毛皮の手入れと保管方法

  • 2023年06月27日更新

皮革製品や毛皮製品(ファー)は、適切なお手入れとメンテナンスを行うことで、長く愛用することができます。そこで今回は、素材別にお手入れ方法と、保管法をご紹介します。
ご家庭で出来るケアのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

皮革製品

毛皮の手入れと保管方法

皮革製品は革の種類や仕上げ方によってお手入れが異なります。
クリームやレザークリーナーを使用する際には、色落ちやシミの原因になることがあるので、必ず目立たない場所で試してから使うように心がけましょう。

濡れてしまった場合
水滴を払い落し、タオルで水分を吸い取ります。
この際、叩くようにするのがコツです。濡れた革は熱に弱く、型崩れしやすいので、自然乾燥がお勧めです。
乾燥後にゴワゴワとする場合には、クリームやオイルを塗りますが、シミになってしまうことがあるので、指定されたものを使用しましょう。

汚れが気になる場合
柔らかい布で拭き、ブラッシングをして埃を取り除きます。汚れが目立つ個所は、指定されたレザークリーナーを乾いた布につけて軽く拭き取りましょう。
カビのお手入れは銀付革の場合にはから拭き、起毛革(スエード)の場合にはブラッシングを行います。縫い目などの細かい部分のカビには、歯ブラシを使用しましょう。

専用の洗剤で汚れを拭きとる際には、2枚の布と洗剤を使用します。
洗い桶に洗剤を入れて手洗い用の濃度に薄め、柔らかい布を洗濯液に浸して、固く絞ってから拭きます。最後に、洗濯分が残ってしまわないように、水に濡らして絞った布で丁寧に清め拭きをしましょう。
干す場合には、風通しの良い場所に陰干しをし、変色や色落ちを避けるために直接日光が当たらないようにしましょう。

家庭でも汚れを落とすことができるケースがありますが、大きな汚れが目立つ場合や、シーズンオフにはクリーニングに出すのがお勧めです。

保管
陰干しをして、乾燥させてから保管します。保管の前に汚れや埃をできるだけ除去しましょう。
ビニールカバーをかけてしまうと、皮が呼吸できなくなりカビが発生してしまうことがありますので注意が必要です。

毛皮製品(ファー)

毛皮の手入れと保管方法

毛皮は埃が付きやすいので、マメにお手入れをする必要があります。
埃を大量に毛皮が吸ってしまうと、毛が抜ける原因になってしまうので、着用後は軽く叩いて埃を落とすのを習慣にしましょう。

毛並みが気になる場合
毛にクセがついて寝てしまったり毛が絡んでしまったりした場合には、ブラシで優しくブラッシングをします。ナイロンや金属製のブラシは静電気をおこしてしまい、毛がもつれるので動物の毛のブラシがお勧めです。

濡れてしまった場合
雨や雪などで濡れてしまった場合には、水気を切った後に乾いたタオルを使用して吹き上げます。干す際には陰干しにし、乾燥機やドライヤーなどは使用せずに自然乾燥で乾かします。
毛皮は水に濡れると縮んでしまい、シルエットが崩れてしまったり、染色した色が落ちてしまったりするケースがあるからです。

汚れが気になる場合
毛皮製品(ファー製品)の汚れが気になる際には、丸洗いせずに洗浄液をタオルなどにつけ優しく拭き取ります。その後優しく拭き取り、10倍の濃度に薄めたお酢でふき取りをします。

ご家庭で対応するのが難しい場合には、クリーニング店を活用しましょう。

保管
湿気・光・埃を避けるために、カバーを掛けたり袋に入れたりするのがお勧め。保存の際に毛皮が潰れてしまわないように、ゆったりとしたスペースを確保しましょう。畳む場合には、ふっくらとさせるように心がけてください。

おわりに

皮革製品や毛皮製品(ファー)の洗濯法と保管法をご紹介しました。素材に合ったお手入れを覚えて、大切なファッションアイテムを長く愛用してくださいね!

この記事を書いた人
あおみ ゆうの

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