神主に直接聞いた!お賽銭の相場や参拝マナーまとめ
- 2023年06月27日更新
こんにちは、ファイナンシャルプランナー2級と夫婦カウンセラーの資格を持つヨムーノライターFujisawaです。
初詣や合格祈願、神社へ参拝してお祈りをするときに欠かせないのが「お賽銭」ですが、なんとなく財布に入っている小銭を賽銭箱に入れているという方も多いと思います。
また「お賽銭の額が大きいほどご利益が大きい」そんなことってあるのでしょうか?
今回は秋田県勝軍山神社の佐藤宮司にお賽銭の相場とマナーについて伺ってみました。
願いが届く参拝の手順とマナー
服装はごく普通にお参りをする場合は、私服で構いません。
冬場にコートのフードを被ったままお参りをする方も見受けられますが鳥居をくぐったらフードや帽子を取るのが参拝のマナーでしょう。
鳥居をくぐるとき軽く一礼、出るときにも一礼。神さまに「お邪魔します」「お邪魔しました」を伝える作法です。
参道を通るときは、中央を通るのを避け進みましょう。参道の中央、「正中」は神さまが通る道と言われています。
手水舎で身を清めます。柄杓の水で左手、右手、左手の水で受け口をゆすぎ、また左手を清め、柄杓を清め、柄杓を元の位置に戻しましょう。
この手順を忘れてしまっても最低限「柄杓に直接口をつけない」ということを覚えておくといいでしょう。
神前ではまず姿勢を正し、先にお賽銭を賽銭箱に入れましょう。遠くから投げ入れると
賽銭箱に入らなかったり、人にぶつかることもあるので危険のないようそっと入れてください。
そのあと鈴を鳴らしましょう。
次に「二礼(拝)二拍一礼(拝)」をします。このときの礼は90度の深い礼です。 胸の位置で両手を2回打ち、右指先を少し下にずらします。最後にもう一度深い礼をして直ります。
帰り道も正中を避けて歩きましょう。
お賽銭に相場はない?
古い時代は神様にお祈りする際に米を備えていましたが、貨幣が流通するようになってからお賽銭が供えられるようになりました。現在も米を紙に包んだ「おひねり」を供える習慣が残っています。
佐藤宮司に伺ったところ「お賽銭に相場はありません。お気持ちでけっこうです。」とおっしゃっており、お賽銭として高額な紙幣を賽銭箱に入れることに対しては「強い願いがあるのでしたたらご祈祷させて欲しいですね」と時間があれば、神前でお祈りするよりも本殿に上がってもらい、神主によるご祈祷をおすすめしておりました。
まずは「気持ちが大事」ということでお賽銭の金額の過多は気にしないで参拝できますね。
とは言え気になるみんなのお賽銭事情
佐藤宮司にきいたところ「お賽銭は100円程度を納める方が多いと思います」ということでした。各アンケートでは
Jタウン情報「初詣のお賽銭いくらランキング」(2015年アンケート)
第1位:51円~100円/34.4%
第2位:5円~10円/23.5%
第3位:101円~500円/20.2%
ウェザーニュース(2011年アンケート)
お賽銭の全国平均は149.3円
この結果からお賽銭の相場は「100円前後」といってもいいのではないでしょうか。
ばらつきがありますが、神社へ参拝していいことがあった場合は「ありがとうございました」と神さまに感謝して金額を多くするという方もいるそうです。
ですが、「これだけお賽銭入れるから願いを叶えて!」というのは神様も困ってしまうかもしれませんし、あまりに他力本願というもの。
お賽銭はあくまでお賽銭なので、神様にお祈りする気持ちと姿勢を大切に参拝することが大切です。
また験担ぎの意味で「ご縁がありますように」と5円玉を入れたり「死」を連想させる4がつく数字は良くないと思っている方も多いと思いますが、「特に決まりはない」ということでした。
「お賽銭の金額について」インターネット上でさまざまな験担ぎの知識が広まりをみせていますが、金額や硬貨の種類を気にする必要はまったくないそうです。
それを踏まえた上で「それでも験を担ぎたい」という方はこだわってみても問題はありません。
「パワースポットめぐり」で散財に注意!
中にはご利益を求めて初詣の際にあちこちの神社を渡り歩くという方もいると思いますが、目的が「参拝」から「お守り」「お神札」集めになっていませんか?
複数持っていても構いませんが粗末に扱ってはせっかくのご利益もなくなってしまいます。1年間、お祀りしたお神札は年末や年始に神社に納めてお焚き上げをしてもらうのが本来です。
購入するのにもお金もかかりますし、管理できないほどの「お守り」「お神札」は大切に扱いににくくなります。
お守りも願いが成就したら同様にお焚き上げしてもらいましょう。間違ってもゴミに捨てるようなことはしないでくださいね。
まとめ
参拝のマナーを知っていて損はありません。「二礼二拍一礼」に心を込めて、正しい作法で 参拝すればより神さまに思いが伝わると思います。
お賽銭はその金額の大小に関わらず「心」を込めて真心のあるお供えを行うことが大切です。新年の初詣は是非こちらを参考に実践してみてはいかがでしょうか。
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