【インフル怖い！！】年末年始「病院が閉まって焦る前に」医者が教える「年末年始に準備しておくべきもの」

こんにちは！ヨムーノ編集部です。

今年の年末年始は９連休という方は多いと思いますが、不安なのがお休み中の病気。

年末年始は病院が閉まっていることも多く、開いているところは家から遠かったり混み合っていたりして、この時期に病気にかかるととっても大変……。

そこで今回は、メディアでも大活躍している石原新菜先生に「連休中に備えておくべき風邪対策」をお伺いしました！

教えてくれたのは、2児の母で副院長の石原先生

• イシハラクリニック副院長 石原 新菜先生

メキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどを視察し、自然医学の基礎を養う。

現在は漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。二児の母、また女性としての視点からアドバイスにも定評がある。

年末年始に注意が必要な病気とは？

冬は空気が冷たく乾燥しているため、そういった環境を好む「インフルエンザ」などの感染症にかかりやすくなります。

また冷たい空気や乾燥した空気は、粘膜免疫の働きを落とすほか、年末年始の暴飲暴食で、消化不良や胃もたれなどの胃腸の疲れが現れます。そのため、基本的に風邪やインフル、コロナなどの感染症、食べ過ぎ、飲み過ぎによる消化器系の不調には注意が必要です。

さらに今年は、マイコプラズマ肺炎、コロナ、インフルエンザが同時流行しており、トリプル感染してしまう患者さんが増えているので、感染症の対策と備えは十分にしておくことが重要です。

おこなっておくべき対策は？

手洗い・うがいはもちろん、飛沫感染予防のために「人ごみではマスク」をしましょう。

家での環境も大事なので、室温を22～25℃、湿度50〜60%を保てるように「暖房と加湿器」を使うとよいです。

それから、しっかり寝ること。最低6時間の睡眠を確保することも大事です。

家に準備しておいた方が良いものは？

年末年始は閉まっている病院も多いので、下記のようなアイテムをおうちに備えるのがおすすめです。

①総合風邪薬

感染予防の意識が低くなったことから、呼吸器系の感染症は非常に流行しています。

鼻水、喉の痛みなど軽い風邪の症状の時は、まず総合風邪薬を使って対処をすることを推奨しています。

今は市販売薬でも処方薬と同成分・同量配合のものもあるので、そのような商品を使うのもおすすめです。

逆に、高熱や咳がひどい時は、病院に行くようにしましょう。

②解熱鎮痛剤

発熱だけではなく、のどの痛みや頭痛時にも鎮痛解熱剤は活用できます。

他にも、ぎっくり腰の痛みや関節の痛みにも効果を発揮します。

※編集部注：お子さんのインフルエンザの解熱に使用する場合は、医師・薬剤師に相談のうえ、有効成分がアセトアミノフェンのみの製品を使うようにしてください。

参考：市販の解熱鎮痛薬の選び方

③胃腸薬・整腸剤

胃薬や整腸剤は薬の形状や配合成分により飲みやすさも変わってきます。飲みやすいものを備えておきましょう。

「炭酸マグネシウム」や「炭酸カルシウム」などの胃酸を抑える成分が入っているものがおすすめです。

④抗アレルギー剤や目薬など持病にあわせて備えておく

帰省や旅行に行く人は、抗アレルギー薬なども準備するのがおすすめです。

環境が変わると、普段は気にならないアレルギー症状が出てしまうこともあるため、アレルギー体質の方であれば抗アレルギー薬も備えておくと安心です。

最近では、市販薬として抗アレルギー成分を含有した内服薬や目薬なども購入することができます。旅行先でちょっと気になるなというときに購入して早めに対策することで、重症化を回避するサポートにもなるはずです。

3〜5日分の体調不良時の食料を保管して

最近では、スーパーも年末年始に閉まることが多いので、“食料どうしよう”問題も病気の時は起こります。

流行性感染症でも3日あれば多くの場合症状は軽快するはずなので、一旦3〜5日分の非常食を用意しておくのがおすすめです。

①経口補水液やゼリータイプの食べ物

のどが痛かったり、胃腸の調子が悪かったりするとうまく食べ物が飲み込めないこともあります。

その場合はゼリータイプの食べ物がおすすめです。「アミノ酸」や「ビタミン」などの栄養が入っているものがおすすめです。

②日持ちのするフルーツ

ビタミンやミネラルの補給、食事開始前の胃腸のリハビリなどに向けて日持ちのするフルーツを備えておくのもよいでしょう。

取材協力：シオノギヘルスケア株式会社