「固定電話」は必要ツール| おウチのことならオウチーノ
- 2023年06月01日更新
一人暮らしをしている人の中には、「パソコンとスマホさえあれば、別に固定電話がなくても…」と考えている人は多いでしょう。確かに固定電話がなくてもインターネットは利用できます。友人や実家の両親も、ほとんどがケータイにかけてくる時代。しかし固定電話があることで、やはり便利な点も多いのです。固定電話があるとどのような点で便利なのでしょうか?
固定電話がないと不便な面も
固定電話のメリットを考えるために、逆転の発想で「固定電話がないと困ること」をリストアップしてみましょう。まず「ローン審査で不利」という点があります。住宅購入の場合、住宅ローンの審査を行う保証会社によっては、固定電話番号を必ず明記するようにいわれます。固定電話を持つ、つまり電話加入権を所有していることは、一つの「信用」として考えられているからです。最近は携帯電話番号でも問題ないという保証会社や金融機関もありますが、例えば住宅ローン申込書の記入例を見てみると、やはり書かれているのは固定電話番号。これは不動産に限らず車などの高価なローンを組むときも、そしてショッピングセンターでクレジットカードの申し込みをするときも同じです。
子供の入学に合わせて、マンションや一戸建てを購入する家族も多いですが、ここでも固定電話が関係してきます。それは学校や地域の自治会、マンション管理組合の連絡網。学校の連絡網の場合、最近はメール配信が主流になっていますが、学校によってはメールアドレス、携帯電話、そして固定電話のそれぞれを管理しているところも多いようです。また自治会や管理組合は今なお固定電話が中心。携帯電話でも大きな不都合は考えにくいのですが、年配の世代の人から見れば、やはり信用度が高いと感じているのは固定電話。新生活は円滑なコミュニケーションから始めたいですから、固定電話は持っておいた方が何かと無難です。
新生活に安心感をもたらすツール
固定電話を引くためには電話加入権を買わなければなりません。かつては7万円以上もしましたが、現在はその半額の36,000円(税別。2014年4月現在)です。確実なローン審査のため、あるいは新生活の円滑な地域コミュニケーションのためと考えれば、決して高額ではないでしょう。また、電話加入権の買い取り業者もあり、子供の卒業や地域に慣れた後に解約することもできます。
なお固定電話は、ある大きな安心感も持っています。それは災害時の回線の安定度です。東日本大震災では携帯電話が通じない中で、固定電話が利用できた地域もありました。停電の場合でも緊急電話を利用できます。今なお学校がメールや携帯電話だけでなく、固定電話も登録したがるのは、このような万が一の際にも連絡をとりやすいという理由があるためです。実際に、メールアドレスや携帯電話番号は頻繁に変える人がいますが、固定電話の番号を頻繁に変える家庭はあまり多くありません。また消防署や警察などへの緊急連絡も、携帯電話より固定電話の方が迅速に対応しやすく、ホームセキュリティを導入するときも固定電話の回線が利用されます。安心できる新生活のために、やはり固定電話はおトクだといえるでしょう。
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