ご祝儀袋の中袋の書き方|金額・住所・氏名の正しい記入ルール

  • 2026年06月19日公開

ご祝儀袋へのお札の入れ方|向き・中袋・上包みの折り方を手順で解説

こんにちは、ヨムーノ編集部です。

結婚式へのお呼ばれが近づくと、ご祝儀袋の準備で一度は手が止まってしまうもの。特に中袋の書き方は、金額を旧漢数字で書くルールや住所・氏名の記入位置、適切な筆記具など、細かいマナーが多くて「これで合っているのかな」と不安になりますよね。

本記事では、ご祝儀袋の中袋の正しい書き方を、表面の金額(大字の書き方)と裏面の住所・氏名に分けて分かりやすく解説します。手元にある中袋のタイプ(縦書き欄・横書き欄・欄なし)に合わせた記入ルールをはじめ、筆ペンとボールペンの使い分け、中袋なしタイプを使う場合の対処法まで詳しくご紹介します。さらに、新郎新婦への敬意を表す正しいお札の向きや入れ方も合わせてチェックしていきましょう。

中袋の役割や正しい記入方法を一度押さえておけば、直前になって慌てることなく、自信を持ってお祝いの準備を整えることができます。美しい文字と丁寧な仕込みで心からの祝福を届けて、大切な方のハッピーな門出をお祝いしましょう。

中袋の役割と全体像をまず確認

書き方の前に、中袋の基本的な役割と種類を把握しておくとスムーズです。

中袋とは何か・なぜ必要か

中袋とは、ご祝儀袋(外袋)の内側に入れる白い封筒のことです。お札はこの中袋に収めてから外袋に入れます。

中袋が必要な理由は大きく2つあります。ひとつは、お金の金額・贈り主の情報を明示して受け取った側が管理しやすくするため。結婚式では受付で多数のご祝儀を受け取るため、外袋から離れても誰がいくら包んだかわかるようにしておく必要があります。もうひとつは、直接お金を外袋に入れることへの礼節上の配慮です。

記入する情報は主に3つ。表面に金額裏面に住所と氏名が基本的な構成です。

中袋の種類(欄なし・縦書き欄・横書き欄)

市販の中袋には、大きく分けて3タイプがあります。

  • 欄なしタイプ:白無地の封筒。自分でレイアウトを決めて書く
  • 縦書き欄タイプ:表面に縦書き用の金額欄、裏面に縦書きの住所・氏名欄が印刷されている
  • 横書き欄タイプ:表面に「金額」、裏面に「住所」「氏名」が横書きで印刷されている

どのタイプかによって書き方が少し変わります。手元の中袋を確認してから、以下の該当箇所を読んでください。

中袋の表面|金額の書き方

表面には大字と呼ばれる漢数字で金額を書きます。欄の種類ごとの書き方を確認しましょう。

使う漢数字(大字)の一覧

中袋の金額は、改ざんを防ぐために大字(だいじ)と呼ばれる漢数字で書くのが正式です。普段使う「一・二・三」ではなく、以下の字を使います。

通常の数字 大字
圓(または円)

なお「四(肆)」「六(陸)」「七(漆/柒)」「八(捌)」「九(玖)」も大字がありますが、ご祝儀でよく使う金額(3万・5万・7万・10万など)では上の表を押さえておけば十分です。

「金 参萬円」の形式で縦書きする

欄なしタイプや縦書き欄タイプの場合、表面中央に縦書きで金額を記入します。書き方の形式は「金 ○○圓」です。

  • 3万円の場合:金 参萬圓
  • 5万円の場合:金 伍萬圓
  • 10万円の場合:金 拾萬圓

「金」と金額の間は半文字分ほどスペースを空けると読みやすくなります。欄なしタイプなら、封筒の上端から少し下げた位置から書き始め、縦中央に収まるようにバランスを取ります。

横書き欄がある場合はアラビア数字でもOK

横書き欄タイプの中袋には「金額」と印刷された横向きの記入欄があります。この場合はアラビア数字(算用数字)で書いてかまいません

  • 3万円の場合:¥30,000
  • 5万円の場合:¥50,000

「横書き欄があるのに大字で書かないとダメ?」と不安になる方もいますが、横書き欄は最初からアラビア数字を想定した設計です。欄に合わせた書き方で問題ありません。ただし、大字で書いても失礼にはあたらないので、どちらでも丁寧さは変わりません。

「也」はいつつける?10万円以上が目安

「金 参萬圓也」のように末尾に「也(なり)」をつける書き方を目にすることがあります。「也」は金額の終わりを示す記号のような役割で、かつては必須とされていました。

現在の一般的なマナーでは、10万円未満なら「也」はなくてもよいとされています。10万円以上の高額になると「也」をつける方が多く、その場合は「金 拾萬圓也」と書きます。迷ったらつけても問題はないので、どちらでも大きな失礼にはなりません。

中袋の裏面|住所・氏名の書き方

裏面には住所と氏名を記入します。欄の有無によって書く位置が変わるので、手元の中袋を確認してください。

裏面左下に縦書きで記入する

欄なしタイプや縦書き欄タイプの場合、住所と氏名は裏面の左下に縦書きで記入します。左側に住所、その右隣に氏名を書くのが基本の配置です。

具体的なレイアウトは次のとおりです。

  • 裏面を縦に3等分したイメージで、左の3分の1エリアに住所を縦書き
  • 住所の右隣(中央寄り)に氏名を縦書き
  • 文字は小さめでも丁寧に書く

住所は「〇〇県〇〇市〇〇町1-2-3」のように番地まで書きます。建物名・部屋番号も省略せず書いておくと、万が一郵送での返礼が必要になったときに受け取り側が困りません。

郵便番号は書くべきか

郵便番号については「必須ではないが書いておくと親切」という立場が一般的です。欄がある場合はその枠に書き、欄がない場合は住所の上(右端)に小さく書いておくとよいでしょう。郵便番号があると、返礼品の送付先として使いやすくなります。

印刷欄(横書き)がある場合の記入位置

横書き欄タイプには、裏面に「住所」「氏名」と横書きの印刷欄があります。この場合は欄に沿って横書きで記入します。

  • 「住所」欄:都道府県から番地・建物名まで記入
  • 「氏名」欄:フルネームを記入

欄が用意されているので迷う必要はありません。ただし、文字が欄からはみ出さないよう文字サイズを調整してください。

筆記具はどれを使う?

ご祝儀袋には使う筆記具にもマナーがあります。筆ペンとボールペンの使い分けを整理します。

筆ペンが原則・サインペンはNG

ご祝儀袋の記入には毛筆または筆ペンを使うのが正式なマナーです。慶事には墨をしっかり含んだ「濃い墨」で書くのが基本とされています。

サインペン(フェルトペン)は、線が細くて毛筆の風合いが出ないため適していません。見た目の問題というより、礼節として毛筆系を選ぶことが求められます。筆ペンは100円ショップでも購入できるので、1本準備しておくと安心です。

ボールペンは基本NGだが例外あり

ボールペンはご祝儀袋の記入には不向きとされています。ただし横書き欄が印刷されたタイプの中袋に限っては、ボールペンで書いても失礼にあたらないという考え方もあります。欄が横書き・活字で印刷されている場合、ボールペンの字体との違和感が小さいためです。

とはいえ、できる限り筆ペンを使うのが無難です。「どっちでもいいなら筆ペンで書こう」と決めてしまえば迷いがなくなります。式典会場での受付でボールペン書きの中袋でも、相手を傷つけるほどの失礼にはなりませんが、マナーとして気にする方も一定数います。

よくある疑問Q&A

書き方を調べているときに出てきやすい疑問をまとめました。

中袋に何も書かなくてもよい?

書かないのはNGです。中袋に記載がないと、受け取った側が誰からの祝儀かわからなくなります。結婚式では多数のご祝儀を一括管理するため、外袋が外れた場合に困ります。面倒でも必ず記入しましょう。

書き損じたときはどうする?

中袋を書き損じた場合は、新しい中袋に書き直すのがベストです。修正液や二重線は見た目が悪く、慶事には不向きです。市販のご祝儀袋には予備の中袋が入っていない場合が多いですが、同じ商品が残っていれば中袋だけ別途購入することもできます。文房具店や100円ショップで単品の白封筒(ご祝儀用)を購入して代用する方法もあります。

連名の場合の名前の書き方

夫婦連名の場合は、夫の名前を右、妻の名前を左に並べて縦書きします。苗字は夫の名前の横にまとめて1回書けばOKです。

友人グループなど3人以上の連名では、代表者の名前を右に書き、その左に「外一同」または「他一同」と添えます。全員の名前を別紙に書いてご祝儀袋の中に入れておくと、受け取った側が確認しやすくなります。

中袋がない場合はどこに書く?

地域によっては、二重封筒を不吉(「不幸が重なる」)として中袋を使わない慣習があります。また、シンプルなご祝儀袋には最初から中袋が付いていない場合もあります。

中袋なしの場合は、外袋の裏面左下に金額・住所・氏名を記入します。書く内容と位置は中袋の裏面と同じで、縦書きで住所と氏名を左下に、金額は表面中央に書きます。外袋に直接記入することになるので、よりていねいな字を意識するとよいでしょう。

合わせて確認|お札の向きと入れ方

中袋への記入が終わったら、お札の入れ方も確認しておくと当日慌てません。

お札は肖像が上・表向きで入れる

中袋の書き方が整ったら、お札の入れ方も確認しておきましょう。慶事のご祝儀では、お札の肖像(人物の顔)が上になるよう、表向きで揃えて入れます。

お札の「表」は肖像が印刷されている面です。裏向き・バラバラの向きで入れると、開けた受取人が戸惑う場合があります。複数枚入れる場合はすべて同じ向きに揃えてください。

お札の向きと中袋の向きを揃える

中袋に入れるとき、お札の肖像が中袋の封口(閉じる側)に来るよう入れます。つまり、封口側がお札の「上」になる向きです。こうすることで、受け取った側が中袋を開けたとき、肖像が正面を向いた状態でお札が出てきます。

お札の向きは「マナーとして正しいか」を確認する項目として受付でチェックされることはほぼありませんが、新郎新婦への敬意のひとつとして丁寧に揃えておくことをおすすめします。

まとめ

ご祝儀袋の中袋の書き方を、金額・住所・氏名・筆記具の4つのポイントに分けて整理しました。最後に確認ポイントをまとめます。

  • 表面の金額は大字(壱・弐・参・萬など)で縦書き。横書き欄ならアラビア数字でもOK
  • 金額の形式は「金 ○○萬圓」。10万円以上なら末尾に「也」をつけると丁寧
  • 裏面の住所・氏名は左下に縦書き(横書き欄があればその欄に記入)
  • 筆記具は筆ペンが原則。ボールペンは横書き欄のある中袋に限り許容範囲
  • 中袋なしの場合は外袋の裏面左下に住所・氏名を、表面中央に金額を記入
  • お札は肖像が上・表向きで、向きを揃えて入れる

書き慣れない漢字や縦書きに緊張するかもしれませんが、手順通りに進めれば難しいことはありません。式の前日までに書いておくと当日の準備が楽になりますよ。心を込めて書いたご祝儀は、きっと新郎新婦の記念になります。

この記事を書いた人
ヨムーノ 編集部

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