若手社会人の2人に1人が「意識高い系」……その特徴は、「自己アピール」と「自己啓発」!
- 2023年06月27日更新
「意識高い系」とは、自分を過剰に演出するが中身が伴っていない人、自分の経歴や人脈を演出し自己アピールを絶やさない人などを意味するネットスラングです。「意識が高い人」とは違い、「意識高い系」はマイナス要素を含む場合が多い。社会にはどれほどの「意識高い系」がいるのでしょうか。
2人に1人が、「意識高い系」!
まず、「自分は『意識高い系』だと思いますか?また、人からそう言われたことはありますか?」という質問をしました。結果、「自分は『意識高い系』だと思うし、人からもそう言われる」と回答した「自他ともに認める『意識高い系』」は23.7%、「自分は『意識高い系』だと思わないが、人からは言われる」という「無自覚『意識高い系』」は17.5%、「自分は『意識高い系』だと思うが、人から言われたことはない」という「隠れ『意識高い系』」は7.6%、「自分は『意識高い系』だと思わないし、人から言われたこともない」人が51.2%でした。48.8%が「意識高い系」だということが分かりました。
それぞれ理由を聞いたところ、「意識高い系」の人からは「身だしなみや美容、健康に気を遣っているから」という声が最も多く挙がりました。具体的には「身だしなみなどは徹底的にメンテナンスしているから」(26歳/女性)や「流行をチェックしているから」(35歳/女性)などが挙がりました。次いで「こだわりが強いから」という声が多く、例えば「物事に対して細かいから」(35歳/男性)や「究極の完璧主義だから」(34歳/女性)などが聞かれました。他には「多分野にわたって知識を取り入れようと努め、自己改革を続けているから」(39歳/男性)や「仕事において、目標値や進行、達成率を気にしながら絶えず修正を行っているから」(25歳/女性)などが挙がりました。
反対に「意識高い系」ではない人では「熱い性格ではないから」という理由が最も多く挙がりました。具体的には「面倒なことが嫌いだから」(25歳/女性)や「無頓着だから」(38歳/女性)という声が聞かれました。他には「人よりも鈍感で、こだわりなどもないから」(36歳/女性)や「常々、自分のレベルを考えて行動するようにしているから」(37歳/男性)、「むしろ意識低い系だから」(29歳/女性)などの声が挙がりました。
また、「意識高い系」の人を対象に、「『意識高い系』で、良かったこと・悪かったことはありますか?」と聞きました。「良かったこと」では「仕事でうまくいった」という声が最も多く、具体的には「昇進した」(36歳/女性)や「資格取得と仕事を両立し、双方とも目標をクリアした」(29歳/男性)、「会社の役員、先輩から適切なアドバイスを受けることができる」(33歳/女性)などが挙がりました。次いで「人からの見られ方が変わった」という声が多く、例えば「若く見られることが多い」(33歳/女性)や「意識が高いと思われることで、取引相手が仕事をきっちり詰めてきてくれる」(35歳/女性)などが聞かれました。他には、「仕事に対してポジティブな人に出会いやすく、さまざまなチャンスが生まれた」(25歳/女性)や「モテた」(30歳/男性)などの声が挙がりました。反対に「悪かったこと」では、「知ったかぶりして、恥をかいた」(39歳/女性)や「自分だけが突き進み、周囲を犠牲にしてしまうことが生じる」(39歳/男性)などの声が聞かれました。
「意識高い系」の特徴は「自己アピール」と「自己啓発」!
次に「『意識高い系』と『意識が高い人』の特徴は何だと思いますか?」と聞いたところ、「意識高い系」では「自己アピールが強い」が42.6%と最も多く、「自己啓発本やビジネス書を読む」が32.1%、「自己啓発セミナーや講演会に参加する」が30.0%、「自分磨きをしている」が29.0%、「横文字を多用する」が25.3%と続きました。
一方、「意識が高い人」の特徴として最も多く挙がったのは「知識の幅が広い」で36.3%、次いで「自分磨きをしている」が36.2%、「夢や目標を持っている」が32.4%、「仕事に一生懸命」が30.2%、「人脈が広い・人脈を重視する」が29.8%でした。「自分磨きをしている」などは両者に共通しますが、「自己アピールが強い」「横文字を多用する」「上から目線」「寝ていないアピール・忙しいアピールをする」「スタバでMacBook」などは「意識高い系」ならではの特徴のようです。
3人に1人が「意識高い系」にポジティブなイメージを持っている!
最後に「『意識高い系』について、どう感じていますか?」と聞きました。結果、「とてもポジティブなイメージ」と回答した人が18.6%、「どちらかというとポジティブなイメージ」が18.0%、「どちらかというとネガティブなイメージ」が14.2%、「とてもネガティブなイメージ」が10.5%、「特に何も感じない」が38.7%でした。「ポジティブなイメージ」と回答した人は36.6%、「ネガティブなイメージ」は24.7%でした。
それぞれ理由を聞きました。「ポジティブなイメージ」では、「前向きだから」という理由が多く、具体的には「良くも悪くも前向きそうだから」(30歳/男性)や「常に前進していそうだから」(33歳/女性)などが挙がりました。次いで「努力家だと思うから」が多く、例えば「物事に対して一生懸命な人が多いイメージがあるから」(38歳/女性)や「自分を良くしようと努力しているから」(27歳/女性)などの声が聞かれました。他には「何もしないよりは良いから」(25歳/女性)や「次々と色々なことに挑戦していそうだから」(35歳/女性)、「自分に自信があると感じられるから」(24歳/女性)などの理由が挙がりました。
反対に「ネガティブなイメージ」と回答した人からは「中身がないから」という理由が最も多く挙がりました。具体的には「意識を高く持つこと自体が目的になっているイメージがあるから」(29歳/男性)や「実際の努力が伴わない人が多いから」(25歳/女性)などの声が聞かれました。次いで「揶揄して使う言葉だから」が多く、例えば「インターネット上でネタ扱いされるイメージだから」(38歳/女性)や「『系』がつくことでばかにしているように感じるから」(27歳/女性)などが挙がりました。他には「自分の行動に酔っている感じがするから」(24歳/男性)や「自己啓発よりも周りへのアピールに力を入れているようだから」(23歳/女性)などが挙がりました。
意外にも、世の中には「意識高い系」社会人が多く存在し、受け入れられているようです。
※調査概要
有効回答 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の20歳~39歳860名(学生は除く)
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2016年5月20日(金)~5月23日(月)
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