヨムーノ編集部【ときめき分室】です。
実話をもとにした、スカッとストーリーを3話お届けします。
(1)「有給、残ってないわよ?」…いや、使ったことないんですけど!?
10年間、無遅刻無欠勤。自他ともに認める“皆勤マン”だった僕が、人生で初めて有給を申請した瞬間――思いもよらない一言を浴びせられました。
その日、朝から体が重く、関節がギシギシ。体温計を見ると39.4度。明らかに仕事どころじゃない体調で、欠勤の連絡を入れることに。ところが、上司は不在で、電話に出たのはまさかの社長。
「しっかり休んでね。無理は禁物よ」
そう言ってくれた社長にほっとした僕が「有給でお願いします」と伝えた瞬間――。
「いいけど……有給、残ってないわよ?」
……はい? 一度も使ったことないんですが!
10年皆勤の僕に“有給ゼロ”の通知。頭の中が真っ白になりました。
知らないうちに「使ったことにされていた」有給
体調が落ち着いた後、すぐに社内システムを確認。
すると、見覚えのない日付に「有給取得済み」の文字。
よく見れば、それは祖父の葬儀や裁判員制度の出頭日――。
社内では「特別休暇」や「公務休暇」として扱われることになっている日が、なぜか有給として処理されていたのです。
社長に報告すると、「それは完全に処理ミスね。あなたの有給、もちろんちゃんと残ってるわよ」と、すぐに訂正をしてくれました。
原因は、上司が古い社内規定のまま休暇を処理していたこと。
社内制度が変わっていたことを把握しておらず、有給が“知らぬ間に減っていた”というわけです。
ちゃんと働く。そして、ちゃんと休む
まじめに続けてきた働き方が、いつの間にか帳消しにされそうになっていた――。
今回のことで、「たまには自分の働き方を振り返ってみる」ことの大切さに気づかされました。
まじめに働くことは大事。だけど、自分の権利や体調にもちゃんと目を向けてあげないと、誰も気づいてくれないこともある。
もしあのとき体調を崩さなければ、有給のことに一生気づけなかったかもしれません。
これからは、溜まった有給をちゃんと消化しながら、自分のことも大切に働いていこうと思います。
(2)苦しい取引関係とエスカレートする要求
僕の勤める会社は、品質にこだわった食肉をレストランに卸す食品卸会社。
その中に、20年以上の長い付き合いがある老舗レストランがありました。
都内の一等地に構える有名店ですが、僕たち社員にとっては「大切なお得意様」というよりも、「厄介な取引先」と言ったほうが正確でした。
数年前、その店の担当者が新しく変わったことがきっかけでした。
彼女は常に高圧的で、納品のたびに理不尽な言いがかりをつけてきたのです。
「スジが多いってお客さんが言ってるんだけど?」
「おたくの肉、腐ってるわよw」
僕たちはA5ランクの肉を厳選して納めており、品質には絶対の自信がありました。クレームのほとんどは言いがかりに近いものでしたが、彼女は「誠意を見せろ」と強引に値引きや追加納品を迫ってきました。
しかもその言い方がまた人を小馬鹿にしたようで、電話を取った社員が受話器を置く頃には、肩を落としてぐったりしてしまうほど。
それでも「先代からの恩義がある」と歯を食いしばり、僕たちは採算度外視の取引を続けざるを得なかったのです。
「半額にしろ」最後の一線を越えた日
そしてある日、いつものように電話が鳴りました。
受話器を取った瞬間、胸の奥に嫌な予感が走りました。
この日、彼女は苛立ちを隠そうともせず、乱暴な口調でこう言ったのです。
「最近、お客さんの評判悪いのよ!大事な会合も別の店に取られたの!全部あんたの肉のせいよ!」
そして畳みかけるように、信じられない要求を突きつけてきました。
「こんな肉しか出せないなら、今後の納品分はぜんぶ半額!できないなら契約終了ねw」
耳を疑いました。半額にしたら完全な赤字。そんなもの、もはや取引ではなく「搾取」です。
長年の付き合いを言い訳に、ここまで強引になれるものなのか――。
僕の中で、ついに何かがプツリと切れました。
「ご要求には応じられません。ですので――本日をもって契約は終了とさせていただきます」
「は?ちょっと待ちなさいよ!」
慌てる声を振り切り、僕は静かに告げました。
「長らくのご愛顧、ありがとうございました」
契約終了!社内に響いたのは歓声
大口の取引先を、僕の一存で切ってしまった。会社に大きな損害を与えたのではないか。冷静になるほど、冷や汗が背中を伝います。
重たい気持ちのまま社内に戻り、みんなに報告しました。
「みんな……例のレストランとの契約、今日で終わりだ」
一瞬の静寂。誰もが僕を責めるだろうと覚悟した、その時でした。
「え、本当ですか!?」
「やったー!これで解放される!」
一人の声が上がると、堰を切ったように拍手と歓声がオフィスに響き渡ったのです。
社員たちは満面の笑みでハイタッチを交わし、「部長、ナイス判断です!」「これで本当に良いお肉をお届けすることに集中できますね!」と、口々に僕を称えてくれました。
僕はあの歓声を聞いて、はっきりと悟りました。守っているつもりの古い付き合いが、社員たちの誇りと笑顔を奪う”鎖”でしかなかったのだと。
契約終了後、会社の利益率は改善し、社員たちの表情は目に見えて明るくなりました。一方、あのレストランは業者いじめが常態化していたらしく、他の取引先からも見放され、経営が傾いていると風の噂で聞きました。
良い仕事をするためには、取引先の言いなりになるのではなく、お互いを尊重できる対等な関係こそが不可欠なのだと、改めて教えてくれた一件でした。
(3)「娘を突き飛ばしたのは君か?」突然の疑惑と戸惑い
以前は営業部でバリバリ働いていた僕ですが、数ヶ月前、あるトラブルをきっかけにプロジェクトから外されました。“窓際”なんて陰口も叩かれながらも、営業サポートの仕事に真面目に取り組んでいました。
そんなある日、上司がわざわざ僕の席までやってきて――
「社長が呼んでるぞ。いよいよクビ確定だなw」
と、どこか愉快そうな顔で言ってきたのです。心当たりはない。でも、その態度に嫌な予感しかしませんでした。
そして社長室に入った僕に、衝撃のひと言が飛んできたのです。
社長は静かに切り出しました。
「君、うちの娘を突き飛ばしたそうだね?」
手渡されたスマホには、僕が女性を押しているように見える動画が映っていました。
けれど、僕にはその瞬間の記憶がはっきりと残っていたのです。数日前、会社の敷地内で、女性がしつこい男に絡まれていた場面。とっさに間に入り、相手を突き飛ばして守った――その一場面でした。
「ご、誤解です。あのとき僕は……」
必死に説明しようとしたものの、社長の鋭い視線に言葉が詰まり、しどろもどろになってしまいました。
「このままじゃ、信じてもらえない……」
そんな焦りの中、社長室の扉が開きました。
無実の罪でクビ!?ピンチを救ってくれたのは…
「お父さん、その人は違うの。私を助けてくれたの」
そう話してくれたのは、あのとき助けた女性――そして社長の娘さんでした。実は彼女も社員として社内で働いており、秘書課に在籍していたのです。
彼女は、上司が「アイツ、社長に呼び出しだってよ。もうクビだなw」と社内で吹聴していたことに不安を覚え、社長室を訪ねてきたとのこと。
そして、怖くて声も出せなかったときに僕が現れて助けてくれたこと、動画はほんの一瞬を切り取ったものであることを冷静に説明してくれました。
「本当に感謝しています。あのとき、すごく心強かったんです」
その言葉に、社長の表情が和らぎました。
「そうか……。こんな動画を真に受けて疑ってしまって、すまなかった」
社長は深々と頭を下げてくれました。誤解が解けた安心感と、娘さんを思う父親の素直な姿に、胸がじんとしました。
僕を陥れた“策略”と、その顛末
後日、社長は動画の出どころを調査しました。
すると、現場を偶然見かけた上司が、助けもせずに面白がって動画を撮影。その中から、僕が“突き飛ばしたように見える”場面だけを切り取って、匿名のメールアドレスを使って社長に送っていたことが判明したのです。
さらに、僕がプロジェクトから外れるきっかけとなった“トラブル”についても再調査が行われ、実はその上司の報告ミスだったことが明らかになりました。
「これは見過ごせない事態だ」
社長はそう語り、人事部に僕の評価を見直すよう指示してくれました。
娘さんも、社内で丁寧に事情を説明してくれ、僕は希望していたプロジェクトに正式に復帰。チームの仲間たちは、以前と変わらない笑顔で迎えてくれました。
一方の上司は、完全に信頼を失って別部署へ異動。噂はすぐに社内に広まり、次第に居場所をなくし、ついには退職に至ったと聞いています。
悪質な切り抜き動画は、たとえ真実でなくても、人の人生を大きく狂わせてしまいます。いたずら感覚でそんなことをするなんて、決して許されることではありません。
もしあのとき、社長の娘さんが真実を語ってくれなかったら……。今思い出しても、背筋が凍る思いです。
上司の行動を反面教師に、僕はこれからも誠実に、人から信頼される行動を選び続けていきたいと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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