2025年【お正月飾り】はいつからいつまで?【鏡餅・門松・しめ飾り(しめ縄)】意味や飾り方、処分方法
- 2024年10月03日更新
こんにちはヨムーノ編集部です。
お正月の雰囲気が一段と増す「正月飾り」。実際に準備するとなると、飾り始めるタイミングやいつまで飾るべきなのか迷われる方も多いことでしょう。
正月飾りのひとつひとつにはしっかりとした意味があり、飾るタイミングや下ろす時期を間違うと、神様に失礼になってしまうので注意しなければいけません。
そこで今回は、正月飾りはいつからいつまで飾るものなのか、本来の正月飾りが持つ意味についてご紹介していきます。
正月飾りとは?
鏡餅・門松・しめ飾りは、ご家庭で飾る代表的な正月飾りです。正月飾りを見ると、新年を迎えた、という季節感がでますよね。しかし、正月飾りは生活に彩りを与えるだけではなく、飾ることに意味があるのをご存じでしたか?
お正月にはその年の神様である「年神様」が、ひとりひとりに1歳の年と幸運を与えるために各家を回ります。正月飾りは年神様に家を見つけてもらい、気持ちよく家に居てもらうようお迎えするために飾り付けるものです。
しめ飾りとしめ縄は同じもの?
「しめ飾り」は、玄関や神棚に飾るものです。「しめ縄」は、神社やご神木などの神様が宿る場所に飾ります。かつてはしめ縄を家に飾る文化もありましたが、現在はしめ飾りに簡略化されてきました。
家庭のお正月では、「しめ飾り」を飾るのが一般的でしょう。
呼び方としては、しめ縄としめ飾りを区別せずに「しめ縄」と呼ぶこともあるようです。
正月飾りはいつから?12月13日以降が一般的
地域によって異なりますが、正月飾りは「正月事始め」である12月13日以降に飾るのが一般的。一昔前までは旧暦の12月13日から行われていましたが、現在は新暦の12月13日から正月の準備を始める人が増えているようです。
近年は、クリスマスムードが強い12月に正月飾りを見かけることはほとんどありません。そのため、クリスマスが終わった12月26日以降に飾る家が多く、クリスマスの片付けと一緒に正月飾りを出すと良いかもしれませんね。
26日以降に出す場合は、末広がりの「八」の付く28日が縁起がいいので、都合が合う場合は28日に飾り付けましょう。もし都合が合わなかったり購入が間に合わなかったりする場合は、別日でも問題はありません。
正月飾りを出すのに避けるべき日
事始めの12月13日以降の縁起のいい日に飾り付けをすること自体は問題ありません。
しかし、クリスマスが終わってから出す場合はお正月まで6日ほどしかなく、中には正月飾りを出すにはふさわしくない日もあるので注意しましょう。
29日は発音すると「二重苦」となり苦しみを連想するため、縁起がよくない日です。また31日もお正月まで1日と「一夜縛り」となり神様への失礼にあたります。もし28日を逃してしまったら、30日に飾ると良いでしょう。
気持ちよく新たな1年をスタートさせるためにも、神様の失礼とならない日に正月飾りを出すことを心がけましょう。
正月飾りはいつまで飾るもの?
正月飾りを取り外す時期も悩ましいところですよね。いつまで飾るかは正月飾りによって異なります。ここでは、鏡餅・門松・しめ飾りが持つ意味やいつまで飾るのかを見ていきましょう。
鏡餅はいつまで?
鏡餅は年神様が家を訪れたときの依り代。いわゆる居場所です。お餅はもち米からできており、稲には人と同じように霊力が宿ると言われています。そのことから、お餅は霊力が強く神聖な食べ物としてお正月に供えられるようになったのです。
鏡餅はいくつお供えしても良いもののため、リビングや玄関、各部屋の神様に来てほしいと思う場所に飾って問題ありません。鏡餅が見当たらなければどこに行くべきか、神様も少し困ってしまうかもしれませんね。
鏡餅は1月11日に下ろして鏡開きをしましょう。最近では鏡餅の形をしたケースに、食べやすい大きさにカットされたのし餅が入っているものも多く販売されています。この場合、そのままお汁粉や雑煮に入れて食べて問題ありません。
しかし、お餅で作った鏡餅は、食べ方に注意が必要です。小さな鏡餅はそのまま食べられますが大きい場合、食べやすい大きさにカットしなければいけません。鏡餅は縁起のいい食べ物のため、包丁などの刃物は使わずに木槌や伸ばし棒などで叩き割るように大きさを整えましょう。
鏡餅を下ろして食べる行事「鏡開き」については、こちらの記事にまとめています。
鏡開きはいつ?意味や由来「やってはいけないNG行動」「美味しく食べきるレシピ」
門松はいつまで?
門松は玄関先や門構えに置く正月飾りです。これは年神様が家を見つけやすいようにと、玄関先に置いたことがはじまりとされています。
門松に使われている「松」は1年中緑を付けていることから、「生命力」を象徴する木です。一方で「竹」も成長が早く、真っ直ぐ天に向かって伸びていくことから成長や生命を象徴しています。
その他には春に咲く高貴さや長寿の意味がある「梅」も添えられています。門松には神様を迎えるためにふさわしい「松竹梅」を使用して作られているのです。
門松は正月飾りを立てておく期間を示す「松の内」が終わる1月7日に下ろすのが一般的。地域によっては1月15日のところがあるため、地域の習わしに合わせるとよいでしょう。
一説には江戸の大半が被災した大火(1月18日~19日)が原因で、幕府が燃えやすい松を7日までに下ろすように定めたとも言われているようです。
二十四節気すべてを実施するママAMIさんの門松エピソード
こんにちは。ヨムーノライターのAMIです。お正月の準備として鏡餅の購入と同時に義父から言われたのは玄関の「門松」の用意。結婚するまでマンション暮らしだった私は、門柱に付ける門松の存在すら知りませんでした。
「『苦』を連想させる29日と、一夜縛りになる31日を避けるため、28日に飾るように」との注意にもびっくり。縁起でもないことが起きるのが怖くて、スケジュール帳に「門松飾る」と毎年書いています。
我が家では、竹が3本立った大きな門松ではなく、花屋で買ってきた若松に輪飾りをかける「門柱門松」を飾ります。ビニールテープで一箇所ずつ縛るのですが、近所ではガムテープで直接貼り付けているおうちもあるので、付け方は様々なようですね。
正月中飾ったあとは、1月7日に忘れずに片付けます。我が家では小さく切り分けて紙や新聞紙で包み、袋に少し塩を入れてお清めをしてから処分しています。1月15日に神社などで行われる「どんど焼き」で処分するのが良いようなのですが、一般ごみとして出しています。
私が住む地域は関東なので、関西や北海道、四国、九州など住む場所によっても異なりそうですね。
しめ飾りはいつまで?
しめ飾りは「しめ縄」の名称で親しまれている方もいるでしょう。しめ縄は「しめ縄を張る」という語源から「縄張り」や「結界を張る」という意味があります。しめ飾りは神域との区別を示す結界となり魔除けの効果もあるため、神様が安心できる神聖な場所となるのです。
結界の役割を持つしめ縄はできるだけ高いところに飾るとよいと言われています。神棚に飾る場合は他のものと被らないように注意しましょう。
しめ飾りを下ろす日は門松と同じ、松の内が終わる1月7日が一般的です。しめ飾りと門松をおろした後は、神社で行われるどんど焼きに持っていくのが理想の処理方法です。
どんど焼きは1月15日に行われることがほとんどですが、地域によって松の内が終わる1月7日に行われることもあります。事前に確認しておきましょう。
このとき、古くなったお守りやおみくじなども燃やせるので、一緒に持って行くとよいでしょう。もし、都合が合わずどんど焼きに行けない場合は塩でお清めしてから紙で包みゴミとして捨てましょう。
正月飾りは後片づけも大事!
正月飾りはしっかりとした意味があることが分かりましたね。お正月の雰囲気も出るし、なんとなく付けていたという方も次のお正月からは、年神様を祀り失礼のないように準備をすすめていきましょう。
「縁起のいいものだから」とお正月が終わってもダラダラと飾るのはNGです。メリハリを付けて後を片し、新たな良い1年を迎えましょう。
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