「前、空いてるんだからいいだろ」新幹線で靴を脱ぎ、足を投げ出す男性→途中駅から乗ってきたギャルの“悪気ゼロのひと言”に車内が凍りつき…!
- 2026年10月17日公開
こんにちは、ヨムーノ編集部です。
実体験をもとにしたストーリーをお届けします。
公共の場でのマナー違反は気になるものの、相手が怖そうだとなかなか注意できませんよね。
今回は、秋の連休に娘と2人で帰省した私が、新幹線の車内で遭遇した“ある乗客”とのエピソードをご紹介します。
連休の車内で漂ってきた“あの匂い”
秋の連休、私は5歳の娘と2人で、実家へ向かう新幹線に乗っていました。夫は仕事の都合で、翌日に合流する予定です。
車内は行楽や帰省の客で賑わっていました。娘は窓の外を流れる景色に「見て、田んぼが黄色い!」と大喜び。
ところが、発車して20分ほどたったころ、どこからともなくツンとした匂いが漂ってきたのです。
(え、何の匂い……?)
あたりを見回すと、通路を挟んだ斜め後ろ、窓側に座る50代くらいの男性が、靴を脱いでいました。黒い靴下の足を高々と持ち上げ、空席になっている前の座席の背に投げ出していたんです。
日焼けした強面に、ポロシャツとスラックス。足元には紙袋とビジネスバッグ。どうやら出張帰りのようでした。
前の席が空いていたのが、せめてもの救いです。しかし匂いは、時間がたつにつれてどんどん強くなっていきました。
「ママ、なんかくさ……」
娘が言いかけたので、私は慌てて口をふさぎました。その瞬間、男性がじろりとこちらをにらみ、私の背筋は一気に冷たくなりました。
注意した女性に逆ギレ、車内は静まり返る
少したったころ、男性の隣に座っていた年配の女性が、遠慮がちに声をかけました。
「すみません、足を下ろしていただけますか」
すると男性は、車内に響く大声でこう言い返したのです。
「前、空いてるんだからいいだろ! こっちは朝4時起きで出張帰りなんだよ。指定席の金だって払ってんだ!」
女性は「……失礼しました」と小さくつぶやき、うつむいてしまいました。
周りの乗客も、気まずそうに目を伏せるだけ。誰も何も言えません。私も娘を連れている手前、関わるのが怖くて、黙っているしかありませんでした。
男性はその後も悪びれる様子はなく、缶ビールをプシュッと開けると、靴下の足の指をぐにぐにと動かし始めました。そのたびに、匂いがふわっとこちらまで流れてきます。
私は娘にハンカチを渡し、「もうちょっとだけ我慢しようね」とささやきました。
(降りる駅まで、まだ2時間以上もある……)
途中駅から乗ってきたギャルの“悪気ゼロ”のひと言

途中の大きな駅に着くと、大学生くらいの女の子2人組が乗ってきました。推しのうちわがのぞくトートバッグに、ピンクのキャリーケース。ライブ遠征の帰りのようです。
2人の席は、なんと男性の前の列。男性はしぶしぶ足を少しずらしましたが、下ろそうとはしません。
2人が腰を下ろした、その直後でした。
「え、待って。なんかうんちの匂いしない?」
「わかる、やばい。てか、後ろからするんだけど」
1人がくるりと振り返り、目を丸くしました。
「あ、靴脱いでる! 足だ、足!」
車内に響き渡る声。2人は顔を見合わせると、
「足でそんな匂いってある?」
「ないない、ウケる!」
と、お腹を抱えて笑い出したのです。
一瞬、車内の空気がぴたりと止まりました。そして、どこかの席から「ぷっ」と小さく吹き出す声が聞こえてきたのです。
男性は顔を真っ赤にして靴を履くと、紙袋とバッグをつかんで、逃げるようにデッキへ出ていきました。
結局、男性が席に戻ってくることはありませんでした。数駅先に着いたとき、ホームを足早に歩いていく男性の後ろ姿が窓越しに見えました。どうやらデッキで、ずっと立ったまま過ごしていたようです。
正論より届いた、素直なひと言
男性がいなくなり、ようやく車内に穏やかな空気が戻ってきました。
すると、ギャルの1人が娘に気づき、にっこり笑いかけてくれました。
「さっき、くさかったよね〜」
「うん!」
娘が大きくうなずくと、通路の向こうの年配の女性も、肩を揺らして笑っていました。
あれほど強気だった男性が、まさかあのひと言で足を引っ込めるとは思いませんでした。
今でも娘は、あの日のことを「くさい新幹線」と呼んで、思い出すたびに笑っています。
※AI生成画像を使用しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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