「ゴミデータは削除しろw」中卒SEコンビをバカにする2代目社長。言われた通り“不要なデータ”全削除した結果…
- 2026年06月14日公開
こんにちは、ヨムーノ編集部【ときめき分室】です。
実話をもとにした、スカッとストーリーをお届けします。
僕は、とあるIT企業でシステムエンジニア(SE)として働いています。隣のデスクで働く同僚の女性も、僕と同じく学歴は中卒。僕たちは現場で泥臭く技術を磨き、2人で協力して社内の複雑な基幹システムを支えてきました。
しかし、創業社長が急逝し、息子の2代目が就任してから、僕たち「叩き上げコンビ」への風当たりは急激に冷たくなったのです。
「中卒コンビ」に居場所はない
2代目社長は、就任直後から「高学歴エリートによる組織改革」を断行。現場の苦労を知らない彼は、学歴だけで人を判断し、僕たちを露骨に蔑むようになりました。
「中卒のSEが書いたコードなんて、信用できるかよw」
「君たち2人は、指示されたことだけをやるように。これから社内のシステムを刷新していくから、余計な口出しは無用だ」
会議からは外され、誰もやりたがらない雑務だけを押し付けられる毎日。さらに社長は、僕たちの目の前で「高給で引き抜いた有名大卒のSE」をチヤホヤし、僕たちが寝る間も惜しんで守ってきたシステムを「前時代の遺物」「ゴミ同然」と罵りました。
「この部署にもう君たちの居場所はない。」
ついには2人まとめて呼び出され、まったく畑違いの部署への異動を命じられました。SEとしての知識も技術も一切必要のない、実質的な「追い出し」の左遷です。
あまりにひどい扱いに、僕と同僚はやむなく退職を決意。それを社長に伝えると、鼻で笑いながらこう言われたのです。
「あ、辞める前に、お前らが作った『ゴミデータ』は一粒残らず消していけよ。新しいシステムに汚いコードが混ざると困るからねw」

2人で完璧に「ゴミ」を清掃した結果
同僚の彼女は悔しさに唇を噛んでいましたが、僕がそっと目配せすると、意図を察して小さく頷きました。
「わかりました。社長のご命令通り、僕たちが作った『不要なデータ』はすべて整理し、身一つで去ります」
僕たちは退職届を提出し、最終出社日に2人で黙々と作業に取り掛かりました。
社長からは「“ゴミデータ”は一粒残らず消せ」と言われましたが、いくら腹が立っていても、エンジニアとして会社のシステムを壊すようなことはできません。資産を故意に破壊するのは、僕たちの仕事の流儀に反するからです。
そこでおこなったのは、これまで自分たちが担当してきた仕組みの「整理」でした。
日々の業務を円滑に回すため、僕たちは現場判断でいくつもの補助ツールを自作していました。複雑な業務フローをつなぐ自動化プログラムや、サーバーの負荷を調整する小さなスクリプトなど、どれも公式プロジェクトではなく、運用を助けるために積み重ねてきた工夫です。
会社からは「不要なものは整理しておけ」と言われていたため、必要な説明は残しつつ、自分たちが個人的に管理・運用していたこれらツールの提供を終了しました。
これらはあくまで、僕たちが善意で作り込んできた仕組みです。会社が「新しいシステムに移行するから不要だ」というのなら、役目を終えたと判断し、区切りをつけたのでした。
僕たちは晴れやかな顔で会社を去りました。その数日後、僕のスマホには2代目社長から、見たこともないほどの着信履歴が入り始めました。
崩壊するシステムと、2人の再出発
共通の知人である元同僚から聞いた話では、僕たち2人が辞めた翌日から、会社は地獄絵図と化していたそうです。
「毎朝自動で更新されていた在庫データが、全部止まってる!」
「サーバーの負荷調整ができなくて、サイトが激重で決済が通らない!」
「手動でやるには膨大な作業量すぎて、現場がパンクした!」
自信満々だったエリートSEたちも、僕たちが「ゴミ」として片付けた、現場の泥臭い運用を支える「秘伝の補助ツール」がなければ、今のシステムが1日も維持できないことに気づき、青ざめたそうです。
焦り狂った2代目社長は「あれは冗談だった! 2人とも月給を3倍にするから戻ってくれ!」と泣きついてきましたが、もう手遅れです。僕と同僚の彼女は、僕たちの実力を高く評価してくれていた別のIT企業に、2人セットで好条件で迎え入れられていました。
「ゴミ」を片付けたおかげで、旧勤務先は機能不全に陥り、2代目社長は自滅寸前とのこと。僕たちは今、学歴という肩書きではなく、積み上げてきた「技術と現場対応力」を心から信頼してくれる新しい職場で、最高のパートナーとして誇りを持って働き続けています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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