火災に強い住宅とは?
- 2023年06月27日更新
地震・大雨・火災などによって、今まで住んでいた住宅が使えなくなる人がたくさんいます。そのため、住まいは快適さだけを追求するだけではなく、万一の災害にも耐えうるような建物を目指すべきです。特に火災はどこに住んでいても発生する可能性のあるものなので、しっかりと対策を立てておかなくてはなりません。火災に強い住宅とはどのようなものか、火災が発生した時のための備えなどについても考えてみましょう。
火災に強い住宅を考える
火災に強い住宅とは、火が燃え広がりにくく焼け落ちるまでに時間の掛かる建物のことです。長時間火災に耐えてくれれば室内から外に逃げ出す時間がありますし、周囲の住宅に火が燃え広がるのを防いでくれます。
一般的には燃えることのないコンクリートで造られた鉄筋コンクリートの住宅が一番火災に強いと考えられていますが、木造や鉄骨の住宅でも工夫次第で火災に強くすることは可能です。木造住宅はすぐに燃えてしまうように思えますが、使用する木材を十分な太さにすれば火災に強い住宅になりますし、鉄骨で建てられた建物も耐火被覆を用いることで燃えにくくすることができます。火災に強いようにと無理に鉄筋コンクリートの建物にしなくても、構造に合った工夫をすることで燃えにくい住宅を実現することは可能です。
マンションやアパートのような集合住宅は、一世帯の考えだけでは火災についての対策を建物に反映させるのが難しいので、入居する前に耐火性について調べておきましょう。建築基準法や消防法に従っているのが当然として、その建物独自の工夫がどのようなものかを確認して下さい。きちんとした防災対策が講じられていないのであれば、入居するのを考え直して方が良いでしょう。防災対策だけではなく、その他の部分についても入居者のことを真剣に考えていない可能性があります。
火災に備えて
建物を火災に強くするだけではなく、火災が起きた時の備えも万全にする必要があります。火災によって住宅が燃えてしまうと、大きな損害となってしまうでしょう。そのため、火災によってこうむった被害を補償するための火災保険に加入しておく必要があります。火災保険は火事によって住宅が燃えた時だけではなく、落雷・雪災・水災・盗難などの被害も補償対象とすることができますから、加入することを考えて下さい。火災保険に加入しておけば、万一の事態が発生した時の助けになるでしょう。
そして、火災が発生した時の行動についても、検討しておきましょう。消防署などへの連絡の仕方から非難経路などについても、家族全員で確認しておく必要があります。ただ話し合うだけではなく実際に使う避難経路を歩いてみたり、持ち出すものを全員で確かめておくようにしましょう。自宅が火災発生現場となった場合には消化活動もする必要がありますから、消火器の保管場所と使い方についても理解しておく必要があります。このような火災への対応方法については、定期的に確かめておかないと忘れてしまいますから、毎年決まった日に確認するようにしましょう。
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