【徹底解説】コンバースのチャックテイラーCT70とオールスターの違いは?
- 2024年12月10日公開
入手が難しいコンバース「チャックテイラーCT70」とは?
「チャックテイラーCT70」は、1960~1970年代に出ていたコンバースのオールスターを復刻させたモデルです。見た目は当時のまま、デザインがアップデートされていて、日本では入手困難なことからファッション好きの間では非常に人気の高いモデルになっています。
コンバースの定番品である「オールスター」は、バスケットボール専用のシューズとして、1917年に誕生。アメリカのプロバスケットプレーヤー「チャールズ・H・テイラー」が着用したことから人気になり、「チャックテイラー」と呼ばれるようになりました。
チャールズ・H・テイラーはアドバイザーとしてオールスターの改善にも貢献。1946年からは星のマークがついたアンクルパッチに「Chuck Taylor」と名前が書かれるようにもなりました。現在でもオールスターのアンクルパッチにはチャックテイラーの名前があります。
この記事では、そんなコンバースのチャックテイラーと現行品のオールスターとの違い、おすすめのチャックテイラーコーデを紹介します。
「チャックテイラーCT70」と「オールスター」の違い
「チャックテイラーCT70」と「オールスター」の基本情報の違い
「CT70」は「Chuck Taylor '70」の略で、1960~1970年代に作られていたオールスターを復刻したモデルです。「Chuck70」や「ヴィンテージオールスター」とも呼ばれています。
CT70はUS規格のモデルで、日本では正規販売がされておらず入手困難です。それでもわざわざ海外で手に入れる人もいて、希少性も含めて日本で人気があります。
一方、現行品の「オールスター」はもちろん日本でも手に入り、ファッションアイテムとしては世代問わず人気のスニーカーです。
見た目の違い1.ヒールラベル
CT70のヒールラベルには「オールスター」という名前とともに、「チャックテイラー」の名前も刻まれています。またブラックのラベルに3つの星が描かれています。
ただ、1976年からはヒールラベルに「チャックテイラー」の名前がなくなり、ホワイトのラベルに「オールスター」の文字と星が1つ描かれた、シンプルなデザインになりました。現行品のオールスターも同じヒールラベルです。
見た目の違い2.サイドステッチ
CT70を横から見ると、前側にサイドステッチがあります。こちらはスニーカーの内側にあるあて布を留めるためのもので、バスケットボールシューズとして強度を高めていたんだそう。
現行品のオールスターにはあて布はもちろん、留めるためのサイドステッチもありません。
見た目の違い3.シュータン
シュータンとは、足の甲を覆う内側のパーツです。CT70のシュータンには何もついておらずシンプル。ラウンド型で、生地の色と異なるステッチが目を惹きます。一方裏側にはネームプリントが施されています。
オールスターのシュータンには「オールスター」と書かれたラベルが縫い付けられています。形はスクエア型で、生地の色と同じステッチです。
見た目の違い4.素材とシルエット
CT70は現行品のオールスターよりも生地が厚手で、見た目にも重厚感があります。シルエットは細めで、つま先のラバーの面積がオールスターより小さく、スタイリッシュに見えるという特徴も。
このラバーの素材にも違いがあり、CT70は光沢感があって、少し黄みがかったクリーム色。オールスターのラバーはマットな質感で色は真っ白。CT70のラバーの方が汚れにくいです。
靴紐の素材も違い、CT70はコットン100%、オールスターはポリエステル。また、靴紐を通す穴のハトメも違い、CT70は光沢感がありますが、オールスターはマットなアルミ素材となっています。
サイズ選びは要注意!サイズ感と履き心地の違い
CT70はUS規格でサイズが表示されていて、コンバースではUS規格の5が日本規格の24.0cmになります。サイズ感としては、CT70はほっそりとした作りなので、オールスターやいつも履くスニーカーと同じサイズを選ぶと幅が少し狭く感じられるかもしれません。なので、0.5cmサイズアップして、靴紐をしっかりと締めるという履き方がおすすめです。
CT70は履き心地の良さも魅力のひとつ。オールスターと違ってインソールが取り外せます。インソールにも、靴自体のソールにも厚みがあり、やわらかく履き心地が良いです。
入手難易度・価格帯の違い
CT70は日本で正規販売されておらず、輸入もできないので入手困難なアイテムです。オールスターは日本のオンラインでも店頭でも販売していて、気軽に購入できるスニーカーですよね。
CT70は日本円だと1万円以上します。さらに日本だと付加価値が高いので、中古やネットオークションでも高値で取引されています。
入手困難!CT70はどこで買える?
CT70はアメリカのコンバースの商品なので、日本で手に入れるのは難しいです。
というのも、実は日本にあるコンバースとアメリカにあるコンバースは別の会社なんです。同じブランドですが、別の会社なのでそれぞれに商標権があります。アメリカのコンバースを日本に輸入・販売すると、日本のコンバースの商標権を侵害するため、日本への輸入や販売は禁止されています。
海外通販サイトであっても、アメリカのコンバースの商品は購入はできません。令和3年5月に商標法及び意匠法が改正され、令和4年3月には関税法も改正されて、海外の事業者が郵送などで日本に輸入するのは、個人で使用する場合でもNGになりました。
入手する方法としては、海外でCT70を購入して、日本に持ち帰るという手段があります。韓国でもアメリカのコンバースの商品が売られているので、韓国旅行のついでにCT70を買って、日本に持ち帰るという人もいます。
その場合、持ち帰る本人が使用する場合は商標権を侵害すると判断されず、持ち帰れるようです。ただし、税関で商標権を侵害すると判断され、没収される場合もあります。特に何度も渡航して持ち帰っている、持ち帰る数が多いと事業性があると判断されてしまうことも。そのまま自分で履いて帰るか、持ち帰りを一足だけにするなど数を少なくしても、あくまで自己責任。無理をしたり、危険を冒したりしてまで手に入れるのは控えましょう。
【日本で買いたい人におすすめ】CT70に似ていると話題の「U.S. オリジネーター」
日本でも購入できる、CT70に似ているモデルが「U.S. オリジネーター」。コンバースの原点でもある、アメリカのヴィンテージテイストを追求したコレクションです。
CT70に似ているポイントは、ラバーソールの色やツヤ感、ソールの厚さ、靴紐がコットンであること、インソールがふかふかして履き心地が良いところなどたくさんあります。ただし、シュータンやサイドステッチのデザインは違います。
【日本で買いたい人におすすめ】CT70に似ていると噂の「キャンバス オールスター J OX」
CT70に似ているという声が上がっているもう一足が、メイドインジャパンの「キャンバス オールスター J OX」。ラベルの下側に「Made in Japan」の文字があり、インソールは日本国旗をイメージしたホワイトキャンバス×赤字という、日本製らしい個性があります。
CT70と似ているのは、ラバーソールが黄みがかったクリーム色で、コットンの靴紐という点です。
【チャックテイラー】ローカット・ハイカットのお手本コーデ
ローカット:ブラウンCT70でぬくもりカラーコーデ
チャックテイラーことCT70はカラバリも豊富なので、カラーコーディネートも楽しめます。
ブラウンのローカットに同じブラウンやベージュのアイテムを合わせた、ぬくもりカラーコーデ。統一感があって、秋冬らしいシーズンムードも感じられるスタイリングに仕上がっています。
ローカット:イエロー×CT70で足元から明るく垢抜け
ベロアのシャツとパンツを合わせたブラウンコーデには、イエローのCT70を合わせると、明るい色で垢抜けて見えます。秋冬コーデは暗く、重たく見えがちなので、明るい差し色がベストマッチ。
ラバーソールが真っ白ではなく、黄みがかった色味なので、くすみカラーのアイテムとも合わせやすいです。
ハイカット:ブラック×CT70でデニムonデニムをもっとカッコよく!
デニムシャツにデニムパンツを合わせた、デニムonデニムでクールな装いには、カジュアルなスニーカーがベストマッチ。CT70のハイカットだと、足元がスタイリッシュに映えます。
カッコイイ着こなしにはやっぱりブラック!ベーシックなカラーのスニーカーは着回し力も高いです。
ハイカット:オールブラックのこなれスタイリング
全身をブラックのアイテムでそろえたオールブラックコーデでは、足元をあえてスニーカーにすることで、かっちり決めすぎない抜け感になります。ハイカットでつま先から足首までスマートに見せて。
こちらは半袖Tシャツやプリーツスカートを使った初秋コーデですが、別の黒アイテムに替えれば、どんな季節でも着こなせるスタイリングです。
チャックテイラーに魅了されて
日本ではなかなか手に入りにくいからこそ、レアなコンバースとして人気も高いチャックテイラーCT70。シンプルですが洗練されたデザインで、ヴィンテージライクでスタイリッシュに履きこなせます。
CT70や、似ているコンバースのオールスターを履いて、足元からスマートな着こなしを楽しんでみてくださいね。
※価格は記事作成時のものです。
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