冬も「エアコンはつけっぱなし」がオトク?【エアコン・冷蔵庫・照明】コレやめたら電気代が減る!3大家電の節電術
- 2022年12月27日公開
こんにちは、くふうLive!編集部です。
値上げの年と呼ばれた2022年、特に家計を直撃したのが光熱費。政府による負担軽減が予定されているものの(2022年12月現在)、世界的なエネルギー不足は終わりが見えず、節電を心がけたほうがよいのは間違いありません。
実際、パナソニックが2022年9月に行ったアンケートでは、「夏の電気代が増えた」と約7割が回答。約5割の方が「冬は節電のためエアコンの利用を控えたい」と答えています。
とはいえ、寒さが厳しくなってきている今、エアコンを使わないわけにもいかないですよね。 そこで、家庭での電力使用量が高い「エアコン」「冷蔵庫」「照明」にスポットを当ててプロに取材。特に今すぐやめるだけで節電につながるポイントをご紹介します!
エアコンは「こまめに消すorつけっぱなし」、どっちが正解!?
今年の夏にも話題になった、「エアコンはつけっぱなしのほうが電気代が安い」論争。暖房の場合はどうなのでしょうか?
冷房でも暖房でも、室内外の温度差が大きいときにエアコンの運転をオンにすると多くのパワーが必要ですが、室内がいったん適温になれば少ない消費電力量でキープできます。結果として、つけっぱなしのほうが消費電力量が少なく済む場合もあります。
パナソニックのシミュレーションによると、暖房使用時において、住宅の断熱性、室内熱負荷などの環境によるものの、外気温が3°C未満のような厳しい寒さの場合は、室温が大きく下がりやすく設定温度に戻すために多くのパワーが必要となるため、「つけっぱなし」運転がお得です。
一方で、3°C以上であれば、室内温度がそこまで下がらないため「こまめに消す」運転の方が電気代の節約につながることがわかりました。
例えば東京の場合は、2021年冬で最も平均気温が低かった1月の平均気温が5.4°Cのため、基本的には「こまめに消す」運転がお得と言えそうです。
プロに聞く節電ポイント!今すぐやめたい5大NG【エアコン編】
まずは一番気になるエアコン編。やめるだけで節電になるNGポイントについて、エアコンのプロに伺いました。
教えてくださったのは
パナソニック エアーマイスター
福田風子さん
- パナソニック株式会社
国内空調マーケティングセンターエアコンマーケティング部所属。自宅に異なる3機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いを感じ分ける。スマホを使って家中のエアコンを遠隔操作したり、時にはカビの発生したエアコンを自ら入手・分解して調べるなど、担当の枠を超えてちょっとしたエアコンマニア。
【NG①】エアコンのフィルター掃除をさぼる
室内機のフィルターにホコリがたまると目詰まりし、空気を取り入れる量が減ってしまいます。結果、エアコンは必要な空気を確保しようとして、余計なパワーを使ってしまうことに。
パナソニックの実験によると、1年間掃除をしない場合は掃除をした場合と比べて、年間で約25%も電気料金が無駄になってしまうという結果も。電気代にすると、フィルター掃除をすることで年間約1万円(※1)以上も節約できます。 (※1)パナソニック製品「CS-F402D2」を使用。電気代31円/kWhでの実験
【NG②】部屋が乾燥している
冬は湿度を上げることで乾燥を防ぐだけでなく、暖かく感じられます。加湿器などで部屋の湿度を上手にコントロールしましょう。
また、エアコンの設定温度も見直して。環境省によると、夏の冷房時に1℃高くすると約13%、冬の暖房時に1℃低くすると約10%の消費電力が削減されるそう。たった1℃変えるだけでも、節約につながるのであなどれません!
【NG③】窓からスキマ風
室内の熱は、窓からの出入りが最も多いもの。熱を逃さないように、断熱シートや断熱カーテンを利用しましょう。
カーテンは床まで届くタイプにすると、冬、隙間から侵入する冷気を抑えることもできます。窓と部屋の間に空気の層をつくるために、カーテンを2枚使ったり、内窓を設置したりするのもおすすめです。
【NG④】室内の温度ムラを放置
暖かい空気は上へ移動するので、サーキュレーターで室内の空気を循環させ、温度ムラを作らないようにしましょう。
冬の場合はエアコンの対角線上に設置し、上向きに風を送ると天井付近にたまった暖気が室内に循環しやすくなります。人に風が当たると体感温度が下がって寒く感じるので、送風する角度も調整しましょう。
【NG⑤】室外機のまわりがごみだらけ
ホコリや落ち葉などのごみがたまると熱交換の効率が下がり、消費電力アップにつながる場合も。 室外機の環境も定期的にチェックしましょう。特に風の強い日や台風が過ぎたあとには要注意です。
今回お伝えしたポイントを確認していただきつつ、エアコンを使いながら快適に、無理なく節電していただきたいです。(福田風子さん)
プロに聞く節電ポイント!今すぐやめたい5大NG【冷蔵庫編】
毎日使う冷蔵庫も知らず知らずのうちに、光熱費がアップするNG行動をしていることも。プロのアドバイスを参考にして!
教えてくださったのは
パナソニック 冷蔵庫国内マーケティング担当
田原奈津子さん
- パナソニック株式会社
キッチン空間事業部 冷蔵庫・食洗機BU 国内マーケティング部所属。「はやうま冷凍」デビュー時から担当し、自らも愛用。はやうま冷凍していた野菜だけで調理出来た日は、包丁の出番が少なく、キッチンも乱れず、非常に達成感を感じている。
【NG①】冷蔵庫の周囲や上に物を置く
冷蔵庫のまわりに放熱スペースがないと、消費電力量が増えてしまいます。冷蔵庫の上に物を置くのもNGです。
【NG②】冷気の吹出口や吸込口をふさいでしまう
冷気の通りが悪くなり、庫内が冷えにくくなります。結果、温度を下げるためにより電気を使うことになるので気をつけて。
【NG③】食品を熱い状態で入れる
熱い食品で庫内温度が上昇し、余分な冷却運転が必要になってしまいます。熱い食品は冷ましてから入れましょう。
【NG④】何度もドアを開け閉めする
ドア開閉時の外気で、庫内温度が上がってしまい、下げるための電力が余分にかかることに。開けっぱなしも同様の理由でNG!
【NG⑤】食品を詰め込みすぎる
詰め込み過ぎは冷気の流れが悪くなり、消費電力量が増えてしまいます。経済産業省・資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」では、冷蔵庫に食品を詰め込んだ場合と半分にした場合の比較では、年間で1,360円の節約になるとされています。
適切な量を保ちましょう。
ただし、冷凍室はぎっしり詰めた方が省エネです。
冷蔵庫は最新のものに買い換えるだけでも、消費電力量をぐっと抑えられます。もし今お使いのものが古くなっていたらご一考を。さらに、ちょっとした工夫をしていただくと省エネ性が良くなります。生活になじんでいるがゆえ、「使い方」をなかなか意識しにくい家電ですが、ぜひアプリ連動の冷蔵庫などを活用して、節電の効果を実感いただきたいです。(田原奈津子さん)
プロに聞く節電ポイント!今すぐやめたい3大NG【照明編】
見逃しがちですが、意外と大きいのが照明の消費電力量。NG行為をしていないか、チェックしてみてください。
教えてくださったのは
パナソニック ライティング商品マーケティング担当
水田健介さん
- パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社 ライティング事業部 マーケティングセンター所属。ライティングのマーケティング部門を約6年担当。あかり商品への愛と、脚立なしでも照明を取り外しできる長身を合わせ持つ。
【NG①】つけっぱなしにする
季節を問わず家にいるときはほぼ1日中つけることが多く、電力を多く消費しているのが照明器具。使っていないときはこまめに消しましょう。
【NG②】照明が汚れている
意外と見落としがちなのが照明の掃除。汚れがあると明るさが低下し、快適性もダウン。調光機能がある場合は、必要以上に明るくして電気代が上がる原因となるので注意しましょう。
【NG③】必要以上に明るくする
生活シーンによって快適な明るさは違います。調光機能がある照明を使っていたら、明るさを調節しましょう。
蛍光灯をお使いの方はまずLEDへの交換をおすすめします。それだけでかなり消費電力が違ってきます。さらに、使わない時はこまめに消していただくことで電気代に差が出てきます。(水田健介さん)
節電のためには買い替えも検討を
例えば冷蔵庫を5〜10年以上使っている場合は、それだけでかなりの消費電力になっている場合も。最新のモデルであれば省電力化が進んでいるだけではなく、節電モードも搭載されているので、買換えを視野に入れることも重要です。
冷蔵庫の買換えでどのくらい節電できるかについては、環境省の省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」 で確認できます。
▶環境省の省エネ製品買換ナビゲーション
「しんきゅうさん」はこちら
また、大掃除を機に照明も見直しを。LEDシーリングライトは、調光・調色による快適性はもちろん、省エネ性能にも優れています。白熱電球や蛍光灯からLED電球に取り替えると消費電力を大幅に削減できるので、節電、節約につながります。
パナソニックの「あかりでできる節電シミュレーション」では、LEDに取り替えることで年間どれだけの電気代がオトクになるかがわかります。ぜひこちらもチェックしてみて。
▶パナソニック「あかりでできる節電シミュレーション」
電気代の差を今すぐチェック!
ちょっとしたポイントで電気代も変わってきます。プロのアドバイスを上手に生活に取り入れて、この冬をのりきりましょう!
※2022年12月25日時点の情報です。
協力/パナソニック株式会社
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